毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

心に届く「言葉」の選び方☆☆☆

著者は船井総研コンサルタント。家族が借りてきたので読んでみたが、「コピーを書く」という限られた目的だけではなく、「心をつかむ」という普遍的なテーマがあった。


この本はタイトル通り、とてもシンプルな内容だ。
キャッチコピーの「型」がたくさんあげられているので、読者はその「型」をアレンジすることで、効率よくキャッチコピーが作れるようになっている。

とにかく引きつけられるコピーの数々。

「今すぐお電話しないでください」
「堅いソファは疲れる…それ、間違いです」
「大阪で2番目においしいたこ焼き屋」(渋谷の看板)

さらに、フォントや飾り文字の効果的な使い方や「、」「。」を使ったコピーの引き締め方などにも触れられていて、まさに至れり尽くせり。


キャッチコピーひとつでインパクトが変わり、売り上げが変わる――それが実感できる本だ。単なる言葉遊びに終わらず、心にきちんと届くコピーになっている。

具体的にコピーを書く時、手元にあればとても心強いだろう。いいコピーとNGのちょっとした違いも出ているので失敗が少なくてすみそうなのもうれしい*1


著者は仏壇業界なども担当しているという。キャッチコピーはあまり関係ないように考えがちだが、その場合でも切り口というのはあるそうだ。売れないものをいかにコピーで売るか、という経験を積んだであろう著者の手法は信頼できると思う。

そして、どうやってひとりひとりに届けるか、心をつかむか、という考え方はキャッチコピー以外にも使える。たとえばメルマガやブログのエントリタイトル、さらにメールでも使えるのではないだろうか。「興味を持ってもらうコツ」がわかれば、応用範囲は無限にあると思う。

ぜひ、そのインパクトを読んで実際に体験してみてください。

*1:ただし、その時になってみなければ必要なコピーの手法がわからないので、メモは取れませんでした…。