毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

今日“刺さった“ことば

家族が私のためにと借りてきた、ドミニック・ローホーの『シンプルに生きる』は、まだ読み始めたばかり。ざっと見たところ、この本は「禅版・捨てる技術」のようだ。
第1章を読んでいたら、これは!と思う1行が。

あなたはベルサイユ宮殿に住んでみたいと思いますか?(P22)

思わず吹き出してしまった。

著者はフランス人だが、禅に心惹かれて、おそらく長年日本に住んでいる人だ。
「建築の究極の美は日本の茶室」と書かれているので、その対極としてフランス人にわかりやすいベルサイユ宮殿が出てきたのだろう。
その意味は、直前の「いくら美しいモノでも、数が多すぎるとすべてを台なしにします」だと思う。


私が吹き出したのは、一昨年秋に行ってまさに「これは住めない…」と感じたから。
とにかく何もかもが華美で派手。
天井まで絵は描いてあるわ、柄のある壁紙の上にデコラティブな額に入った絵は飾ってあるわ、装飾品はこれでもかと並べてあるわ、寝室まで豪華シャンデリアに柄柄柄で、見て回るうちに目がチカチカした。
これで気が休まる時はあるのだろうか、と余計な心配をしたくらいだ。

それが、散らかった部屋がいかに私たちのエネルギーを奪っているか、という話の直後に出てくる。


フランスの王族がたに申し訳ないが、散らかった部屋も装飾を極めたベルサイユ宮殿も、“人を疲れさせる“という意味では同じなのか、と思ったらおかしかった。

散らかった部屋がいかに悪影響を与えるかについては、「片付けます!今すぐ!」と叫びたくなるくらい恐ろしいことが書いてあるが、合言葉は「ベルサイユ宮殿に住んでみたいですか?」にしよう。これなら楽しく片付けられそうだ。