中谷さんの本は２０代の頃よくお世話になった。また、速読の研修を受けたあと、練習によく使わせてもらった*1。
面白そうだったので、図書館で借りて読んでみた。
「１日１冊」の紹介記事はこちら
◆目次◆
人は、一行の言葉で、一瞬に生まれ変わる。
損切りができる人は、
人生のギャンブルに強い。
なんとか取り返そうとする人ほど、
深みにはまる。
人間は二通りしかいない。
宝の地図を手に入れた時、
本物の地図かどうか
確認してからでないと、動けない人。
そして、宝を探しに行って確かめる人。
徒労を
したことのない人には、
徒労をした人にしか
わからない快感はわからない。
エリートコースからはずれても
生きることのできる人こそ
真のエリートである。
やり直しから、
プロの仕事が始まる。
イヴ・サンローランは、２０回縫い直す。
天才は、１９回目でまだ直す目を持っている。
人間は、二通りしかいない。 ほか
箴言集、とでも言えばいいのだろうか。ちょっとした言葉と、それを説明する文が１ページにひとつずつ載っている。
くすりと笑ってしまうもの、ああなるほどと思うもの、痛いところを突かれた、と思うもの。
きっと、気に入る言葉は人によって違うと思う。
例によってちょこっとしか文章が載っていないので最初はやれやれ、と思ったが、よく考えたら「こういう文だけで１冊にしてしまってもいいんだ」と世の中に認めさせた第一人者なのだ。中谷さんは。
それに、長い文章がみっちり書いてあれば心に届く、というものでもない。
ペラペラとめくってたまたま目に入ったページにハッとすることもあるかもしれない。
何かきっかけがほしいんだけど、本を読むほど元気じゃない、という時にお試しください。私は元気がなくても本は読めますが、確実にこの本のおかげで前向きな気持ちになれました。
私のアクション：転ぶ時は、抵抗せずにしっかり転ぶ。
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読書日記：『君にはもうそんなことをしている時間は残されていない』※別の著者ですが、ちょっとテイストが似ています
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
やり直しから、プロの仕事は始まる(P18)
「やり直し」といわれてふて腐れるのはプロではない。やり直しからがプロの仕事。幸い、人生はやり直しをさせられる連続。
人間は、２通りしかいない(P20)
成功者と失敗者ではない。成功も失敗もする人と、成功も失敗もしない人である。
失敗は、成功のクーポン券(P30)
失敗券１０枚で、成功が手に入る。
ＹＥＳと言ってくれた人に感謝しよう。元気が出ました。ＮＯと言ってくれた人に感謝しよう。やる気が生まれました(P22)
賛成してくれる人は、励みになる。反対してくれる人がいるおかげで、「今に見ていろ」とがんばることもできる。
嫌なことなしに成功しようとするのは、タダ酒を飲もうとするのと同じ(P25)
損は、神様へのお賽銭(P26)
厄払いできたと思えばいい。
チャンスは、面白い仕事の中にはない。つまらない仕事の中にある(P27)
運がいい人も運が悪い人もいない(P32)
運がいいと思う人と、運が悪いと思う人がいるだけだ。
逆境は、神様に愛されたものにしか与えられない(P39)
人生のギャンブラーは３通りある(P43)
ひたすら運を待つ人。
他人に賭ける人。
そして、自分に賭ける人。
ジンクスがあったら、わざとそうしてみる(P59)
悪いジンクスなんて、一度うまく行けば、自らが作り上げた幻想に過ぎないことがわかる。ジンクスを破っていくことが人生。
他人を裏切っても、自分を裏切ってはいけない(P62)
なあに、簡単なことだよ。一見、複雑に見えることでも、本質は簡単なことだ(P64)
人生の成功への転機は、必ず不幸という形で訪れる(P81)
せめてひとつくらいは、予測のつかないことをしてみよう(P89)
ピカソが生涯に描いた作品は、８万点(P90)
１日３枚ずつ、８０年間休みなく描き続けたのだ。
天才とは、質と量を兼ね備えた人のことを言う(P91)
転ぶ時は、転ぼう。転ぶ時に、抵抗するから、大人は大ケガになる(P98)
悪口は、ババ抜きのジョーカーみたいなもの(P99)
悪口を言った本人は、悪口を吐き出したとたん忘れている。悪口を言ったということすら、忘れてしまっている。
悪口を言われたら、それで相手から悪意が消えたのだと思えばいい。
人生というプラモデルは、完成までのプロセスが楽しい。複雑であればあるほど(P100)
成り行きで生きている人は、未来からも、過去からも拘束されない(P101)
常に、今を生きている。だから強い。目の前に面白いことがあったら、飛び乗れる。ノルマをコツコツ忠実にこなす人より、はずみでする人の方がエネルギーがある。
暇な時に好きなことをやろうなんて、好きなことに失礼だ(P110)
努力は、定期預金。忘れた頃に、利息がついて返ってくる(P111)
怠慢は、クレジットカード。忘れた頃に、ツケが回ってくる。
*1:１ページに書いてある文字数が少なく、どんどん読めるのでいい教材なのです
