ずいぶん前にビジネスブックマラソンで紹介されていたものだが、やっと読むことができた。
ただのノウハウ本ではない、素晴らしい本だった。
ビジネスブックマラソンの紹介記事はこちら
◆目次◆
プロローグ
PART1 なぜ、読書で人生がガラッと変わるのか?
PART2「常識」に操られると搾取された人生になる
PART3 世の中は一握りの人間の思考で動く
PART4 人のために本を読むと力がわく
PART5 読書を信じる者は救われる
PART6 「生き抜く知恵」はすべて読書が教えてくれる
エピローグ
資料参考文献
私も本好きのひとりで、たくさん読んでいる方だと自負しているが時々ふと思うことがある。
「本を読むのが目的になっていないか?」
「こんなに読んで本当に役に立っているのかな?」
こういう疑問に答えてくれるのがこの本。
実は書店「読書のすすめ」は、著者がお客さんに聞かれてもいないのに本をすすめてくれるという不思議なお店だそうだ*1。
この本はまさに、店頭で熱く語る著者を紙面で再現したもの。本を読みながら、まるで直接話を聞いているような気分になれる。
サブタイトルは“人生がガラッと変わる「本の読み方」”。実際に、著者はある1冊の本で生き方が変わったのだという。
ただの知識・教養ではなく、血となり肉となる本の読み方を教えてくれるオリジナリティあふれる本。
これからのカギは「非常識な生き方」=常識に負けない生き方を目指すことであり、そのためのヒントがたくさん詰まっている。
もちろんその折々におすすめの本も紹介してあるので、どれも読みたくなってしまう。
清水さん自身が熱く、常識破りな生き方をしてきた人なので、とても説得力がある。常識からはずれるのが怖い、一歩踏み出せないという人にはいい刺激になりそうだ。
若い人向きに書かれた本で、とても読みやすい作り。一番読んでほしいのは10代から社会人になりたての人たちだが、それ以上の世代の人にもお勧めです。初心に返れたり、きっと得られるものが多いはず。
私のアクション:「読書のバランス」を考えて読む
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読書日記:『福に憑かれた男』
※喜多川泰さんの書店を舞台にした小説。確か、モデルは「読書のすすめ」とあとがきに書いてあった気がします。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
読書で育てるのは「ちょっと非常識な考え方」(P13)
自分を疑うより「常識」の方を疑う(P70)
ふっと気を許すと、「自分を信じる心」は、たちまち弱くなってしまう。
「やっぱり、人と同じでなくっちゃいけないんじゃないか」と思い始めてしまう。
そういう気持ちになった時は、自分を疑うよりも「常識」の方を疑ってみること。
考えること、感じることをやめてはいけない。
「思考の自動化」に負けてはいけない。
人と同じ生き方をしなくてもいい(P71)
人と同じ生き方を選ぼうとした瞬間に人生がつまらなくなります。
自分がつらくなります。
自分の思いは腑に落ちるまで徹底的に考えておく(P76)
人から否定的なことを言われた時、自分の志についてしっかり考えていないと、すぐに弱気になってしまう。
「日本一になる」という心意気で物事に当たらない限り、一流の人とは出会えない(P77)
人間、屈している時も大事(P94)
心や体が折れてしまった時はキューッと屈に徹しなさい。
落ち込んだ時や体の具合の悪い時にちゃんと屈に徹することができれば、立ち上がった時、自然にそれが上向きのパワーとなって、自分を助けてくれるのだから。
最も大切なボランティアは、あなた自身が自分の恵まれた環境に感謝して、自分の場所で一生懸命に光り輝いて生きること(P100)
変化の時代にうまく行く3つの教え(P105)
1.目上の人の話は口をはさまずによく聞く
2.人に頼まれたことは一生懸命にやる
3.何でも体験・体感してナンボと知る
「生かされているだけでありがたい」と感謝の気持ちを常に持ち、自分のできることをしっかりやって、あとは運を天に任せていれば、たいていのことは乗り切れる(P139)
この行動は粋か?野暮か?で考える(P153)
自分の事情より、人を喜ばせることを考えられる人、その人の心は粋。
NWBの法則(P155)
N――泣かす
W――笑かす
B――びっくりさせる
「心の田を耕せば、荒れ地を耕すのは易い」(P202)
※二宮尊徳の言葉
*1:今は大人気で全国からお客さんが来るそうなので、“聞かれてもいないのに”というのはほとんどないと思いますが