- 作者:清水文化
- 発売日: 2019/05/01
- メディア: Kindle版
コロナウイルスが猛威を振るう最近、ふと思い出したこと。
「日月神示に、病が流行るって書いてあったよね?」
気になって、ネットで調べてみました。
すると、いろんなサイトにいろんなことが書いてある。
その中でも、比較的読みやすい、おどろおどろしくないブログがありました。
そちらのブログで全文の引用元となっていたのが、著者のサイト。
www2.ayu.ne.jp
そこを読みふけっていたら、解説書を書かれていることを知り、さっそくKindle Unlimitedで読んでみました。
こういう本をここで紹介するのはどうなのか、少し悩みましたが、いい本だったので記事にすることにしました。
◆目次◆
はじめに
第1章 日月神示って何?
第2章 どんな予言があるの?
第3章 ミロクの時代はどんな世の中になるの?
第4章 魂や生まれ変わりはあるの?
第5章 日月神示の神様は何者なの?
第6章 神様が教えてることは?
あとがき
私は今回初めて知ったのですが、著者の本業はライトノベル作家。
その合間に興味を持った「日月神示」の研究をしていて、思い立って書いた「入門編」がこの本です。
Q&A方式で、こういう「オカルト」「スピリチュアル」ジャンルにくわしくない人でも、とても読みやすい内容になっています。
「日月神示」とは?
日月神示は神の啓示である
日月神示は天の日津久(あめのひつく)(「天の日嗣」「天の日月」とも書く)と名乗る神様が、現代時に説き伏せるような体で語られている。内容は世直しのための道しるべと、そのための心構えだ。このうち道しるべの部分が、私たちにとっては予言となっている(75)。
日月神示は、原文は漢数字や記号がほとんどで、「暗号の解読」のような作業が必要。
たとえるなら、漢文(白文)をまず書き下し文にするようなものでしょうか。
解釈には実はいろいろある
さらに、それを「どう解釈するか」が発生します。これは本当に読む人によっていろいろ。
「8通りに読める」という記述もあるそうなので、いろんな読み方があっていい、ということかもしれません。
つまり、「どの人の解釈を通して読むか」によって大きくその世界は変わる、ということです。
源氏物語を誰の訳で読むか、みたいなものですね*1。
一般的に、「日月神示」といえばオカルト中のオカルトで、紹介するサイトも読む人の恐怖心をあおるようなものがほとんどです。
著者も自分で読んでいくうちに、デタラメではないか、と思うようになったそう(それがこの本を書いたきっかけ)。
たとえば
三分の一の人民になると、早くから知らせてあったことの実地が始まっているのであるぞ。
何もかも三分の一じゃ。(扶桑之書 第七帖)(546-547)
という記述。
ここを「第三次世界大戦で人口が3分の1まで減ってしまう!」と解釈する人がほとんどですが、著者は違います。
人口あたりの生まれてくる子供の数が3分の1=長い目で見れば人口が3分の1と考えるそうです。
他にも、世界経済に占める日本の経済力も3分の1、日本の生産力、企業の数、地方自治体の数までも平成の30年間で3分の1になっているそうなのです。
いたずらに恐怖心をあおることなく、ていねいに読み込まれている印象を受けました。
「予言書」というよりも「自己啓発書」
「日本はこれからこんな風になりますよ」という予言の部分ももちろんあります。
(途中大変な時期もありますが、著者の解釈によれば最も大変な時期は平成の世なのですでに過ぎ、今は「タメシの5年」の後半に当たるそう)
著者はこの本を「来たるべき世に備えて身魂を磨く啓発書」ととらえている、というのがとても新鮮でした。
どんな風に生きていけばいいかや、心がまえなどがていねいに解説されています。
「私を信じなさい」ではなく、むしろ宗教にするな、とまで書いてあるところが面白い。
神が人に対して説いているのは
- ミクロ視点での「我よし」の姿勢や考えを改めること。
- 神様や周囲からの「おかげ」を知ること。「おかげ」に気づくこと(1929)。
の2点。
仕組みというものもいろいろありますが、生活の基本は「カイの仕組み」として紹介されています。
身の回りをきちんと掃除して、ちゃんとした食事を摂りなさいという教えだ(1887)。
当たり前のことですが、実は続けるのがむずかしいことでもあります。
他にも、「本当にやりたいことを仕事にして清く正しく儲けなさい」など、興味深いことがたくさん出てきます。
何もかもこの通り、ではないでしょうが*2、こんな風になるのかな、と知っておくと慌てずにすみます。
そして、何より来たるべき世を迎える時に、いきいきと活躍できる側にいるために、身魂磨きはしておきたい。
自己犠牲も苦行も必要ありませんが、気持ちの持ちようや考え方のコツはあります。
興味のある方はぜひ読んでみてください。
新型コロナウイルスに関して書かれている?
おわりに、「新型コロナウイルスの流行を予言している」といわれる箇所を引用しておきます。
今に病神(やまいがみ)の仕組みにかかっている臣民(しんみん)苦しむ時近づいたぞ、
病(やまい)流行(はや)るぞ、
この病(やまい)は見当取れん病(やまい)ぞ、
病(やまい)になっていても、
人も分からねば我もわからん病(やまい)ぞ、
今に重くなって来るとわかって来るが、
その時では間に合わん、手遅れぞ。 [地つ巻~第16帖]
※引用元のサイトではルビですが、ここでは表示できないので()にしています
この続きに「この神示をよく腹に入れて病を追い出しなさい」とあります。
今からじゃ遅いかな。でも、読んでみると何か気づけるかもしれません。
私のアクション:朝、目覚めたらその日の命をお預かりしたことを感謝する
■レベル:守
※この本のメモはありません
*1:個人的には橋本治さんの『窯変源氏物語 全14巻セット』が好きでした
*2:第二次世界大戦は、当初の神の意図とは違う構図になったそうです