毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

『自分では気づかない、ココロの盲点 完全版』メモ

脳は、直感的に即断すればするほど、全体に利する行動を取る(P26)

逆に、一歩踏みとどまって考えるほど、「内なる声」に正直でなくなり、利己的になる。

もし他人に憤りを感じることがあったら、「自分もまた完璧な人間ではない」ことを思い出そう(P49)

世の中、完璧な人間なんて1人もいない。全員が「ココロの盲点」を持っている。だとしたら、ある人が完璧でなかったからといって、それは怒る根拠に値するだろうか。当たり前の事が当たり前に起こっただけのこと。そう考えるだけで、たいていの腹の虫は収まる。

身だしなみは、「自分の右側」に力を入れる(P64)

一般に右利きの人は視野の左側を重視する=映像処理は右脳が得意だから。
相手の左側=自分の右側。だから、自分の右半身を特に整えた方がよい。
ただし、鏡に映る自分の右は左側なので注意。

自制心や意志力は筋力に似て有限リソース(P72)

がんばったあとは、やる気や忍耐力、時には道徳観さえも削がれる。若い人ほどこの傾向が強い。
(中略)
脳のエネルギーはブドウ糖。消耗した自制心はブドウ糖を補給することで回復する。またコメディを見て笑ったり、サプライズプレゼントをもらったり、当初の目標や報酬を思い出すことでも回復する。

脳は知ったからといって何の意味もない情報でも知りたがる(情報バイアス)(P86-87)

  • 去年の受験生なのに、今年のセンター試験の出題が気になる
  • メールを送信した直後に読み返す
  • 芸能ニュースを見たり読んだりする

などはすべてこれ。
割れたコップの破片を、つい拾って継ぎ合わせてみる行動にも、似た心理が働いている。

人に注意する時は行動を否定しない(P112)

ウソをつかれたくない人に言うなら、「ウソをつかないでね」よりも「ウソつきにならないでね」の方が効果的。
これは、行動を否定される以上に、人格を否定されることに抵抗を感じるため。
×「怠けないで」○「怠け者にならないで」
×「私の状況を理解してください」○「私の理解者になってください」
など、多くの場面で応用できる。

脳は確率がわからない選択肢を嫌う(P126)

曖昧であることを不快に感じる。だから、よく考えたら同じ確率であっても、確実そうに見える方を選んでしまう。

脳は数値の直感は苦手。あまり当てにならない(P147)

脳が数字を扱うようになってまだ日が浅いからではないか。

脳は自分が非定常で不安定な存在であることを嫌う(一貫性バイアス)(P150)

趣味や習慣、ひいきのチームや歌手、技能や思考パターン…など、自分は以前から一貫していて変わらないと、過去を歪めて自分像を想起する。

脳は手に入れたモノに愛着を感じ、手放すことに抵抗を感じる(保有効果)(P134)

「1週間お試し無料。お気に召さなければ返品できます」という通信販売でも、実際に返品する人は少ない。保有効果をうまく利用したビジネス。

「正しさ」とは、その考え方にどれだけ長く慣れ親しんできたかで決まる(P274)

あなたの正しさの基準は、個人や社会が異なればあっさりと崩壊する。
結局のところ、正誤とは「心地よさ」や「快適さ」の度合いでしかなく、究極的には「好きか嫌いか」の問題に帰結する。

男性は、赤色の服が最も魅力的と感じる(P278)

この傾向はどの文化圏でも共通。服全体ではなく、口紅やイヤリング、バッグなど、一部を赤色に変えただけでも効果がある。
赤色に惹かれる理由は、血液にあると考えられる。鮮やかな赤=心肺が健康であることを意味する。