先に読んだ『お金持ちが肝に銘じているちょっとした習慣』が面白かったので、著者の別の本が読みたいと思い、図書館で借りたもの。
日頃の自分の言動を振り返るのにいい本だった。
◆目次◆
「品のいい人」はこの常識をはずさない――はじめに
1章 居るだけで心なごむ人の「立ち振舞い」――例えば、脱いだ靴はきちんとそろえていますか?
2章 無意識の「しぐさ・癖」には人柄があらわれる――例えば、手を拭きながらトイレから出ていませんか?
3章 清々しさが感じられる「お金」の使い方とは――例えば、小さな借金を気軽にしていませんか?
4章 “喰う”のではなく「食べる」人でありたいなら――例えば、食べた後の器はきれいですか?
5章 「身だしなみ」一つで品格を上げるには――例えば、靴底はすり減る前に交換していますか?
6章 いつ会っても感じのいい人が心がけていること――例えば「忙しい」を口グセにしていませんか?
7章 「表情や雰囲気」でゆかしさを感じさせる技術――例えば、寝起きの顔を人に見せていませんか?
8章 「会話」じょうずは話材以外が9割である――例えば、テーブルサイズの会話ができていますか?
9章 近くても遠くても心地よい「お付き合い」の核心――例えば「こちらこそ、ごめんなさい」が言えますか?
中身を見ずに借りたので、開いて驚いたのが、チェック形式になっていること。
読んでみて「これはできているな」と思ったらチェックする。時期をあけて何度か読み返し、チェックを少しでも増やしていく、というのがこの本の正しい読み方のようだ。
確かに、一度読んだだけではなかなか身につかないので、いい方法かもしれない。
内容は、先に読んだお金持ちの本とは違い、著者の体験から来るものというよりは、いろんな本から集めてきたような感じなので少し残念。
もちろん書いてあるのはまっとうなことばかりなので、この本に書かれたことを素直に実践していけば、どこに出しても恥ずかしくない人になれるはず。
著者の考える、マナーと品性の違い、というのが印象的だった。
マナーは主に、こう振る舞うと印象がよいとか、こうすると相手に不快感を与えないというような、他者に対する心遣いをいう。一方、品性は、相手に対する心遣いというより、自分自身に対する姿勢だ。こんなことをしては人として恥ずかしいと思うような振る舞いはけっしてしないという、自分自身に対する意識(以下略)(P3)。
つまり、一人でいるときも、自分をちゃんと肯定できる。そんな振る舞いをごく自然に行っている人を「品性がある」と言うのではないだろうか(P4)。
内容によっては「そんなこと無意識にやってるよ」というものもある。人によって、問題なくクリアしているところと、苦手かも、と思うところは違うだろう。一通り読んでみると、自分の苦手分野がわかってよさそう。
恥ずかしながら、中には「えっそうなの?」と思うこと*1や、まったくできていなかったこと*2もあった。
第3章はお金の使い方なので、こちらは『お金持ちが肝に銘じているちょっとした習慣』とほぼ同じ内容だ。
著者が伝えたいことは、次の言葉に尽きる。
…品のいい人になるために、心得るべき事はたった一つ。
「自分に恥じるようなことはしない」。ただ、それだけなのだ(P213)。
誰も見ていないからといってズルズルだらしなくなるのではなく、自分を裏切らないことが、品性につながる。
ちゃんとできているかな、心配だな、と思った方は読んでみてください。
私のアクション:席を立つ時に椅子を元に戻す習慣をつける
■レベル:守
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
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