毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

『脳はなぜ「心」を作ったのか』メモ  

【お断り】内容を損なわない程度に表現を変えているところがあります。ご了承ください

■私たちが五感を感じる時、それは感覚器で感じているのではない61
脳の「知」の働きが、あたかも感覚器のある場所で感じたかのように見せてくれている巧みなオーグメンテッドリアリティーなのだ。


■感情というのはそもそも受動的67-68
怒りたいと思って怒ったり、笑いたいと思って笑ったりすることは…普通ではない。普通は…意図するか否かにかかわらず、怒りがこみ上げてきたり、喜びがこみ上げてきたりする。「私」にはなすすべがない。「情」も、小びとたちの連想ゲームの結果であり、「私」から見ると受動的なもの


■人は、都合のいいように錯覚するよう、作られている90
自分自身の充実感や、今の存在感は、自分の脳が自分をだましている結果に過ぎない


■小びとがやっている細かいことはわからない104
「私」たちが知っているのは、確かに私はリンゴを見た、とか、確かにピタゴラスの定理を私が使った、とか、やったことの原因と結果を簡単につなぎ合わせた物語だけ

■心の地動説によって解決される107
「私」が心のすべてをコントロールする主体だと考える心の天動説に立つから訳がわからなくなるのであって、「私」は受動的に小びとたちの結果を受け取り、せっせと勘違いし続けるための機能に過ぎない

■「エピソード記憶」は、高度の認知活動をするために、「意味記憶」よりもあとで進化的に獲得されたもの113
エピソードを記憶するためには、エピソードを個人的に体験する必要がある。
そして、「無意識」の小びとたちの多様な処理をひとつにまとめて個人的な体験に変換するために必要十分なものが「意識」
「意識」はエピソード記憶をするためにこそ存在している

■クオリアもエピソード記憶のため129
できごとが、みんな同じように記憶されていたら、脳のメモリがぱんぱんになってしまい、思い出しにくくなる
クオリアとは、エピソード記憶のどこを強調するかを決め、索引をつけるためのもの
感情・情動は、クオリアを強調するためにある

■クオリアとは、五感から入ってきた情報と、自己意識のように心の内部から出てきた情報を、ありありと感じる質感のこと132