品のいい動作の基本は「ゆったり」「静かに」(P16)
同じお辞儀をするのでも、心もちゆっくりめに頭を上げるようにする。どんな動作もゆっくりを心がけ、特に後半をさらにゆっくりめにするよう心がけると、それだけでエレガントで品のある印象になる。
ながら動作をしない(P20)
けっして欲張らない。品性はそうした心に根ざすものなのだ。動作は一度に一動作が基本だと心得よう。ひとつひとつの行動に専念してこなしていく方が、丁寧な印象でありながら、かえって効率がよく、失敗も少ないものだ。
「あなたってわかりやすい人ねぇ」と言われたら要注意(P126)
楽しいこと、うれしいことがすぐに顔に出るというよりは、不機嫌さや不快さがすぐに表情や態度に出るのね、と言われたのと同じ。
いつも背筋が伸びている(P128)
正しい姿勢は、世界どこでも通用する品性。
正しい姿勢の基本はお腹の少し下に重心を置いて立ち、背筋をすっと伸ばす。
「誰も見ていないからいいや」という発想をしない(P128)
「鍋から(じかに料理を)食べるようになったらお終まい」(向田邦子さんのエッセイ)
自分の非を素直に認めることができる(P131)
自分が悪いと気がついたら、素直に頭を下げて詫びる潔さを持とう。
(中略)
非を素直に認めることができた時から、次の一歩が始まる。
「楽観的になりたいなら、客観的になることだ」(P133)
齋藤茂太さんの言葉。
いつも内面に笑みを含んだ表情をしている(P148)
能面の「小面」を連想させる、そんな表情の持ち主でありたい。…内面に静謐をたたえ、深くおだやかな笑みを含んだ表情だ。
こうした表情を保つためには、いつも上々の機嫌で、物事をゆったり受け止める大らかな心でいることが求められる。
いつも端然とした表情をしている(P150)
「思いわずらうことがなく、すっきりと落ち着いた表情」ということ。誰にも悩みもあれば、迷いもある。それを内に収めて、乱れのない表情をしている。清濁併せ呑み、酸いも甘いも噛み分ける。
フランスの哲学者アランの言葉(P153)
「幸福になることは、他人に対する義務である」
「悲観主義は気分によるものであり、楽観主義は意思によるものだ」
美しく話す3つの心がけ(P168)
「ゆったりとしたリズムで」「美しく響く言葉を選び」「柔らかな調子で」