私はこの番組が好きで、最近は録画しておいてほとんど全部見ている。
だが、テレビで見るのと活字で見るのとではずいぶん印象が違った。
◆目次◆
まえがき
I 経営者の決断
II 人材育成術
III 常識を超える
IV ゆたかさの提案
V 強みを磨く
VI 逆境を乗り越えて
あとがき
とにかくものすごい数の社長さんが載っている。そのため、ひとり当たりのページ数はわずか3。印象が違う原因は、おそらくその辺だと思う。
同じようなインタビュー番組・NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」が書籍化された時は、ひとりにもっとたくさんページが割り当てられていたので、もう少しじっくり読みたい気持ちもあった。この本は「金言」がテーマだから、“このひと言に凝縮されている”という部分を切り取ってあるのかもしれない。
やはり、社長として成功している方ばかりなので、みなさんご自分の信念はしっかり持たれている。それがさっきの人とまるで逆だ、というものもあって面白い。
個人的には、放送を見ていないドモホルンリンクルと青山フラワーマーケットの社長さんの話が、外から見ただけではわからないあれこれが聞けて楽しかった。
いろいろ学べると思うが、強いて挙げれば“先を読む目”が身につきそうだ。
掲載されている方のお名前を載せようかと思ったが、あまりに多すぎて断念。興味のある方は書店で見てください。
気軽に読めるので、出張時の移動中のお供におすすめです。
私のアクション:失敗するなら早くする。失敗したら分析する
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読書日記:『プロフェッショナルの言葉』
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
「カンブリア宮殿」のゲストたちは、「何もしないでじっと待つ」というような戦術はいっさいとらない(P4)
睡眠時間を削る必要があれば削るし、時間が惜しければ仕事場で寝るし、文字通り「寝食を忘れて」困難に向かっていく。絶対に逃げない。また、たとえその過程で多少の失敗があっても、決して外部環境のせいにしない。
ファーストリテイリングCEO・柳井正(P33)
どんなに優秀な経営者でも、連戦連勝なんてことはありえない。新しいことをやっていったら、失敗して当然です。実は連戦連勝というのは、新しいことをやっていないということであり、失敗した原因を分析していないということなんです。いかに冷静に失敗した原因を追及していくか、それが次の成功につながる。…そして失敗するんだったら早く失敗しないといけない。
ケニア・ナッツ・カンパニー創業者・佐藤芳之(P110)
仕事でも自分の生き方でも、その時々の優先順位、プライオリティーがあると思うんです。ビル・ゲイツが、マイクロソフトを辞めて次の仕事に取りかかった時に、「引退ですか?」と聞かれて、「僕は引退しない。生きるといことの優先順位をちょっと移してるだけなんだ」と言った(以下略)。
カクヤス社長・佐藤順一(P222)
…うちから買ってくださるお客様がいらっしゃるわけで、この方たちはなぜ買ってくれるのだろう、と考えました。その理由が、会社の強みじゃないですか。弱みを何とかしようと考えるよりは、強みをさらに磨くということが、一番手っ取り早いのかなと思うんです。…今ある強みの中の何かひとつをすこぶる強くすることで、選ばれるんだろうなとは思っていました。