◆目次◆
はじめに
【CHAPTER1】だから、僕は本で強くなれた
【CHAPTER2】本の読み方を変えれば、自分が変わる
【CHAPTER3】本屋を歩けば、見える世界が変わる
【CHAPTER4】アウトプットすれば知恵はもっと身につく
【CHAPTER5】本当の教養は人生を豊かにする
おわりに
ひとことで言えば、若い人向けに書かれた本、という印象。
びっくりするほど読みやすい。読みやすいのはきっと編集方針などによるものだろうが、「本当に本人が書いてる?」とちらっと疑いたくなるくらいだった。
とは言え、独自の斬新な切り口は健在で、若い人向けの本なのに付せんだらけにしてしまった。
この本のテーマは、“本に読まれるのではなく、本を読むことを通して自分を救うシステムを作ること”。
このシステム作りそのものは、やはり悩み多い10代の人たちに必要とされるものだが、ずっと上の世代にも役に立つヒントはたくさん詰まっている。
細かい内容は、下のメモをご覧いただければだいたいのことがわかると思う。
本は読んでいるけれど、あまり身についてないなあと感じる方は一読の価値ありです。
書評ブログの始め方も載っています。
私のアクション:批判的に読んでみる
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
自分を変える方法は3つしかない(P16)
※大前健一さんのことば
1.場所を変える
2.時間の使い方を変える
3.誰とつき合うかを変える
大事なのは「本に読まれない」こと(P21)
読書で大事なのは批判しながら読むこと。それが著者と会話するということ。
テレビの代わりだと思って気楽に読む(P69)
本に実利を求めすぎるとかえって損をする
人は、「自分にとって何が役に立っているのか」を、そんなに簡単に想定できない(P70)
批判=その人の人格否定ではない(P79)
ただし、批判するなら必ず代案をセットで用意すべき
人のすごさを知りたかったら、自伝ではなく第3者の手による伝記を買うべき(P89)
アインシュタインが定義した「常識」とは(P113)
=18歳までに得た偏見
教養を積んでいくということは、自分にとってどれだけ良質の偏見を得られるかというゲーム
本を読めばお金が稼げる本当の理由(P121)
本を読めばそれだけ多くの着想を得られるから。多くの着想を得られれば、それだけ稼ぐチャンスも増える。
スタートは机上の空論でいい(P125)
机上の空論は、机上だけで終わらせてしまうから机上の空論なのであって…机上の空論であっても、そこからスタートして実戦的な経験知にすればいい。
大人の仕事の能力とは、いかに適切に引用できるか(P127)
社会に出れば、いかに適切に参考文献を探し出し、自分や会社にとって役立つところを引用できるかが勝負になってくる。
適切に引用するためには、ある程度以上の読書量が必要不可欠。
本を読むということは、自分を読むということ(P137)
本が鏡になって今の等身大の自分を照らしてくれる。情報量が足りない部分は、自分の経験なり、記憶なり、創造力なりで補ってやらなければならない。だからこそ自分がわかる。
他人からどう思われるかを気にする必要があるほど人生は長くない(P169)
つまらないことには、つまらないと言えばいい。くだらないことに、くだらないと言う勇気を持つこと。
「教養」はcultureであってknowledgeではない (P181)
実は本当の教養とは知識の量の多寡とは無関係。
自分で自分の脳みそを耕せる人、耕す能力を持っている人のことを「教養がある人」という。