毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

わかりやすい「インバスケット」実践問題集☆☆☆☆

ひきつづき、こちらも家族が借りて来た「インバスケット」関連の本。

新書なのでどうかな、と読み始める時は思ったが、意外にも今まで読んだ中で一番取り組みやすかった。


◆目次◆
はじめに
第1章 現場で成果を出すインバスケット入門
第2章 判断力を高めるインバスケット36問
プロローグ
A優先順位設定力
B問題発見力
C問題分析力
D創造力
E意思決定力
F洞察力
G組織活用力
H当事者意識
Iヒューマンスキル
エピローグ
第3章 1割の行動を変えれば成果も変わる
おわりに

…本書は本来のインバスケットのエッセンスを取り入れながら、好きな時間に好きなだけ学習できる「ミニインバスケット」として構成されています(P7)

まずこの本で学習し、それから他の本や模擬問題に取り組むのがよい、としている。


60分で20問、という制約がないので少しずつ取り組める。
さらに、設問がどの能力を見るためのものかがあらかじめわかるので、課題も見つけやすい。

個人的には、“20問一気に答えて、まとめて答合わせ”という従来のやり方よりも、1問ずつ答合わせできるこの本の方が、なぜ自分はその答を選んだのかがわかって自分の弱点や改善するべき考え方が確認しやすかった。


先に読んだ本と同じく、この本も回答は4つの選択肢から選ぶ方式。
ただし、私が以前書いたように選択肢を見て絞り込むのは邪道であります(著者もやんわり否定しています)。正解するのが重要ではなく、自分の癖を知ってそれを改善することがインバスケットの目的。
著者のお薦めはあらかじめ自分ならどうするかを頭に思い描いてから選択肢を見て、一番自分に近いものを選ぶこと。

問題の一部は著者がメルマガで出題したものもあり、いくつか選択肢を選んだ割合が載っている。それを見ると、本当に人によって考え方が違うのだ、ということがわかって面白かった。

私の弱点は、決断はできれば人にしてもらいたいという弱さだった。自分で責任を取り、自分の考えを押し通す、ということが苦手らしい。日本人ならこのタイプは多いと思うが、実はあまり自覚がなかったのでちょっとした発見だった。

自分の苦手なことがわかれば対策を立てたり、意識して行動できる。
簡単に読めるので、興味のある方はまずこの本からぜひどうぞ。
私のアクション:自分で決断するために、まず自分ならどうするか、考えてみる
関連記事
読書日記:『たった5秒思考を変えるだけで、仕事の9割はうまくいく』
読書日記:『究極の判断力を身につけるインバスケット思考』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

問題分析の基本は足して100になる分析(P98)

漏れのある分析は分析ではない。抜け漏れの原因になるのは、問題分析を行う人の主観、特に先入観。

(P118)

正確に状況が把握できない状態では、プラスを増やす戦略より、マイナス幅をいかに縮小できるかを考えることが有効

新しいリスクを考える(P149)

対策を立てる場合は、それを行うことでどのようなリスクが起きるのかを想定し、そのリスクを最小化することが必要。

対策を立てる→対策の効果とリスクを考える→すぐに実行する

今の仕事はやりがいがあって、ラクで、収入のよい仕事?(P214)

NOと答えた人は、転職しても同じ答になる!
戦略的思考で、やりがい=ミッションを見つける。
問題解決力をつければ、仕事がラクになる。
判断して行動する=よい判断ができる人になれば収入が上がる。