著者の金哲彦さんは大学時代、早稲田大学陸上部で毎年箱根駅伝に出場したエリートで、選手引退後はランニングコーチをされている。マラソンや駅伝の解説もよくされているので、ご存じの方も多いと思う。
そのコーチ経験で身につけたメソッドの集大成がこの本だ。正しいフォームで走るには体幹*1を使って走ることが重要だが、足だけで走っている人がほとんどなのだそうだ。この本では体幹を効率よく使うためのエクササイズが写真やイラストでわかりやすく解説されている。ランニング前のストレッチとして行い、走らない日も補強運動として続けると正しく、美しいフォームで走れるようになるそうだ。
なぜ走ってもいない私がこの本を買ったかというと、体幹の筋肉を目覚めさせ、正しく使えるようになることは体のバランスを整えて姿勢や歩き方を美しくすることにつながるからだ。きれいに歩けるようになればその延長できれいに走れる。体幹を動かすポイントになる部位は丹田、肩甲骨、骨盤の3つだそうだが、これは姿勢やウォーキング*2の時に意識するよう言われる部分だ。体幹が正しく使えるようになれば美容にも健康にもいいはずだ。
実際、この本には「ファッションショーのモデルも体幹で歩く」と紹介されている。胸を開き、骨盤から足を動かして美しく歩くことは見た目の問題だけではなく、正しい歩き方なのだ。
まずは猫背を直し、骨盤の角度も正しい位置を体に覚えさせてきれいに歩けることから。