※この記事は、2009年12月に書いていたものです。
著者・高島徹治さんは「資格取得スピード王」としてテレビなどで紹介された人で、資格を91持っている。現在は資格を活かして各種コンサルタントをされている。そんな資格取得の達人が、自分のノウハウをまとめたのがこの本。
学習タイプ別のスケジュールの立て方、朝型勉強法、記憶法や速読法まで内容がさまざまなので、誰でもいくつかは役に立つことがあると思う。すぐに取り組めるとても実践的な内容なので、即結果が出したい人、資格は必要だが勉強時間が取れない人に最適だ。
ただ、深くきちんと学びたい、身につけたいという勉強法ではないので、割り切って読む必要があると思う。自分に合う方法がいくつか身につけばいいや、という読み方ができるなら、読んで損はないはず。
個人的には、マーキングの方法やカードの使い分けなどはヒントになり、ぜひやってみようと思った。
以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
4種類のカードを活用しよう
- 重要項目カード きわめて重要で、記憶に残したい「項目名」と「要点メモ」を書き出す。
- 暗記カード 試験に出題されそうな用語や、覚えるべき用語を書き出す。
- 数字カード 重要な数字をメモしておくカード。試験直前に重点的に見直すといい。
- 弱点カード 問題演習の段階で繰り返し間違える項目などをメモする。
「初頭効果」を上手に活かす
初頭効果とは、わかりやすく言い替えると「はじめに接した事柄は覚えやすい」ということ。
朝一番の勉強時間にひもとく内容や、休憩を終えたあと一番にひもとく内容は、初頭効果を意識して、よく吟味して選ぶ。
- 深く理解する必要がある事項
- 覚える必要度の高い重要な事項
3ステップ学習法
テキストと3回接触する。しかもその都度、それぞれ違った接し方で行う
- サラブレッド学習法 参考書を高速読書する
- ブル学習法(=bull/歩みの遅い雄牛) 理解しながらマーキングする
- 記銘学習法 重要項目を大量に記憶する
ブル学習をいかに効率的に行うかで資格試験合格の成否が決まる。
マーキングの適正量は3割弱
マーキングの分量は、ページあたり3割前後、多くても5割以下にとどめる。
キーセンテンスに線を引く
キーワードだけだと、結局文章全体を読み直さなければならない。キーセンテンスに線を引くようにすると、重要な箇所だけさっと読めるので時間を短縮できる。