毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

法則を知ればあなたも成功できる☆☆☆

書店でたまたま見かけて手に取った本。面白そうだったので図書館で借りて読んでみた。わかりやすく具体的で、今“ドツボ”の人でも今から何とかなるかも、と思える本だった。


バンドでメジャーデビューを目前にしながら果たせなかった兄と、何度か破産しながらも成功者として楽しく生きている弟の対照的な兄弟による共著だ*1。ドツボの兄が、成功者の弟に成功の秘訣を聞きに行くところから始まる。
同じ親から生まれ、同じように育ち、神童でも天才でもなかった弟が、なぜ今の自分とはまったく違う境遇なのか。


ここに書かれているのは弟・池松氏が成功したノウハウ。セミナーなどに3000万ほど使い、実践して効果のあったものだけがまとめてあるのだ。確かにどこかで聞いたことも多い。だが、これだけの内容が1冊にまとまっているのは珍しいし、何しろ今生きている日本人がやってできた方法なのだ。どん底からはい上がってきた人の言うことだけに深い説得力がある。しかも、進行役は知らず知らずのうちに「ドツボ」にはまってしまった兄。つまり、「しょせんは人ごと」「こんなのたまたまうまく行っただけ」とは言いづらい。ある意味、弱者に優しい作り方になっていると思う。


読むだけで成功するとは言わない。きちんとそれなりの手続きを踏み、実行しなければ人生は変わらない。だが、この本を読んでこの通りにやれば、ある程度の成功は約束されていると思う。

読みながら、鶴岡秀子さんの本と共通することが多いな、と感じた(興味のある方は、関連記事もご覧ください)。どこかで読んだり見たりしたことは多かったが、それでも納得したもの、心に響いたものがあった。成功法則の本、何から読んだらいいかわからない、という人はぜひ読んでみてください。
私のアクション:「悪魔の4つの言葉」を言うのをやめる

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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

できることから始める(P23)

すべてを失ったあの時に彼(=池松)は、「今できないことを追いかけず、できることから始めよう」と思ったそうだ。お金がない。時間がない。仲間がいない。チャンスが来ない。そう言って昨日と同じ生活を続けている人が何と多いことか。

人は、「今できること」しかできない。嫌いなことも人はできない。納得をして、できることを行動に起こせば、チャンスが生まれる。「あれがあればこうするんだけど…」そんなことばかり言っている人には、チャンスなんて永遠にやってこないのだ。

最も基本的な成功の法則(P38)

夢を実現できるスピードは、願いの強さで決まる。そして、成功者は何が何でも結果にこだわり、目標に到達するまであきらめない。
「願望の強さ」と「結果にこだわる」。ふたつの法則を忘れないでください。

成功者は「結果」にこだわりつつ、「プロセス」にもこだわる(P42)

プロセスにもこだわるとは、「法則」からはずれない方法や行動で目的地に向かうということです。

人は所有できる量が決まっている(P46)

「人が所有できる量」とは質のことではなく、個数のことらしい。
豊かな人たちは「つまらないもの」が回ってきても、手に取らない。いいものが巡ってくるまで待っている。反対に貧乏な人は、来るものにすぐ飛びつき、どんどんガラクタをため込むというのだ。買い物をする時もとにかく「安い」ということが最優先で「ものの価値」を見極めることをしない。

成功者は空きスペースを持っている(P47)

成功者たちは「質のよいもの」にこだわります。そして、100個所有できるとしたら、100個のうち70個ほどのいいものを所有して、30個分の空きスペースを作っています。空きスペースがあると、そこに新しいものが流れ込んでくる余裕があるからです。新しい出会い、最先端の流行、今までにない閃きやアイデアが、その空きスペースの中へ訪れてくるのです。

自分にとって大事なものだけを所有する(P53)

これはできるできないじゃありません。決意の問題です。こういうことから「成功体質」はできあがっていくのです。

人間には3タイプある(P64)

1.観客 スーパースターたちのプレーに酔いしれ、自分もああなれたらいいなと、胸をときめかせている人たち。
2.評論家 すべてのものごとを評論せずにはいられない人たち。
3.プレイヤー 数は最も少ないけれど、一番華やか。…プレイヤーの存在価値は、ふつうの人にはできない結果を出すことだ。

プレイヤーだけが、レッドカーペットの上を歩ける(P65)

お金持ち、成功者、スーパースターになりたいのなら、絶対に「プレイヤー」の道を歩かなければいけません。その決意を固めた人だけがいつかレッドカーペットの上を歩くのです。

居心地のいい場所から自分で抜け出そうとチャレンジしない人は、試練を与えられてしまう(P75)

人間が生きているうちにクリアしなければならない課題の数は、あらかじめ決まっている(P76)

成果からの逆算(P89)

考え方→行動→習慣化→成果というサイクルで気をつけたいのは、「成果に重点を置く」ということです。ほとんどの人は、順を追って、考え方からスタートしようとします。でも、成功する人はまず、成果にフォーカスします。
(中略)
夢は、具体的な目標と時間の設定、溢れるイメージがあれば実現します。これを成果からの逆算といいます。
成果からの逆算とは、まず、明確な夢を持つことです。自分がどうしたいのかという明確な目標設定があり(つまり「成果」から考えるということですが)、「いつまでにいくらの収入をとる」と決めれば、逆算してそこから「その成果を受け取るには、どういう考え方をして、どう行動すればいいか」、より鮮明なイメージでアクションを起こせるのです。

「ギブ&テイク」とはつまり、リスク、「代価の先払い」をすること(P100)

先に何かを支払って、あとで受け取る。勉強して、いい学校に入る。練習して、うまくなる。このように、常に自分から働きかける。自分が先に差し出すことを考えればよくなっていくのです。

コンビニ・チャリティー法(P101)

お金があってもなくても、今すぐ差し出す練習をしましょう。与えることに慣れるのです。
方法は簡単。今からコンビニに行って、レジの横に置いてある募金箱にお金を入れて帰ってくるのです。店員さんと目が合ったら、にっこり微笑むことも忘れずに。
月に何度も実践してください。「たくさん仲間を連れて帰ってこいよ」「このお金が必要な人のところに届いて、その人たちが幸せになりますように」と、願いながら入れるのです。

全体の60%、「普通」ランクの人たち(P109)

ここは「テイク&ギブ」で成り立っている世界です。「何かをしてもらったら、お返しをしますよ」ということ。世の中にはこういう考えの人が一番多い。しかし、いつまでたっても「もらってからのお返し」だから、成功の手前の「普通」に甘んじているのです。

大成功者(3%)の違い(P110)

「大成功者」だけは、まったく違った思考回路を持ち、行動しています。リスク、代価の先払いをすることを当たり前だと思っています。それどころか、見返りさえ期待していません。
先に何かを支払って、あとから受け取る。これが「ギブ&テイク」なのに、「ギブ」することに熱心で、「テイク」、つまり見返りは意識していません。求めていないのではなく、自分が差し出していれば必ずよくなると信じているのです。

先に与える勇気を持つ(P112)

多くの人は出し惜しみをしますが、成功者は未来を信じ、先払いを恐れません。そうして与えていれば、見返りは、求めなくても自然に返ってきます。だって、そういう法則が働いているのですから。だから大成功者は、どんどん豊かになっていくのです。

成功を妨げる悪魔の4つの言葉(P122)

1.無理
2.できない
3.わからない
4.めんどくさい

・できない…本当にできない時には、具体的に、どこがどうできないから、誰に、どう助けて欲しいのかを伝えましょう。誰だって、最初はできないのです。「できない」ことを「できる」ようにしていくのが生きるという活動。「成功」とは、いかに昨日の自分を超えていくかなのです。

・めんどくさい…この言葉には貧乏神が住んでいます。この言葉から解放されない限り、あなたには貧乏神がまとわりついているようなものです。

本当の自分に責められる(P125)

めんどくさがって何もしていないと、本当の自分に責められます。本当の自分は成長したい。せっかく生まれてきたのだからよりよい人生を歩みたいと願っています。それなのにめんどくさがりの「怠惰な自分」を、「本当の自分」が許すわけはないのです。

もうひとつの目(P140)

本当にチャンスがやって来た時、勝負に勝たなければいけない時、最後の最後に勝敗を分けるのは自分への信頼度です。心に刻み込まれた「もうひとつの目の評価」なのです。崖っぷちのピンチの中で自分を信じ、「私は勝ち抜く価値のある人間だ」と思うことができればふんばりがきき、勝利への確率が上がるのです。

「もうひとつの目」に愛される人になる(P140)

人が見ていようがいまいが裏表なく、いつも素晴らしい行動を取る人がいます。「なぜだろう?」と思ったことはありませんか?
一見面倒でそんな行為ですが、こういう人は自分に自信があります。なぜなら、もうひとつの目にいつもほめられているからです。ズルをして一瞬だけ得した気になるよりも、「目」に評価された方がはるかに幸せになれることを体験して知っているのです。
だから人にも信頼され、どんどん偉くなってゆきます。

目標には4つある(P150)

「究極の目標」「10年先の長期目標」「3〜5年以内に叶える中期目標」、そして1年以内の「短期目標」です。
(中略)
「究極の目標」…自分の生きている目的、どうなりたいのか、どうありたいのか、どこにたどり着きたいのか。
究極の目的が決まると、揺るぎない人生の目標に向かって進めるので、選択、決断がブレません。ポリシーのある、骨太の人間になれるのです。
長期と中期の目標は、軽く設定してかまいません。微調整していけるアバウトな目標でいいのです。

紙に書く(P173)

就寝前に自分の願望を3回、紙に書く

それを3週間続ける

書いたことを眺め、もう実現したようにイメージする

最初のハードルはあなたの心(P176)

「こういう夢を叶えたい」と目標を掲げた時、最初に説得しなければならないのは、ほかならぬあなた自身です。あなたの心が納得してその夢を受け入れない限り、夢は叶いません。だから紙に書き、「こういう夢を叶えたいんです」と、聞いてみるのです。
「でも、具体的にはどうするつもり?」あなたの心が問いかけてきたら、そのプランをイメージして、「こういう道筋で夢までたどり着きますから、安心して」と説得します。そして、「よくわかった。いい夢だね」と心が受け入れてくれた時に、成功に向かって迷いなく走り出せるのです。

質より量(P185)

仕事の結果やトレーニングの成果を出すための公式があります。
「量×時間×質」
(中略)
世によくいわれる「量より質」は間違い。正しくは、「質より量」なんです。
ゴルフがうまくなりたかったら、ひたすら球を打つことです。来る日も来る日も球を打ち、ダンプ1台分ぐらい打つとシングルになれるという説もあります。

すべてのことは、全然うまく行かない時期を過ぎると、急速に成果が現れはじめる(P193)

でもほとんどの人は、それを経験する前にやめてしまう。苦労だけして、収穫のおいしい時期を知らないで終わってしまうのです。悔しいですね。
「収穫」「成功」の喜びにまで到達した人には大きな自信がつきます。反対に、苦労ばかりして、あと一歩のところでやめた人は、自分の能力を信じることのできない、自信のない人になってしまうというのに。
その差は、少しです。その少しの差が、スーパースターと凡人、お金持ちと貧乏な人、成功者と成功できない人を分けているのです。ですから、「もうやめたいな」と思った地点で、もう少しだけがんばってみましょう。もう一押しする癖をつけましょう。他の人たちがあきらめても、あなただけはやり続けましょう。そうすれば、素晴らしい報酬を手にする日が必ずやってきます。

よい時の努力にはあまりエネルギーを必要としない(P198)

だから、状況がよい時にさらに努力すれば、悪い時の何十倍もの効果が上がるのです。
悪い状況が過ぎ去っても安心せず、変わらずに挑戦を続けてください。そうすれば「横ばいのバイオリズム」から「上向き」の上昇カーブへと変わってゆきます。

今、決意通りに行動しなければ、明日も今日と同じ日になる(P195)

*1:名字が違うのは、兄・海堂氏が戸籍名とは違う名前を使っているからだそうです