毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

頭のいい人の本の読み方☆☆

著者は東大理科III類(医学部)を卒業し、家庭教師のプロとして大きな実績を残している。この「読書法」の他に「勉強法」「記憶法」と3部作になっている。
「読書法」と聞いてイメージするものとは違う内容(“頭がよくなる”という基準や本の整理方法など)もあるが、普通の人では考えないような切り口が新鮮だ。


著者が東大を目指すきっかけになったひとつが本、というエピソードが面白い。さらに、中学生で『人を動かす』をくり返し読むなど、やはり東大に行く人は違うな、と感じた。

そんな、読書で人生を切り開いてきた著者の読書に対する考え方は独特だ。あまり興味のない本も常に3割混ぜておくとか、家でも本を平積みしてアイデアを出すなど。しかし、流れに沿って説明してあり、読んだ本の内容をどうやって身につけ活かすのかまで言及してあるので、単なる読み方だけではなく、「いかに読書と人生を結びつけるか」の指南本と考えれば楽しく読めると思う。著者の今までの経験をそっくり学べる。取り入れるかどうかはともかく、こんなやり方もある、と知ることで間口が広がると思う。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

くり返し読む本の「わかるマーク」「わからないマーク」

一度目に「わかるマーク」「わからないマーク」をつける。マークは「囲む」「ラインを引く」「マーカーでマーキングする」など、自分がわかればOK。
二度目以降は、まず「わかるマーク」の箇所だけを読む。これを10回繰り返す。これは、今の自分は何をわかっているのかを確認するためであり、「わからない箇所」を理解するための準備でもある。
次に本を見ないで、「わかるマーク」の箇所の内容を声に出して要約して行く。これを「白紙復元」と呼んでいる。

次に「わからないマーク」の箇所を読んでいく。同様に10回読み、わからない箇所を「白紙復元」で要約する。
さらに「ゆっくり読む」。このとき、わからない内容を考えたり、わからない言葉の意味を調べたりして、「わからない」を「わかる」にする。

アウトプット――聴衆を想定し、白紙復元する

この時、目の前に「お客様」がいることイメージしながら話す。私は「神様」がいっぱい聞きに来ていると思って話していた。
そうやって気持ちよく白紙復元をしたら、締めは自分へのほめ言葉。「すごいいい話だったよ。続きが聞きたい!」と声に出して自分をほめる。自分をほめたら、今度は話しての自分に戻り、「じゃあ次回ね。お楽しみに〜」などと言いながら話を閉じる。ついでに、自分に拍手もしてあげる。