毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

意識して「ギアチェンジ」しよう☆☆☆

和田秀樹さんの本の情報をアマゾンで調べていたところ、例の「この本を買っている人は…」のところに表示されていたのがこの本。齋藤先生はとにかく多作の人なので、新刊本を全部追うのはむずかしい。サブタイトルの「リスタート!」の言葉に惹かれ、さっそく図書館で借りて読んでみた。
齋藤メソッドがあちこちにある、うまくまとまった1冊だった。


◆目次◆
はじめに
第1章 45歳から人生を仕切り直すことができる
第2章 45歳から趣味やブログを始める方法
第3章 お金・介護・家・起業45歳からのハードルを越える
第4章 「美」と「芸」でここまで豊かになれる
第5章 45歳から「健康力」を上げる方法
おわりに

齋藤先生は45歳がターニングポイントと考えられているそうで、現実的な面も含めてこれからどう生きていけばいいのかを提示してくれる。結婚するのかどうか、家は買うのか、介護に直面したらどうするか、などなど。

 

でも、私は齋藤先生にあまりそういう現実面を求めていないようで、もっぱら面白かったのは身体論がベースになっている健康と、自分らしいスタイルをどう持つか、いつまでも若くいるための方法の3つ。

 私は人生を大きく、出生から30歳まで、30〜45歳、45〜60歳、60〜75歳、75歳以降、と分けて考えています。なかでも45歳までと45歳以降は、大きく違うと思うのです(P3)。

 本書では、45歳以降を「成熟世代」と名づけて、人生を終点まで悔いなく生きるための実践的なアドバイスや心構えを提案していきます(P4)。


偏愛マップが人との交流だけでなく、自分の世界を掘り下げたり、再確認するのにも使えるというのが発見だった。人に見せる目的ではなく、自分のために書くのも面白そう。
美や古典、教養の世界といった齋藤先生の得意分野ももちろん網羅してある。

 

どちらかと言えば広く浅くというデパートのような内容なので、自分の弱いところを補強するために読むのもよし、長所を伸ばすために読むのもよし。必要なところだけ読めば充分、という本だと思う。

それぞれの項目の後ろに、関連する本や映画などが紹介されているので、興味があればさらに深めることができる親切な作りになっている。

大きな転換期である45歳でうまくギアチェンジするために、ぜひ読んでみてください。
私のアクション:今の自分の「偏愛マップ」を書いてみる
関連記事
読書日記:『思秋期の生き方』和田秀樹さんの本
読書日記:『「できる人」はどこがちがうのか 』
読書日記:『勉強力』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

禅の「数息観」(P21)

今の息を数えると、あまり過去や未来のことは考えられなくなる。
これは「今」というものに集中するためのひとつの技術。

自分の気質と折り合いをつける(P22)

…45歳も過ぎれば、もう気質は変わらないだろう。ならば、自分の気質を折り合いをつけることだ。
つまり過去を見て、自分自身にとっての傾向と対策を立てればいいのだ。

結局は、自分の世界観を作った人が強い(P28)

自分のスタイルを持てばOK。
自分の気質や体質は変えにくいので、それを味や技に変えていくのが成熟世代のポイント。

折々に「偏愛マップ」を更新する(P47)

眼力を養って、さまざまなものの良し悪しがわかってくれば、まだほかにも価値が見出せる。
偏愛マップ」を自由に書きながら、好きなものがまた増えているとか、このワールドが深くなっている、と確認するのがよい。

さまざまな頻度で会う友だちを持つ(P48)

年に1度くらい会うと面白い友だちがいると、メリハリができてよい。
新聞は日刊、雑誌には週刊、隔週刊、月刊、季刊などさまざまな周期があり、人間関係もこれに当てはめてみる。
この人とは季節ごとに1回くらい、この人はだいたい1年に1回、オリンピックのように4年に1回の人がいてもいい。

向こうから積極的に連絡してくる人を大事にして、その人に誘われたら会っておく(P54)

そうすれば友だちが減らない。

デートの時に必ず3つほめることを課題にする(P55)

※著者の友人の話
ほめるためには、相手のことをよく見なくてはならない。すると、彼女のファッションセンスなどもどんどんよくなり、結婚した。
たまに会う相手ならなおさら、必ずほめて帰ってくることを目標にして出かけるとよい。
できれば、相手が何に関心を持っているかの情報を得ること。聞く力が必要だが、ほめる時のポイントになる。

「若さを保つ」=「小学生のメンタリティを取り戻す」と考える(P63)

「続かなくていい」と軽い気持ちで始める(P74)

日本人は「続かない」ことに罪悪感を持ちすぎ。何か面白そうだと思うきっかけがあったら、「無理して続けなくていいから」と、軽い気持ちで始めてみる。

「50歳から30年あれば、10の部活に入れる」と考える(P75)

全部の趣味が続いたら、新しいことが始められない。2〜3年をひと区切りに考えれば、自然に続けたいものが残っていく。

好きな趣味「3本柱」を作る(P82)

理想は好きな趣味が3つくらいあること。ひとつに絞り込んでいると、それが崩れたらがっくりして心が折れてしまう。でも柱が3本くらいあると、ひとつが調子悪くなった時、他でカバーしながら、また新しい1本を探すことができる。
生活の中に、仕事以外に3本柱があるとよい。

迷った時は、「どちらがストレスが少ないか」で考える(P93)

「自分のストレスは何か」をひとつの価値基準に判断すればよい。

お金の上手な使い方(P96)

偏愛マップ」を書いてみて、どこに使うと自分の幸福度が高いのかを考えればよい。

「この使い方はお金が光っているか」と自問すると後悔が少なくなる(P99)

「情報」は「体験」ではない(P155)

情報があるからといって、自分の内側の世界が豊かになるわけではない。
むしろ、情報が多すぎることによって、摩耗していく感じもある。何を見ても驚かない…鈍感になってしまう。
時間をかけて没入した感じを持っているかどうかが「情報」と「体験」の分岐点になる。
例)他のことを忘れて映画に見入ったり、小説の世界に没頭するのは「体験」。

デスクワークの合間に四股や肩入れストレッチをやる(P181)

イチローネクストバッターサークルでやる動き。

軽くジャンプする(P183)

1日に何回か、軽く上半身の力を抜いて、身体全体が揺さぶられるようにして軽くジャンプする。
ちょっとしたリラックス効果もあり、軽くテンションも上がる。

自分に合う声の高さはハミングでチェックする(P193)

ハミングをすると、頭蓋骨がジーンと響くような音がある。声を出すと音として空気に触れるが、ハミングだと自分の身体の震えがよくわかる。音の高さを変えていくと、すごく響きやすい高さがある。これを調べるのが面白い。
頭のてっぺんや後ろ頭の方までジーンと響く音を見つけられたら、響きに満たされる快感がある。風呂に入って行うと気分よくできて、見つけやすい。

規範は「本多静六の考え方」(P200)

人生の幸福を見据えたうえでお金とつき合うので、お金に振り回されない。

儲けることが目的ではなく、この世を愉快に過ごすことを目的にすることで、結果的にお金が巡ってくるのだそう。自分の欲望に飲み込まれると、どんどん増大してしまうので、何をやっても満足できなくなる。

45歳以降の人生を安定させるには(P204)

自分自身の精神を培ってくれるものを周りに取り揃えていくのがよい。何度も聴いているCDや、…好きな本など、エンターテインメントだけではなく自分の精神の柱となって心を安らかにしてくれるものを部屋に置くこと。