毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

『トリアージ仕事術』メモ

「優先順位はつけるもの」「ただし常に変わるもの」を頭に入れておく(P17)

「黒色」の仕事を見極める(P25)

どう逆立ちしても対処できない問題は、当面の間、優先順位から外す。したがって、治療できるか否か、つまり解決策が出そうか否か、をまず判断する能力が大切になる。
自分の力で無理そうな問題にうんうん唸って悩むより、諦める時はスパッと諦めて、持てるパワーを次に回すことが大切な時もある。

優先順位は赤色→黄色→緑色→黒色(P25)

黒色は放置。無駄な努力は行わない。もしくは、他の組織や人に任せるのもひとつの手。

軸を変えながらタスクを眺める(P27)

私は、最初にずらっとある症例(患者さん情報、カルテなど)をざっと見て、どこに「山」があるのか、を考える。「山」とは、緊急度が高く、重要度が高く、労力を要する仕事のこと。
つまり、どれくらい手がかかるのかを仕事に取りかかる前にシミュレーションするクセをつけている。

ポイントは複数の軸を変えながら、同じ仕事の山を数回「ざっと見る」こと。軸は「時間」や「コスト」「集中力」など。そうすると優先順位が見えてきて、その後のスケジュールが立てやすくなる。

軸を変えながらタスクを眺めることで、仕事に取り組む自分の力加減や時間配分をコントロールできる。

洗うのは大きなお皿から=大きな仕事から片づける(P31)

私は体力・脳力のあるうちにやっかいな仕事はやっつけてしまうようにしている。そのためには大きな皿を探すこと、つまりやっかいな仕事に優先順位をつけることが最初のステップ。

当たりでないものを排除(P39)

最初から「当たり」を探さない。「当たりでないもの」を省く。
※著者は病理専門医(病気の正式な診断をする医師)の仕事をする時、可能性の低いものをまず除外し、可能性の高いものを残して判断するという。
最初から当たりをつけて行動すると外れた時にショックが大きい。見当違いの解決法をいくら検討しても、正解からかけ離れていると徒労に終わる。

見当違いを早く効率的に除外することは、実は正解への近道(P40)

「自分でできること」「できないこと」を勇気を持って分ける(P47)

問題の範囲が明確になることで、自分の力を最大限発揮できる。それ以外は、アウトソーシングを目指す。タスクを因数分解し、controllable/uncontrollableを仕分けしよう。

努力は有限。だから分配(P62)

著者のいう手抜きとは、努力のアロケーション(allocation)を意図的に行うこと。仕事にかかる前に、「自分の努力」をどう配分すればいいのか考えよう。感覚的でよい。
「今日は13時から15時までに最大の努力をしよう。午前中は単純作業なのでそこそこの努力でいいか」という感じ。

手抜き3原則(P67)

1.仕事のボールを持っている時は手を抜かない
2.ルーチンワークの時は極力手を抜く
3.食事中と布団の中では完全に手を抜く
手抜きは疲労回復を目指し、体調の変動を極力小さくする時間。

シングルタイムを持つ(P75)

ひとりきりになる時間・空間を意識的に作る。
人は誰かの存在があると、程度の差はあっても警戒モードに入る。交感神経が活発になり…緊張状態に入る。
ビジネスパーソンは1日中このような状況に置かれている。だからこそ、意識的に外部との交流を遮断し、交感神経の緊張を緩める時間を取るべき。

朝を有効に使おう(P93)

朝のパフォーマンス向上のためには、水分と栄養補給。
朝起きたら、まず1杯のぬるま湯を飲む。その後、液体による糖分補給を。これで朝から活動的に動ける。
また、朝起きたらすることを眠る前に決めておくこと。やることが決まっていないとモチベーションが下がってしまう。

集中力が持続しない理由(P110)

1.低下する
2.中断する
<内部要因>
・肉体的疲労が溜まる
・飽きる
<外部要因>
・気が散る
・邪魔が入る
外部要因…上司の命令、騒音、散らかったデスクなど
内部要因…風邪で体調が悪い、徹夜明け、単調な仕事内容など自分でコントロールできるもの
外部要因はまず避ける、内部要因は事前に改善するのが鉄則。

まずは集中力を中断させるものを排除する(P112)

ルーチンワークは体に覚えさせる(P122)

ヘトヘトでも体が自動的に動くようにしておく。ルーチンワークを多く作っておけば、頭を使うべき勘所にリソースを残しておける。

ルーチンワークにミスが出る時は(P124)

それがルーチンワーク化することに適していないか、ルーチンワーク化するのが早すぎたか。

情報の捨て方5カ条(P144)

1.出典がない情報は捨てる
2.結論が明確でない情報は捨てる
3.数字がない情報は捨てる
4.5年前の情報は捨てる
5.A4サイズ1枚以上の情報は捨てる