毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「寝る前30分」を制するものは人生を制す☆☆☆☆

※新書版あり→『「寝る前の30分」が自分を変える!―朝から気持ちよくスタートダッシュするための習慣 (WIDE SHINSHO 150) (新講社ワイド新書)
和田秀樹さんの『なぜか「忙しい」「時間がない」が口ぐせの人へ』を調べていたら、この本がヒットした。
寝る前30分に何をすれば人生が変わるのか、知りたいと思って読んでみた。


◆目次◆
プロローグ スッキリと、一日を締めくくろう
第1章 「寝る前30分」が一日の区切りの時間だ!
第2章 一日を見直せば「寝る前30分」の大切さがわかる
第3章 「寝る前30分」のシナリオをつくろう
第4章 一日を、つまらなく終える人 満足して終える人
第5章 「寝る前30分」は忘れる時間 あきらめる時間
第6章 なぜ、朝が輝きに満ちた時間になるのか
エピローグ 「自分の一日」は、自分の意志できっぱり終えよう

早起きがいいのはわかっている。それには早く寝るのが一番。でも、夜はやりたいことも誘惑もいっぱいあるし、ホッとひと息、のんびりしたいというのが本音。

この本は、早く寝るために「寝る前30分の行動」をルーティン化し、確実に寝られるようにするのが狙いだ。

 寝る前の30分は次の1日のスタートとなるのです。朝の快活さは、前日の夜、寝る前30分がつくるのです。
 何でもないことのように思えるでしょうが、これは人生の計画を現実化するための優れた戦略的プランなのです(P5)。

 …寝る前の30分こそ大切になってきます。ここでダラダラと時間を引き延ばさずに、自分なりの手順や習慣に従って、長かった1日を締めくくることです。それができれば、夜の時間を無意味に浪費することだけは防げます。
 1日の最後を、きちんと意志的に終わらせることができます(P27)。


もともと、夜はオマケなので何かしようと思わない方がいい。眠くなったらあきらめて寝てしまいましょう、というのが著者の主張。
眠い時に寝て、早く寝た分早く起きられるんだから、朝を有効に使えばいい。締切効果で集中力も自然に発揮できるし、何より健康的だ。

また、1日の終わりを満足感を持って締めくくれる心理的効果は大きい。
たかが30分といえども、これをやると決めて、その通りにできれば、気分よく終われて、翌朝も気分よく始められる。自分でコントロールできることで、自己肯定感もUPする。

今日はこれをやった、と思えないと、夜に何かめざましい成果を出したいと思う。でも、夜は疲れているから結局何もできないままずるずると夜更かしだけして終わってしまう。
この悪循環を断つために、「寝る前30分」を有意義に過ごすことは大きいと思う。
私もまさしく悪循環を繰り返すタイプなので、ぜひやってみたいと思った。


その30分で何をするかといえば、テレビやPCを消すことをスタートの合図に、主に明日の準備をする。他にも、自分でやりたいことや満足度を上げることを盛り込めるが、そもそも「夜はオマケ」なのであまりあれもこれも詰め込まない方がよさそう。


アマゾンのレビューにあったように、「内容が同じことの繰り返しで薄い」という印象は否めない。
だが、ただ早起きするとか、思い切って早く寝てしまうというのはいろんな本で見たが、それだけではなかなか続かない。

読んでみればそんなに大したことではないかもしれないが、「寝る前30分は眠りにつくための準備の時間」というラベルを貼ることで、充実した1日の終わりと翌朝のスタートが手に入るのだ。とても意義のある発想の転換だと思う。
少なくとも、「PCを切って即寝る」が避けられるだけでも、寝付きはずいぶん違うはずだ*1

何より、小さなことを積み重ねて自己肯定感をアップさせる、というのはさすがは精神科医の考え方だと思う。


夜はついつい遅くなって翌朝起きられない、いつもやることに追われている、という人はぜひ読んで試してみてほしい方法です。
私のアクション:「眠くなったら寝る」を実現するために早めに準備
関連記事
読書日記:『なぜか「忙しい」「時間がない」が口ぐせの人へ』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
注)ポイントのみ自分の言葉でまとめています
■「眠くなったら寝る」のが夜の基本。夜はあきらめて早く寝る。翌朝起きて集中して行う方が成果が上げられる。

■夜には締切がないが、朝には家を出る時間が決まっているため、明確な締切がある。集中して作業を終わらせるしかない。

■寝る前30分をコントロールできる人は、1日をコントロールできる
1日の最後を、満ち足りた気持ちで終えられる→次の日も気分よく始められる→これが続けば人生は変わる!

「寝る前30分」をしっかりコントロールできれば、大きな自信になる→自己コントロール感UP

■寝る前30分で、明日の準備をしてしまう
ルーティンにしておけば、翌朝あわてずに済み、気分よく始められる。

■寝る前30分の行動をルーティン化する。シナリオを作ってしまう
「テレビを消す」「PCをシャットダウンする」ことからスタート!

■ちょっとしたおトク感のある行動を入れておくと満足度が上がる
本来、夜はオマケであり、何もできなくても仕方ないと考える。ここに何かひとつでも自分に有意義なことがあると、気持ちがぐっと上向く。
見たいと思っていた雑誌のページを見る/ちょっとした語学の番組を見る/資格試験の勉強をちょっとだけする(復習だけでも)

■夜の時間は自分でコントロールできる
夜の締めくくりの時間を自分できちんとコントロールできれば、昼間うまく行かないことがあっても、少なくとも翌朝まで不満や無力感を引きずらずにすむ。
寝る前30分を、何がしかの満足感をもって過ごすことが大切。

■その日できなかったことではなく、できたことを数える習慣をつける。

■ダラダラせずに1日を終える自分をほめる
テレビやPCは消したし、明日の出勤の準備も終わったし、後は眠りにつくだけ→ここまでできたら自分をほめる

■その日1日のイヤなことは忘れる。
考えても答の出ないことはあきらめる。

うまく行かなかった日でも、明日を楽しみにする気持ちがあれば大丈夫。
少しずつ、ものごとがいい方向へと向き始める。

寝る前30分に、「明日はいいことあるぞ」と思える人が、いいことを実現する。

*1:就寝直前まで明るい光を浴びていると、寝付きはもちろん、睡眠の質が悪くなると言われています