毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

片づけることで過去に「かたをつける」☆☆☆

著者・小松易さんのことは、以前紹介した『幸せを呼ぶ!奇跡の玄関』で初めて知った。肩書「かたづけ士」に興味を持ち、図書館で予約して借りたのがこちらの本。

整理・収納の本は苦手なこともあってかなりたくさん読んだと思う。が、この本は単なるノウハウではなく、精神面から「どうやって片づけられる人=成功する人になるか」を説いたところが新鮮だ。

特に“一気に片づけても習慣にはならない”というところには、一時的に片づけられても維持できない私にはとても納得だった。やはり21日間続けて「習慣化」するのがいいようだ。


片づけの基本動作はとてもシンプル。これならできそうかな、というハードルの低さが習慣化にはいいのかもしれない。読むと片づけたくなる本なので、片づけと聞くと反射的に苦手意識が起きる人にはお勧めです。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

片づけるということは、過去に経験したことや体験したことに「かたをつける」ということです(P15)。

「とどめを刺す」とは(P31)

何ごともおろそかにせず、きっちり終わらせる、という意味で使います。
片づけにおいて「とどめを刺す」というのは、毎日取り組む片づけを中途半端に終わらせない、ということです。

片付いている人はチャンスを逃さない(P59)

常に片づいている人は、他の人よりもスタートラインが何歩も前にあります。何かをしようと思った時にすぐに取りかかれます。だから、チャンスを逃しません。

モノは一番いい状態にある時に、あなたの強い味方になります(P61)

逆の状態だと、あなたにとって手強い敵になる可能性もあります。モノをベストコンディションにして、あなたの強い味方にしてください。

モノの量と人生の充実度は反比例する――モノの少ない生活の方がかえって充実していた(P67)。

片づけで挫折しないための3つのポイント(P80)

1.ゴール(目標)をはっきり決めてその姿を明確に思い浮かべる
2.1日15分で1ヵ所だけ片づける
3.片づけの4ステップ 出す→分ける→減らす→しまう

一気に片づける人は、散らかる時も一気に散らかる(P82)

つまり、リバウンドがあるのです。少しずつ確実に成果を出し、それを習慣化することが片づけにおいて重要なことです。

片づけの基本動作 出す→分ける→減らす→しまう(P84)

1.まず、すべて外に出す
2.「いるモノ」と「いらないモノ」を分ける
3.捨てる?あげる?売る?いらないものをとにかく減らす
4.はじめは場所を考えず、もとの場所にしまう

減らすことは勇気(P94)

減らすことは、誰でも怖いことです。私たちは、モノをおいておくことには慣れていますが、モノを減らす・捨てることには慣れていません。
(中略)
使わないものは減らす。その時に大切なのは勇気。これを忘れないでください。

「保管」と「保存」の違い(P118)

「保管」とは、必要な時にすぐに取り出せるように、自分のデスクや共有キャビネットなどに、「一時的」にしまわれている状態のことです。
「保存」とは、日常的に使うことがなく、重要ではあるが、緊急度は低いので、倉庫などにしまわれている状態です。

捨てる基準は「使える/使えない」ではなく「使う/使わない」(P122)

私の経験からいうと「捨てる基準」は「使える/使えない」という基準ではなく「使う/使わない」という基準を用いた方が、基準があいまいにならず、片づけがスムーズに進みます。

捨てることで新しいモノを呼びこむ(P126)

モノを捨てるということは、捨てた分だけ新しいモノを呼びこむスペースができるということです。不必要なモノを定期的に捨てることで、新しいモノ=チャンスを呼びこむ余裕が生まれます。

書類は「作業中」「保管」「保存」「廃棄」の4つに分けて考える(P132)

「作業中」というのは、現在進行中の仕事で必要な書類や資料のことです。
この資料は、すぐに取り出しやすい場所にしまっておきましょう。
「保管」は、いったん役目を終えたもので、ひょっとしたら書類の情報の追加・修正があるかもしれない書類を指します。
この書類は仕事別に分類しておき、何かあったらすぐに取り出せるようにわかりやすい場所に保管しておいてください。
「保存」は、日常的に使うことのない書類で、保管とは違い、情報の追加・修正・削除などはもう起こらないと判断できる書類を指します。
日常的に使うことがないので、デスクからすべて出して、段ボールなどにまとめてキャビネットや倉庫などに移動しましょう。
「廃棄」は書類作成に使った資料や以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。など、使い道のないものは随時廃棄していきます。

片づけ中につまずく人の3つのポイント(P140)

1.ゴールイメージ(2種類)を決める
片づけが終わった状態のイメージを明確にする。
「大きいゴールイメージ」は、片づけがすべて終了した時の全体のイメージのこと。
「小さいゴールイメージ」は、日々の片づけが終了した時のゴールイメージ。15分の片づけなら、15分後のイメージのこと。
2.整理・整頓の意味を明確にする
「整理」とは、モノを減らす(捨てる)こと。「整頓」とは、使いやすいようにモノを置く、もしくは配置すること。
3.過去に使ったかを検証する
過去にそのモノを使ったかということを確認する。ただ確認するのではなく、たとえば「過去1年間で」使ったかという基準を設ける。

片づけ後につまずく人の2つのポイント(P142)

1.自分のクセを意識する
片づけた状態を維持することが苦手なタイプ。「片づけリバウンド型」。片づけた状態を維持できないということは、無意識に散らかしてしまう「行動=クセ」があるはず。この「クセ」をいつも以上に意識することで、リバウンドを防ぐことができる。
2.クセを踏まえた上で、しくみやルールをひとつ取り入れる
無意識に散らかしてしまうクセが、「テーブルの上にペットボトルを置いてしまう」ことの場合、これに合ったしくみは「ペットボトルが空ならゴミ箱へ捨てる」「残っているなら冷蔵庫にしまう」こと。

服を減らすコツ(P144)

「いる/いらない」に分ける前に、「アイテム別に分ける」とよい。
まず、片づけするところの衣類をアイテム別に袋に入れていく。シャツ、靴下、パンツなど、「いる/いらない」を考えずに入れる。アイテム別に分けてから、片づけの基本動作を使って、片づけを始める。

衣類は「着る/着ない」という基準で見ていくことが大切。「これは着る」というものだけを残す。

せっかく片づいた部屋が散らかってしまう5つの落とし穴(P146)

1.置き場所が決まっていないものがある
2.収納がない(入り切らない)ものがある
3.捨てられないものがある
4.捨て方がわからないものがある
5.使っていないのに場所をとる家具や家電がある

散らかりはじめには必ず原因がある(P151)

原因になることの大半は無意識に行われていることが多いので、「意識的に無意識の行動を見る」ということが、新たに散らかることの予防策になるのです。

片づけは一気にやってはいけない(P155)

勉強なども一夜漬けで一気に覚えると、忘れる時も一気に忘れます。普通は勉強を細分化して、知識を積み上げていく。
片づけも同じです。「片づいた環境」というゴールを目指して、日々の片づけを積み上げていく。目標に向けて着実に階段を上がるためにも、「片づけを細分化」するのです。

片づけを21日間続けて「習慣化」する(P156)

片づけは、ひとつの大きなイベントではなく、歯磨きのように、毎日少しずつやるべきことです。歯磨きが習慣化しているのですから、片づけを習慣化することもむずかしくありません。
片づけを習慣化するためには、あなたの1日の中に「片づけをする時間」を設けることが必要です。「朝、会社に来たらする」「帰社する前にする」「朝起きたらする」「夜眠る前にする」などルールを決めてもいいでしょう。とにかく毎日継続することが大切です。
片づけは、まず「21日間」は続けてみてください。

「片づけをしなくてもいい生活」を目指す(P169)

「リバウンドしそうな場所・モノ」をリストアップする。次に、リストアップした場所・モノに対して、散らかりを防ぐ方法を考える。そして、それを続けるためにルールを設定する。

ゲーム感覚で片づける(P179)

まず、片づけをする時に、部屋全体の見取り図を描く。そして、それを「机」「たんす」などと細かく分けて番号を振る。
そして「今日は1番を片づけた」ならば、見取り図の1番のところに色を塗る。少しずつ埋まっていくと、次に塗りつぶすことが楽しみになってくる。

「成功体験」が大切(P187)

片づけを習慣化するためには、「成功体験」が重要な鍵を握っています。片づけの「成功体験」とは、「今日、片づけた場所」がキレイになったかどうかです。片づけを一気にやろうとする人は、この成功体験を重ねることができません。モチベーションも上がらず、継続できず、習慣化することができなくなります。
よって、部屋全体を「細分化」して取り組むことが大切なのです。

緊急度は低いけれど重要なこと=片づけ

片づけは急を要することはあまりありません。ですが、人生全体という長期間で見ると、片づけをしないことで失うものはたくさんあります。
(中略)
上司の命令など、緊急性が高いことは、誰でも取り組みます。しかし、実は「緊急性は低いのだけれども、重要なことを続ける」ことこそ、人生において大切なのです。