毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「あくがる」をやめる

気がついたら、ずいぶん時間が経っていることがある。
たとえば、湯船につかっている時。とりとめなくぼんやり考えていて、気づいたら1時間以上入ってる!と自分であきれることもしばしばだ*1

他にも、考えごとをしていたとか、はっきりした目的なしに気づいたらもうこんな時間、ということが多い。
これは時間の使い方としてもったいない。貧乏人の唯一の財産をむだ遣いしている。


「あくがる」というのは古語だ。確か高校の古語単語集で覚えた。

あくが・る 【▼憧る】
(動ラ下二)

〔「がる」は離れる意〕
(1)心や体が居るべき所から離れてさまよう。浮かれ出る。
「思ひ余りわびぬる時は宿離(か)れて―・れぬべき心ちこそすれ/古今六帖 2」「物思ふ人のたましひは、げに―・るる物になむありける/源氏(葵)」
(2)心が強くひきつけられて、じっとしていられない気持ちになる。
「入道は心澄み果つまじく―・れてながめゐたり/源氏(松風)」
(3)何かに心をうばわれてぼんやりする。うわの空になる。
「世の中をいとはかなきものに思して、ともすれば―・れ給ふを/栄花(様々の悦)」
(4)男女の仲がうとうとしくなる。
「御中も―・れて程へにけれど/源氏(真木柱)」

三省堂大辞林』より)
http://www.weblio.jp/content/%E3%81%82%E3%81%8F%E3%81%8C%E3%82%8B

私が使いたい意味は(1)だ。“心ここにあらず”のような、本当に「さまよい出る」感じがする。
放っておくとどんどん「あくがれて」しまうので、しばらく意識してみた。
ふらふらとさまよい出たことに気づいたら、意識を元に戻すのだ。感覚としては、ネットサーフィンにはまりかけた時、早めに目的を思い出してそれに手をつける、というのに似ている。


人の意識は素晴らしいもので、うっかりあくがれてしまってもきちんと意識していれば、傷口を広げる前に事態を収拾できることがわかった。
ポイントは

  • 今何をやっているかを確認する
  • 目的をはっきりさせる
  • デッドラインを決める

の3つ。


ずっと締めつけていると疲れるので、時々思い切り「あくがる時間」を作ることでメリハリができる。少なくとも、だらだらと無目的に「あくがる」ことが防げれば、それだけ自由に使える時間が増えて結局は「あくがるタイム」も好きなだけ取れる。

「気がついたら時間が…」という人は、一度試してみてください。少し意識するだけでかなり違います。

*1:さすがに暑い時期はありませんが、冬は多いです