毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

桁違いに稼ぐ人の考え方☆☆

一生かかっても知り得ない 年収1億円思考
江上 治
経済界(2011/1/25)
¥ 1,470
著者・江上治さんは知る人ぞ知るカリスマファイナンシャルプランナー。何と、顧客に年収1億円を超える人が50名もいるそうだ。
それだけ稼ぐ人には、やはり考え方や行動に共通点があるという。その、桁違いに稼ぐ顧客から学んだことを教えてくれる本だ。
ビジネスブックマラソンでほめてあったので、興味を持って読んでみた。一般人にはわからないこともたくさんあった。
ビジネスブックマラソンの紹介記事はこちら


聞いたことがあること、当然だろう、と思うことが半分くらい。残りは「へ〜」と「えぇ〜?!」が半分ずつといったところだろうか。
やはり、今実際にそれだけ稼いでいる人の教えなので、非常に生々しい。エリエスの土井さんも「理解できない人が読めば、正直気分が悪くなると思います」と書かれていたが、そういう意味だったのか。

一番驚いたのは、好きな女性と結婚したら一生1億は稼げない、ということば。さらに、自分の手先となって働く人の育て方にも、アメとムチのようなやり方が書いてあり、背筋が寒くなった。


ただ、理解できない部分はあっても、ヒントになるところもたくさんあった。数字とどうかかわるか、優先順位の正しいつけ方、キーマンに可愛がられることの重要性など、なかなか他では聞けないライブ感あふれる教えが学べる。
普通に生活していたら、まず知り合うことのない人たちの成功法則を知ることができるのだ。ひとつでもふたつでも、取り入れるだけで人生が変わるかもしれない。

多少の覚悟は必要だが、興味本位で読んでも受け取れるものはあるはず。覚悟の持てない方は、下のメモでヒントをもらってください。
私のアクション:数字から逃げずに向き合う


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

長期的な視点を持つ(P31)

聡明な人間、固定観念に縛られていない人間ならば、自分のこれまでやってきたことが失敗だったと気づけば、冷静にそれを分析して方向転換を図る。視点を変え、行動を変える。損切りしてでも、従来とは違った世界を模索する。
(中略)
長期的な視点を持って現在を見つめれば、「ここで損をしてもやむを得まい。方向を変えよう」という知恵も生まれるのだが、短期的な視点だけで生きていると、「やり直そう」という切り替えができない。
つまり、捨てるべき時に捨てられないのだ。
(中略)
「稼げる人」は、切り替えが実に速い。常に「長期の中での現在」という目が備わっているから、損切りも素早い。

稼げる人に共通の資質:素直さとは(P33)

率直に現実を見る力、客観的な現実を受け入れて自分を変える力である。つまり、他からの声に耳を貸す度量である。

「稼げない」人は数字に弱い(P37)

嫌な数字、赤字の数字、そういうものから逃げようとする。赤字の時、営業活動がうまくいっていない時ほど、数字と向き合う必要がある。数字を皿のように見て、何が原因で赤字になっているか、分析しなくてはならない。
(中略)
数字を見ながら現実を分析しないと、判断が大甘になる。自分の都合のいいように現実を解釈してしまう。

「予算思考」か「投資思考」か(P41)

予算思考とは…お金を使う際に、まず財布の中身、残金を気にする思考法である。一方、投資思考とは、財布の中身、残金よりも「何に使うか」に重点を置いて考える思考法である。

「稼げない人」は予算思考で行動している(P42)

内向きの財布の中身を気にしながらお金を使うと、これは堅実、ということになる。財布の残金以上に使うことはしないので、貯まっていくことが多い。だから悪い思考ではないのだが、「稼ぐ」ことをキーワードに置くと、稼げる思考方式ではない。

「稼ぐ人」になるメンターのアドバイス7(P88)

1.ビジネスにおける大義(正義)
2.投資マインド
3.お金の使い方
4.人を見るポイント
5.身内こそ大事
6.性格に合ったビジネスモデル
7.人の使い方

「ビジネスの大義・正義」はねたみから身を守る(P92)

事業で成功するとは、諸刃の剣であって、大きな利益を得ると同時に、周囲のやっかみ、ひがみを誘発させることでもある。成功者の足をどうしても引っ張りたくなるものだ。成功したら必ず襲ってくる、そうした大小の波を消す消波構造物の役割を負うのが、「大義、正義」であると言うのである。

全員に可愛いがられる必要はない(P111)

ある重要な人をファンにしたら、人生、すごいことが起こる。

まず身内に可愛がられよ(P112)

※著者の最初の上司の言葉
「身近なところにファンがいないと、社外で君のファンなんて絶対に増やせないぞ。だから、新入社員として支店全部の先輩に可愛がられろ。よそのフロアに行ったら挨拶だけはしろ」

よいアドバイスをもらうためには(P115)

常日ごろから可愛がられていなくてはならない。そのためには、いつも謙虚でいる必要がある。

「稼ぐ人」は「一貫性」があり「得意分野」を持っている(P127)

彼女で言えば、貯蓄性保険を30年もの間、販売し続けていることだ。それ以外の商品には目もくれない一貫性と長さ。それが「稼ぐ人」の条件でもある。
一貫性は、別の表現を用いれば使命感と言ってもよい。
「この商品は、絶対に人の役に立つ」「だから、大いに売らなくてはならない」

優先順位の付け方(P174)

営業などで人に会う場合にも、社員はどうしても「会うべき人」よりも「会いやすい人」から会おうとする。その間違いを正すのである。
(中略)
たとえば粗利を月500万円目標とした時、Aさんというお客様ならお金があるからひとりで目標が達成できる可能性があるという時、「Aさんは会いにくい」ということで、別の「会いやすい人」から会おうとする。
「会いやすい人」が成果に結びつくのかどうかを考えない。だから、ずるずると目標が達成できずに期限を迎えてしまうことがよくある。
期限までに成果を遂げなくてはならないという意識が念頭にあれば、たとえ「会いにくい人」であっても、充分な準備をして会うだろう。その人で目標をクリアできれば、期限までの残り時間は全部自己投資のできる時間になるのだ。

クレームは絶対大事にしろ(P211)

クレームは、自分が足りないところ、間違っていたところを教えてくれる。なぜ、クレームが出たのかを、背景から分析し、反省して、今後の行動の戒めとしていけば、相手との差を埋めていく絶好の機会になる。

営業で重視すべきキーワード(P222)

1.お客様の状況…お客様はどういうことに困っているか
2.関心事…お客様が将来したいこと
3.解決策…どう我々がサポートするか
時間をかけてお客様のお話をお聞きしないと、決して解決策を見いだすことはできない。よりていねいな対応が求められるのは当たり前である。