毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

弱肉強食時代を生き抜くためには必要?☆

著者はスペインの広告界で大成功を収めた人で、この本は11カ国でベストセラーになったという。
ビジネスブックマラソンで紹介されていたので読んでみた。が、残念ながら今回は土井さんと好みが合わなかったようだ。
ビジネスブックマラソンの紹介記事はこちら


「黄金律」と言われてものすごく期待をしてしまったのが悪かったのかもしれないが、「だから何?」ということが多かった。書いてあるのは当たり前のことだ。その先まで踏み込んだ内容が読みたいのに、その先はない――。
というのが私の印象。組織の話やエグゼクティブの話など、会社に勤める人なら役に立つことはもっと多いのかもしれない。

トランサーフィン」を読んでしまうと“弱肉強食の世界を生き抜く”という前提が無意味になってしまうので、その分評価が下がったのはあると思う。が、『「戦う自分」をつくる13の成功戦略』があればもう充分だろう。土井さんの評価との違いを知りたい方は読んでみてください。


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

「運とは細部に注意を払うこと」(P40)

これがどれほど役に立ったことか。絶妙なタイミングで電話をかける。ライバルが昼寝をしている間に興味深いものを見つける。細かい作業を根気よくこなし、最後には大きな仕事をやり遂げる。休息が足りず能率が下がっている時に、睡眠が必要なことに気づく、というように。
無数の細かい要素に反応して、神経細胞が素早く動き出せば、他者よりも多くの成果を上げられるのだ。

一般に、単なる「運」と見なされている出来事を決定づけるのはこれらの細かい要素なのだと気づいた。

成功とは説得の結果、大きな反響を得ることなのである。(P81)

顧客を誘惑するイロハ(P133)

「顧客が聞きたがっていることを伝える」、または「説得力のある言葉を使う」ことだ。
(中略)
顧客の立場に立った場合、買い物をする時、その心の中は、いつも「理性と興奮」、「必要性と見た目」のあいだを行ったり来たりする。

時間に名前をつける(P187)

集中して最高の努力をすれば、技術と質が凝縮され、最小限の時間で最大限の成果を上げることができる。
そのためには、まず1日のそれぞれの時間に名前をつけてみよう。たとえ頭の中でするだけでも効果がある。
たとえば、「仕事の時間」、「気晴らしの時間」、「家族との時間」、「友だちとの時間」、「スポーツ」、「食事」、「睡眠」、「勉強」、「調べもの」などのようにだ。こうすれば、それぞれのことに専念し、集中できるようになる。そして、時間を認識すればするほど、焦点が絞れてくる。

クリエイティブになりたければ、クリエイティブになるのだと強く望むこと(P211)

この姿勢は単純に思えるかもしれない。だが多くの人々はこれを拒否する。「自分はクリエイティブじゃないから……」という人が多いように。
これは、我々全員が持っている能力を否定しているのも同然だ。この能力は多かれ少なかれ、すべての人類の遺伝子に組み込まれているはずなのに。