速く論理的に書く技術
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うーん。さらっと読めて何も残らない、と言えばいいのだろうか。
確かに、文章はそれなりに上手い。でも、この本は技術論ではないらしい。こうすれば速く書ける、という具体策はほとんどなかった。
おそらく、下のメモにある「リスト」がこの本のポイントで、それだけわかればあとは必要ないと思う。
amazonのカスタマーレビューが「こりゃダメだ」というタイトルだったので吹き出した*1。
タイトルに惹かれて読むと失敗します。ご注意を。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
先に書く内容を考えておく(P50)
書くのを遅くする最大の原因は、「考えながら書く」ことにあります。
(中略)
書くことの内容が決まっていないまま、パソコンに向かうのをやめましょう。
悪文にしない20のポイント(P94)
- 読み手に対し何を伝えたいかがはっきりしている
- 長いものはもちろん、1ページ程度の短いものでも、項目や段落に分ける
- 起承転結を明確にする
- 問題提起の次にすぐ結論を持ってくるのもひとつの方法
- 読む人が誰で、どういう状況であるかを考える
- 読む人に話しているつもりで書く
- 書くべき内容、特に出だしをあらかじめ考えておく
- 書きながら考える習慣を捨てる
- 書いたものは書き終わってからも直さない覚悟で書く
- 手が途中で止まらないようにする
- 書くのに、全体として何字程度かを決めておく
- 1600字程度(A4・1枚)を一気に書く
- 400字程度をひとつの段落にして読みやすくする
- 限られたスペースの中で、何を書くかを意識する
- 話の内容が、いつの間にか変わる、「文脈のねじれ」を避ける
- 短い文章で書く
- 接続助詞「が」をできるだけ使わない(……が、)
- 連用中止法(社を訪ね、○○氏に会い、○○を尋ね……)
- 同じ言葉(「こと」「できる」「である」「思う」など)を繰り返して使わない
- 書き終えたものを、同僚の誰かに読んでもらい、校正を頼む
速く書く技術の要点(P174)
- 締め切りが近づいてから書く
- 考えながら書かない(書く手を止めないために)
- 項目を立てておいて、項目ごとに書く
- 書く前から問題提起と結論をはっきりさせておく
- うまく書こうと思わない。思ったとおりに書く
- 短い文にする
- 書いたら読み返さない覚悟
- 電車に乗っている時など、書きたいことをいつも頭の中で考えておく
*1:私と同じ気持ちの方でした…