本当に頭がよくなる1分間勉強法 石井 貴士 中経出版 2008-08-22 価格 ¥ 1,470 by G-Tools |
4月27日にご紹介した「1分間英単語1600」の姉妹編。こちらは、1分で1冊読む方法をマスターし、さらにそれを1分で復習できるようにしてしっかり定着させよう、というもの。ほぼ全体が1分で1冊読む方法について、最後の章で1分で60冊復習する方法を紹介している。
読んでみた感想は、理論はしっかりしていると思う。実際に、著者がやってみて、受験の時に偏差値を劇的に上げたというのも本当だろうと思う。理屈は「1分間英単語1600」と同じなので、私はまあやってみてもいいかな、と思った。この本によれば、2日間かけてやれば方法は身につくそうだ。さらにそれを3ヶ月続ければしっかり自分のものになるという。
にもかかわらず、ここで紹介するのを非常にためらったのにはわけがある。個人的な印象でしかないが、私は著者にあまりいいイメージがないからだ。この本や英単語の本に関してではないが、以前シリーズで出されているものを読み、何となく疑問を持った*2。
この本を読む。でも、たぶん書いてあるとおりにできる人は少ないと思う。すると、やはりセミナーに参加したら身につくかも、と思うだろう。その判断を流されずによく考えてご自分でしていただきたいのだ。この本を読むと、「無料7日間メールセミナー」に登録できるのだが、やはりセミナーに出なければ、と思ってしまうような内容で、私は2日で購読停止した。
フォトリーディングも私は結局なんちゃってで済ませてしまったし、今回も自分でやって100%身につかなくても、自分でできるだけでいいや、と割り切っている。そのくらいの気軽さで読めるならいい本だと思うが、それ以上はあまり期待しない方がいいかも。
ちなみに、私が以前参加したSRS速読法の開発者・栗田昌裕先生は実際に1冊1分で読める方でした。なので、そう簡単に誰でもできる、とは思えませんが、不可能ではないんじゃないか、と思っています。この本の著者は「速読とは違う」とは言われていますが。
私が知りたかった情報は、最終章で紹介されている、色分けで暗記を強化する方法。これは英単語と同じ仕組みなので、これを使って今まで読んだ本の大切なところや、仕事に必要な情報を暗記できればと思う。こちらはやってみて、また報告します。
*1:このお断り文は、よくこちらで紹介している1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』よりお借りしました
*2:理由は特になく、ただのカンです、としか申し上げられません。すみません