毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

女心をつかむコツがわかります☆☆

ご存じ有森裕子さんや高橋尚子さんなど、たくさんの女子マラソン選手を育てた小出義雄監督の本。マラソンの本かと思ったら、女性をどう扱ってどう育てるか、という異色のテーマだった。これはある意味「小出監督にしか書けない本」だと思う。

小出監督はもともと教師をされていて、教員生活23年ののちマラソン選手を育てたくて独立。それも女子選手専門にした。女子に絞った理由は“これからは女子の方が金メダルが獲れる”と思ったからだそうだ。
なので、女性の扱いは慣れていらっしゃる。その長年の経験から、恋人、妻、娘、生徒、部下、上司などさまざまな女性の対処法が縦横無尽に語られている。

もちろん、「小出監督だからできること、言えること」というのもたくさんあるが、さすがは監督、女心がよくわかっていらっしゃる、と思うところも多かった。
たとえばイジメを断つ方法や、お局さんの扱い方。さらに、初対面で女性にいい印象を持ってもらうポイントなどもわかりやすい。

幅が広すぎてターゲットがぼやけている気はするが、女性の扱いに困っている人には役に立つ本だと思う。または、「女心がわかってないわね!」と頭に来る男性に読んでもらうと少しは改善されるかも。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

お世辞でなく、褒め言葉を(P11)

要は、そのコが手の届くこと、心に刺さることを言うわけ。お世辞に聞こえるようではダメです。「そんなはずないじゃない」と思わせるような遠い言葉では届かない。その距離感が大事!

声かけのタイミングも重要(P13)

できた時には必ず褒める。緊張している時に優しく言ってあげる。相手がお金のある時におごってあげても「何?」ってなるでしょう。ない時におごってあげるとすごく喜ばれる。同じ声をかけるのでも、「のどが乾いている時に水をあげる」のが大事なんです。

イジメを断つポイントはふたつ(P16)

イジメられているコに「おまえにも原因がある」と絶対に言ってはいけない。それでは救われないでしょう。非は100%、イジメる側にあるんです。もうひとつ大事なのは、非が相手にあるからといって憎ませないこと。憎しみは必ず跳ね返ってくるから、それではイジメは終わりません。

一流との差(P20)

がんばらないでいい成績をとる人は誰もいない。世界の一流になっている人はみんな、一生懸命、長い時間をかけてやっているだけ。たったそれだけの差だって言うんです。
「でも、私には素質がない」と嘆くコもいます。そうじゃない。「素質というのは身体能力だけじゃなくて総合的なもの。どんなにいい身体を持っていても、理屈ばっかり言って練習しない。こんなのは素質って言わないんだよ」と話してやります。

夢を持ち続ける(P22)

人間は大きな夢を毎日持ち続けたら、その夢に近づいていきます。時間はかかっても、どんどんどんどん近づいていく。僕はQちゃんが、金メダルを獲れないわけがないと思っていました。だから、獲れる方法を探し出します。それまでやらなかった練習もするし、読みたくない本だって読みますよ。
強く願っていれば、それがどんなに細い道でも、かなえられる道を見逃さない。人間ってそういうものです。

大切な用件を伝える時(P25)

ものごとというのは、相手の機嫌がいい時に伝えなくちゃいけません。大切な用件は、気持ちが上向いている時に言うんです。そうしないとのちのち、「言った、言わない」のトラブルが起きやすい。機嫌の悪い時には、無理やり聞かせようと思わないで引き下がることです。

最後は、かしこいコ(P185)

かしこいコは響くんです。最後は、かしこいコ。かしこい、かしこくないというのは、勉強ができる、できないじゃありません。人間としてかしこいコが勝ちます。会社にもいませんか?ちょっといい大学を出て、「フン!」とやっているのが。実際に何か仕事をさせてみたら、たいしたこともないのに。
勉強ができても、身体の素質があっても、そこにアグラをかいていたら、それはそこまでの能力だったというとなんです。たとえばノーベル賞をもらう人は、50年も60年も研究をしているでしょう。5年や10年じゃないですよね。もともと頭のいい人が、ひとつのことに一生懸命、端から見ているとバカじゃないかと思うほど夢中でやって。それでようやく、お天道様がご褒美をくれるんです。評価なんて、そういうものでしょう?仕事って、そういうものでしょう?割が合わないなんて言っていたら、何もできないと思う。