毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

話し方で味方を増やす☆☆

ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣』という本でブレイクした*1キャビン・アテンダント美月あきこさんの本。そちらがなかなか回ってこないので、先にこの本を借りて読んでみた。ので前著と比べてどうか、というのはわからないが、話し方に特化した本だ。


人によって必要なところ、役に立つところは違うと思うが、私は“いかに相手の懐に入るか”というコツを教えてもらえた。そのあたりはやはり、初対面のファーストクラスのお客さんと接することで培われたものなのだろう。また、会話実例がたくさん出てくるが、“自分の外見の弱点を逆にアピールして親近感を持ってもらう”という高度なテクニックには「さすがは大物!」*2とうなった。

CAというと才色兼備で近寄りがたい印象があるが、その距離感を縮めるという手法もこの本で実践されている。早く親しくなった方が楽しい時間が過ごせるし、打ち解けて話もできる。細かいテクニックよりも、そういう心構えのようなものが学べた。

ただ、アマゾンのレビューにあるように、全体に散漫な印象がある。この本に書かなくても、という内容も(著者の個人的な話など)あり少し残念。人との距離をなかなか縮められない人には役に立つところもあると思うので、ぜひ図書館で借りて読んでください。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

「第2印象」とは(P48)

私が「第2印象」と読んでいるのは、話し始めてからの印象のことです。
つまり、視覚(姿勢、顔の作り、表情)と、聴覚(声)と言語(言葉)が組み合わさった印象。言わばコミュニケーションの総合力ですね。これらのバランスがよく、全体の統一感がとれていれば、私は相手を信頼に値する人物だと判断します。
(中略)
実はファーストクラスのお客様は、第1印象も「第2印象」もよい方が多いのです。
(中略)
「第2印象」をグンと上げるコツは、フレンドリーであることと相手を大切に思うサインを発することなのです。

マイナス要因になりやすい容姿を逆手に取り、「個性」として強調する(P54)

自分が一番気にしていることを真っ先に面白おかしく話すと、一瞬にして好感度がまします。それができる人は性格の明るい人であることをみんなが知っているからです。

相手を歓迎するサインとは(P74)

相手の人格を認め、尊重する態度を全身の毛穴から放出させることです。

「私は○○ですが、あなたは?」の法則(P125)

これは先に自分のことを話し、次に同じことを相手に質問すると、相手は話しやすくなるという法則です。
そうなる理由は、人間は自己開示してくれた人に親近感を覚えるからです。
さらに、相手が先に秘密を語ってくれているのだから、自分も語らなければ失礼かもしれないというバランス感覚が働くのです。

「ほめる」のではなく、「感動したことを素直に伝える」(P149)

「出会いによって生まれた、相手と自分との間にある点線を太い線にしたい」と考えるようになって以降の私は、その時のリアクションや言葉、あるいは後日頂いたお手紙で「感動したこと」を伝えるよう心がけました。

否定語は使わず肯定語を使う(P173)

例)
×「赤はございません」
   ↓
○「ただ今、ピンクとローズをご用意しております」

複数の仕事を混乱せずに進めるコツ(P189)

1.優先順位を決める。ただし優先順位は柔軟に変更する
2.あとどれくらいの時間があるのかを常に計算する
3.決して焦らない
4.ひとつひとつのことを確実にすませていく
5.「きっとできる」と自分に暗示をかける

「また会いたい指数」を高めるには(P200)

営業なら、初対面では無理に契約を取ることばかりにフォーカスするのではなく、「これは、相手との良好な関係をつなぐ貴重な時間」だと割り切った方がよいでしょう。

初対面に絶対必要な3点セット(P203)

1.背伸びしないこと
2.相手をリスペクトすること
3.感謝の気持ち

「張りつめた空気」をゆるめる(P229)

本題(営業・プレゼン・合コンなど何事も)に入る前に、まるで「相手の後ろからひざをカックンさせて、グニャグニャにしてから本題に入る」ような工夫をします。
(中略)
ピンと張りつめた雰囲気で話すより、なごやかな雰囲気で話をした方が、お互い心地よいと思うからです。
(中略)
本当によいサービスを提供しようと思えば、その前にお互いの変な緊張感、非日常感を取り除いておく努力は必要だと思うのです。

*1:地元図書館では、何とこの本は52人待ちです

*2:紹介例のいずれもお客さんの発言です