毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

小さなことが大きな違いを生む☆☆☆

微差力
微差力
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斎藤 一人
サンマーク出版(2009/12/24)
¥1,575
※文庫版も出ています→微差力 (サンマーク文庫)

斎藤一人さんは納税者日本一にたびたび輝き、著書もたくさんあるのでご存じの方も多いと思う。
メルマガ「1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』」で以前紹介されていたので、興味を持って読んでみた。


この本は大人気の一人さんの講演会をまとめたもの。話し言葉なのでするっと読める。
しかも書いてあるのは簡単なこと。でも、とても深い。

タイトルの微差力とは見てそのままの「ちょっとした差をつける」こと。
小さなことの積み重ねが大きな差を生むのだ。
他にも、商売の真髄や自分を大切にする方法、嫌いな人との関わり方など、すぐに役立つヒントがたくさんある。

私が一番印象的だったのは「ラーメン店をやっているとしたら」という仮定の話。
全国のラーメン店をひとつのランキングにした時、自分の店がだいたい真ん中あたりにいるとする。
すると、本当にちょっとしたことで何十店も抜けるのだそうだ。掃除をきちんとする。ラーメンの味を少し改良する。来てくれたお客さんと笑顔で会話してみる。このひとつひとつでどんどんランキングを上げていける。
とてもわかりやすくイメージできた。ひとつひとつは微差でも、積み重ねれば大差がつく。結局はやるかやらないかというシンプルな違いだけなのだ。

私のやっている仕事は個人商売で、差がつけにくいと今までは思っていた。でも、小さなことが大きな差を生むのだと実感できれば、前向きに工夫する気持ちがわいてきた。


今年の6月に文庫版も発売されているので気軽に読める。たくさん出ている著書の中でも特に人気が高い1冊なので、迷ったらこの本から読むのもお勧めです。
私のアクション:ちょっとした工夫を重ね、脳内ランキングを上げる


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。

人と意見が違って言い負かしても、人から恨まれるだけ(P12)

第一、お互い嫌な思いをしてまで、正しさをぶつけ合う必要はあるのでしょうか。
そんなことは、どうでもいいのです。
だって、「それでも、地球は回っている」なのだから。

人の器量は無限大(P21)

…「人には人の器量があるよ」と言うけれど、本当は、人の器量というのは大きくなるんです。
いくらでも大きくなります。
その当人が「大きくしたい」と望むなら、大きくなります。

嫌な人のことはこう思え(P24)

「神が出してくれた、自分を盛り上げるために生まれてきたようなやつだな」
と、思えばいいだけなんです(笑)。

仕事のコツはこれだけ(P26)

何か商売する時に、これは人のためにもなる、自分のためにもなる、そして、社会のためにもなるというものは、絶対、成功します。
(中略)
なぜかと言うと、人のためにしかならないと、自分が細ってきてお手上げ、長続きしないのです。

仕事とは儲け続けること(P31)

…出す以上は、世の中の役に立つものでなければならない。
(中略)
もう1個言うと、儲け続けている商売が、世の中の役に立っているんです。
要はね、儲け続けないとダメだよ、ってことです。

まず最初に自分を助ける(P37)

冷たいようですが、まず自分を助けてから人を助けるようにしないと、いい知恵は出ません。
脳の構造はそうなっているんです。
自分の脳は、まず自分を守る構造になっているのです。
(中略)
…自分も愛さないで人を愛するなんて、できないんですよ。
もし、それができるのなら、1階なしで2階から家が建ちますよ。

成功とはこのパターン(P53)

…人間、むちゃくちゃ努力もするんです。だけど、神が作ってくれた命というものに感謝。そして、努力したあと、天候に恵まれ、お水に恵まれたことに感謝して、できあがったものを感謝して食べるという。

魅力的になるには、魅力的な人間から「微差をいくつ学べるか」(P88)

ともかく、バババババ……と微差を学ぶ。そして、学んだものをタタタタタ……と片づけるんです。
微差を片づけるのに時間をかけない、いや、もしかすると、「時間がかからない」と言ったほうが正解なのかもしれません。
だって、自分が魅力的になるのは、楽しいことだから。

相手が期待して来る以上のものを返せるかどうか(P96)

期待通りでは、人はもう飽きちゃう。期待以下は論外です。
常に、期待以上。
「期待以上って大変ですね」じゃありません。
期待以上が、面白い!
常に、微差、微差でいいから、常に上にあげればいいのです。
どんな仕事でも、それをやって、はじめて、面白くなってくるんですよ。
(中略)

期待以上(P97)

どのくらい相手を喜ばせられるか。
どのくらい相手を感動させられるか。
これにつきます。

期待以上はみんなが思っている以上にむずかしくない(P98)

期待以上のものを出すというのは、「期待以上のものを出す」という決意があればいい。
「期待以上のものを出そう」と思うと、なぜか、できる。
だから、さっきの富士山と同じです(※)。脚立を持って行って、乗ればいいだけなんですよ。
だから、「期待以上のものを出す」と決意して、ものをやる。
※一番になりたければ、富士山に脚立を持って登り、頂上で脚立の上に乗ればいい。誰もやっていないから一番高いところへ行ける、というエピソード。

長年儲け続けている人の特徴(P111)

「商売ぐらい、面白いものはないんだ」と思ってる。
だから、これも微差なのです。
要は、ものの考え方です。
考え方ひとつで、すべてが違ってしまうのです。

これからは「大きくしない」つもりのところが大きくなる(P120)

…今すでに、お客さんがいるのです。その人たちが絶対満足するものを出せばいいのです。
それを、その人たちのことを忘れて新しい客層に目を向ける。新しい客層に目を向けても、現実に、今の人たちも満足してないのに、新しい人を呼び込んだってしょうがないのです。
でも、今の人たちが満足すれば、その人たちが知り合いを紹介してくれたり、「あそこのお店、いいよ」と噂もするから、新しいお客さんも来るのです。

商売は広げようとしない(P121)

それより、充実させるのです。
今、来てくれているお客さんが「楽しくてしょうがない」と思うようなことをするのです。
人はおいしいものを食べれば、楽しくなっちゃいます。お客さんと明るい会話をすれば、もっと楽しくなっちゃうのです。

「愛の押し出し」が大事(P126)

…ホントに人を導いてあげたい、救ってあげたいと思ったら、汚いカッコしてちゃダメです。清潔にしてても、地味じゃダメなんです。
人がパッと見て、「この人、かっこいい」とか、「ステキ!」と思うような、カッコをしていないといけない。
それが、「愛の押し出し」というものです。
だから、観音菩薩って、スゴイきらびやかでしょ?観音さまは、人を救うために、ああやって、おしゃれにしているのです。
人は「いいなぁ、こういう人にあこがれるな」って思って、はじめて話を聞くものなんです。それじゃないと、聞く耳持ってくれない。だから、きらびやかなカッコしてるのです。