先月23日、広告批評の元編集長・島森路子さんが亡くなられた。
「広告批評」元編集長、島森路子さん死去 66歳――msn産経ニュース
テレビのコメンテーターなどをされていた時、大好きでよく見ていたのでショックを受けた。
訃報では死因は呼吸不全となっていたが、気になって調べたら以前から難病を患っておられたそうだ*1。
ネットで調べている過程で、作家の橋本治さんも難病で治療を受けていることを知った*2。
橋本さんの本も一時むさぼるように読んでいたので、さらにショック。
その上、同年代の女優さんまで何だか大変な病気だということが最近わかったという記事が出ていたのを読んで、
「あー、だめだ、もう。考え方変えよう。好きなことだけやろう」
と思った。
病気の原因にはいろんな説があるが、一説に「その人の考え方や気持ちの持ち方」が原因だ、というものがある*3。それがすべてではないにせよ、私はその説もかなりあるような気がしている。
5年以上前、“治療法のない病気”になった。「治癒」というものはなく、運がよければ「寛解」という状態になる、というのが一般的な見解で、私はいろいろとやれるものはみんなやって、どうにか「寛解」にこぎつけた。
ただ運がよかっただけかもしれないが、その時に考え方のクセのようなものもずいぶん見直した。自分の感覚では、それも大きかったように感じている。
今また長引いている体調不良も、考え方と関係あるかもなあと感じていた。昔の悪いクセが戻ってきているかもしれない。
そう感じていたところに、たて続けに著名人の病気の話。これも一種の「情報の引き寄せ」ではないか。
でも、「好きなこと」だけをやる、それ以外は全部お断り、にしたら生きていけないんじゃないの?と思いますよね。
生活が破綻する。
――工夫して「好き」にしちゃうのはどうだろう、と考えた。
たとえば、掃除が嫌い。でも、気持ちのいい部屋に住みたいから、掃除は「やりたい」ものになる。
晩ごはんを作るのが面倒だ。でも、出来合いのお弁当は淋しい。じゃあ、ごはん作って食べよう!と思う。
何日かやってみたが、意外にこれでクリアできそうだ。
それを自分で試していたら、最近読んだ『ゆたかな人生が始まる シンプルリスト』に、ほとんど同じことが書いてあった。
ルイーズ*4は「しなければならない」「できない」といったネガティブな言葉を使わずに「したい」「できる」といったポジティブな言葉を意識して使うことを勧めています。そして彼女は、言葉はとてつもない力を持っていて、ときに国家を動かし、また病気を治すこともあると説いているのです(P136)。
黒柳徹子さんは若い頃病気になり、その時かかった医師に
「好きな仕事だけを引き受けなさい。そうすれば病気にならないよ」
と言われて、その教えを守って病気知らずだそうです*5。
「イヤイヤやる」とか「やらなきゃいけないからやる」は、実はすごく心身に悪いのではないかと思う。
今の家に引っ越した時、「好きなもの、本当に気に入ったものしか買わない」原則というのを決め、だいたい守っているが*6、それの行動バージョン。
続けてみて、またここでも報告します。
*1:具体的な病名はわかりませんでした
*2:きちんとした出典がわからないのですが、ご自身の著書『橋本治という立ち止まり方 on the street where you live』に出ているようです
*3:橋本さんもどこかでそのように書かれていたようです。どなたかのブログでちらっと見かけただけなので出典は不明
*4:ルイーズ・L・ヘイ。『すべてがうまくいく「やすらぎ」の言葉』の著者
*5:昔、ある対談で読んだことがあります
*6:非常に快適ですし、満足度が高いので意外にあれこれ買わずにすんでいます