- 作者:池田 千恵
- 発売日: 2020/04/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 作者:池田千恵
- 発売日: 2020/06/05
- メディア: Kindle版
何年かかけて、ようやく朝型に変えることに成功。今ではだいたい4時半~5時過ぎの間に起きています。
――私の場合、自分の時間を確保するために「家庭内時間差攻撃」をするしかない、という切実な問題がありまして*1。
ところが、早起きはできるようになったものの、何だかちっとも生産性は上がりません。
何かいい方法はないものか、と思っていたところ、印南敦史さんのライフハッカー記事でこの本のことを知りました。
www.lifehacker.jp
著者は、朝活ブームを巻き起こした池田千恵さん。著書『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす! (PHP文庫)』は読みたいと思いながら、そのままに。
いい機会だと思い、めずらしくいきなり購入して読んでみました。
やり方としてはなかなか面白い本でした。
- ポイント1 タスクを4つに分ける
- ポイント2 決めグセをつける
- ポイント3 ロールモデルの優先順位の付け方を真似る
◆本の目次◆
はじめに 朝の優先順位づけが「人生」を制す
1 いままでの「早起き」がうまくいかなかった理由
2 「前半30分」で1日のタスクを段取る―パフォーマンスを高める「最強リスト」の作り方
3 「後半30分」で夢への「種まき」を進める
Plusα contents 忙しくても「朝1時間」を作る「START UP」の法則
おわりに―「朝1時間」で、仕事もプライベートも思いのままの人生を!
こんな本です
「どうすれば早起きできるようになるか」「早起きしてできた時間に何をすればいいか」の両方について書いてあります。
朝の集中できる時間で、自分にとって本当に重要なことに取りかかることが大切(P7)
早起きして、自分が「こうなりたい!」と願う未来のための「種まき」の時間を作る(P9より)
「朝1時間で、大事なことに集中するための仕分けと、実際の種まきをする」がこの本のテーマ。
私のように、早起きはできるようになったけど、思うような成果を上げられていない人も対象です。
ポイント1 タスクを4つに分ける
まずは「モーニングルーティン」の基本、タスクをどう分類するか。
赤の種まき、緑の刈り取り、青の間引き、黒の塩漬けの4つに分けます。
※マトリクス画像はこの記事よりお借りしました
asajikan.jp
分け方は7つの習慣、勝間さんの「年収10倍」と基本は同じでした。
■7つの習慣のマトリックスはこちら
hyo-tan.hatenablog.com
■勝間さんのマトリックスはこちら
ooolong.hatenadiary.org
※どちらもわかりやすい画像のあるブログ記事です。
※勝間さんの『無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法』は、長いこと実践するほどハマっていたのに、私の記事はたいしたことを書けていなかったので…orz
ごくごく簡単に言うと、池田さんが毎朝しているのは
- タスクを書き出す
- 色分け
- 種まきを分解して粒を小さくし、すぐ取り掛かれるようにする
という3ステップなのだそうです。
1時間のうち、前半30分でタスクの洗い出しと色分けを行い、後半に赤のタスクを実行する流れ。
時間を有効に活用できるかどうかは、「優先度大」事項(=緊急でないけれど、いまのうちにやっておかないとあとで大変なことになること)をすぐに片づけられる状態まで準備できるかにかかっています(P27)
つまり、モーニングルーティンにはふたつの役目がある。
「始業前に仕事を仕分けしておき、即かかれる状態までもっていく」のが役目その1。
そして「本当にやりたいこと」=赤の種まきを浮かび上がらせ、実際に行動できるように粒を小さくすることが役目その2。
仕分けとは、「優先順位をつけること」と「粒を小さくすること」の両方を意味します。
ポイント2 決めグセをつける
タスク化による7つのメリット(P57)
- 「決めグセ」がつき、行動が早くなる
- 「念のため思考」を排除できる
- 自分の作業見積もりができるようになる
- 仕事を抱え込まなくなる
- 自分の仕事のFAQ集ができる
- すべき残業とやめるべき残業の違いが分かる
- 日中の集中力が増す
どれも魅力的ですが、一番うれしいのは「決めグセ」がつき、行動が早くなることではないでしょうか。
4つに色分けしていく作業でも、著者は間違ってもいいから早く決断することを勧めています。
タスク化を続けることで、「決めグセ」をつけることができるようになります。
(中略)
その決断が間違いでも決断する力は確実につきます。積み重ねれば判断力自体の精度も向上し、仕事全体にかかる時間も短縮できるようになります(P58-59)。
続けることで、「種まき」に使える時間も増えていきそうです。
ポイント3 ロールモデルの優先順位の付け方を真似る
優先順位のつけ方はむずかしいですよね。
この本で勧めているのは「先にロールモデルとなる人を決め、その人の優先順位のつけ方を真似ること」です。
この時大切なのが、自分の「志向」をよく見極めて、同じ志向で成功している人をロールモデルにすること。
自分がどういう人生を送りたいか?どんな状態に幸せを感じるか、つまり、自分の「志向」を最初に明確化し、同じ「志向」の人がどのように優先順位を決めているかを知り、その優先順位を実践することです(P39)。
今までと違う世界に行きたいなら、同じことをしていてはダメ。
今の延長線上だと何も変わりません。
その意味でも、自分の志向をクリアにして、それに合うロールモデルを決め、その人の優先順位のつけ方を取り入れるのは賢い方法です。
まとめ
著者がバリキャリ志向のためか、全体に仕事に邁進する人向けの印象でした。
私のように「自分の時間を充実させたい」(そもそも、タスクの中に仕事のことはひとつも出てこない…)タイプの人には、ちょっとピンと来ないかも。
もう少し、色分けや優先順位のつけ方をくわしく知りたかったです。
特に後半30分の使い方。
「種まき」の中身になってくるので、人によって違いむずかしかったのかもしれませんが。
ノート術・時間術の本ではなく、キャリアアップの指南書、に近いです。
理想の時間割を考える、理想の自分をイメージする、自分の強みを見つける方法など人生を切り拓くアイテムはひととおりカバーされています。
そういう本を読んでない人には、1冊で読めるのでいいかもしれません。
私のアクション:朝活手帳を真似た「朝活ウィークリーシート」を作る♪
■レベル:破
次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
book.yasuko659.com
*1:同じ時間に寝て、家事のために少し早起きする程度では、「自分だけの時間がない!」(悲痛な叫び)