毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[読書日記]心を強くする☆☆☆☆  

心を強くする 「世界一のメンタル」50のルール

心を強くする 「世界一のメンタル」50のルール

  • 作者:サーシャ・バイン
  • 出版社/メーカー: 飛鳥新社
  • 発売日: 2019/07/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

※ [Kindle版] はこちら

心を強くする「世界一のメンタル」50のルール

心を強くする「世界一のメンタル」50のルール

家族が借りてきた本。「いい本だから読め」と何度も言われたので読んでみました。
私はテニスにそれほど興味がありません。大坂なおみ選手の躍進はニュースになったので知っていた程度。

でも、確かにテニスが好きな人、スポーツをする人以外にも収穫の多い、いい本でした。


◆本の目次◆
はじめに
1章 心は強くなる
2章 プレッシャーもストレスも手なづける
3章 感情の力を使う
4章 勝ち続ける
5章 人生も「心の力」で動かせる
エピローグ なおみとの別れ
特別公開 サーシャ・バインの2018全米オープン日記

著者サーシャ・バインさんは、大坂なおみ(以下敬称略)の元コーチ。この本は、日本人に向けて書かれたものだそうです。
ja.wikipedia.org

著者はセリーナ・ウィリアムスのヒッティング・パートナーを皮切りに、一流の女子テニスプレーヤー数人のコーチを務め、2017年~18年2月まで大坂なおみをコーチ。チーフコーチは大坂なおみが初めてだったそうです。

大坂なおみの快進撃によって著者の手腕も評価され、2018年にはWTAより年間最優秀コーチの表彰を受けたとか。

プレッシャーをポジティブにとらえる

「プレッシャーを感じるのは、周囲に期待されるほど、あなたが有能な人間だから。勝ち組だから」だそう。


著者がいつも胸にとどめているという、ビリー・ジーン・キング(女子テニスプレイヤー)のことばが素晴らしい。

「プレッシャーとは、一つの特権なのよ」 (P76)

セリーナ・ウィリアムスもよくこう言っていたそうです。

「あたしはプレッシャーが大好き。プレッシャーを感じると、自分は目標に近づいているな、ってわかるから」(P76)


確かに、何のプレッシャーもない状態は「役割が何もない、期待されていない」のと同じ。たまにはいいけど、ずっとそれが続くとまるで「人生リタイア後」のようで淋しいかもしれない。

そう考えると、「プレッシャーも悪くない」と思えるから不思議です。
「よしよし、人生がうまくいっている証拠」と思えたら、対処法も変わってきそう。

100%の力を出し切っているか?成功と失敗の分かれ目は残りの2-3%

「もし全力投球をしていないのであれば、あなたは自分を欺いているか、傷つけていることになる」という著者のことばは刺さりました。
「どんなにがんばっていると思おうと、あと2-3%の余力はたいてい残しているもの」だそう。


人間には生存本能があり、ふだんは能力を温存しているので、本当の力の7割くらいしか発揮できないと聞いたことがあります*1


だから余力が残っているのも当然なのですが、自分を成長させるためには、意識のリミッターを外して100%の力を出せるようなトレーニングが必要。少なくとも、常に「これが自分の100%か?自分はやり切っているか?」と自分に問いかけるクセをつけておきたい。


「100%出し切ってさえいれば、目標達成に失敗しても、悪い気分はしないし、後悔もしない」そう。
「やり切った!」と思えるくらいできれば、すがすがしい気分で結果を受け入れられます。

完全主義を捨てる

大坂なおみも、完全主義者だったといいます。
「完全主義者は、うまくいっていることよりうまくいっていないことの方にばかり気を取られ、いつまでも前に進めない」と書いてあるのを読んで、ギクッとしました。


その解決策は「結果ではなく、プロセスを重視する」こと。

結果だけに重きを置いて自分を評価するのはやめましょう。完全主義者はつい、結果だけを見て判断してしまいますが、プロセスから目をそらすと、そこから学んで成長するチャンスを逃してしまいます。


結果よりプロセスを重視すると、仕事を楽しむにつれエネルギーや熱意が湧いてきて、成功のチャンスも大きくなるのだそうです。


「負けても勝つ以上に誇らしい試合もある」という見出しが印象的でした。

「ぼくは勝敗よりも、きみが練習で学んだことをどれだけ試合に生かしているかの方に興味があるね。その意味では、きみが勝った試合より負けた試合の方が誇らしく思えることがあるよ」(P115)

結果だけでなく、そこから自分が何を学んだか、どう成長したか。そこにフォーカスできれば、完全主義から抜けられそうです。


著者は、“選手時代の「勝ちたい」という気持ちよりも、コーチとして選手を勝たせたいという気持ちの方がはるかに上”だとこの本に書いています。
この方は「コーチが天職」と言ってもいいと思います。この本を読めばいかに日々選手を観察し、的確なアドバイスをしているかがうかがえて、大坂なおみがランキング68位から1位へ躍進したのも当然の結果と感じます。

その「大坂なおみを押し上げたメンタルコーチング」*2が学べるんだから、 素晴らしい本です。


実力はあるのに結果が伴わない人、大舞台でうまく行かない人に特におすすめです。私のような完璧主義になりやすい人も、ぜひ。
私のアクション:プレッシャーを感じたら「よしよし、人生うまくいっているぞ」とポジティブに受け取る
■レベル:守 


次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

*1:いわゆる「火事場の馬鹿力」は、それが外れた状態

*2:著者の見立ては「素晴らしい能力を持っているのに、なぜこの順位?」だったそうです。だから、身体的なトレーニングはもちろんですが、メンタルを安定させることに力を注いだそう