毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

『生きるとは、自分の物語をつくること』メモ

だいたい人を助けに行く人はね、強い人が多いんです(河合)(P14)

そうするとね、助けられる人はたまったもんじゃないです。そういうときにスッと相手と同じ力になるというのは、やっぱり専門的に訓練されないと無理ですね。我々のような仕事は、どんな人が来られても、その人と同じ強さでこっちも座ってなきゃいかんわけですよ。

一流の選手ほど選択肢をたくさん持っていてその中からパッと最善の方法を選ぶ(河合)(P50)

ラグビー平尾誠二さんの言葉
だけど、下手な選手は球をもろたらただもう走らないかんと思い込んどるんやそうです。
小川 「もうちょっと考えなさい」という一言も、たくさんの中から選ばれた言葉か、唯一それしか持っていない人の言葉かで、受け止められ方が違ってくるということですね。
河合 それしかないっていうのは駄目なんです。そして、それはもう、すごく微妙なことなんです。

人間というのは物事を了解できると安心する(河合)(P58)

了解不能のことというのは、人間を不安にするんです。そういう時下手な人ほど、自分が早く了解して安心したいんです。
※クライアントさんのカウンセリング時、下手な人は自分が納得したくて、何か言ってしまう、という状況について

「個」というものは、実は無限な広がりを持ってるのに(河合)(P86)

人間は自分の知っている範囲内で個に執着するからね。私はこういう人間やからこうだとか、あれが欲しいとか。「個」というのは、本当はそんな単純なものじゃないのに、そんなところを元にして、限定された中で合理的に考えるからろくなことがないです。前提が間違っているんですから(笑)。

矛盾との折り合いの付け方にこそ、その人の個性が発揮される(小川)(P105)

河合 そしてその時には、自然科学じゃなくて、物語だとしか言いようがない。
小川 そこで個人を支えるのが物語なんですね。