毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

考えを変えれば、生まれ変われる☆☆☆

※文庫版が出ています→『野村監督に教わったこと(講談社プラスアルファ文庫)
先日読んだ『復活力〜東北、ありがとう〜』に先立ち、2008年に出版されていたのがこの本。
野村前監督との関わり方が面白かったので、興味が湧いて読んでみた。


文中に出てくるが、ことわざに「馬には乗ってみよ、人には添うてみよ」というのがある。馬のよしあしは乗ってみなければわからないし、人との相性はつきあってみなければわからない、という意味だそうだ。
山崎選手は、はじめ楽天の監督に野村さんが就任する、と聞いた時、「自分の野球人生は次の1年で終わりだ」と思ったという。それだけ合わないと思ったのだ。


ところが、はじめはギクシャクするものの、だんだん思っているのと違うぞ、と感じたという。野村さんの本もたくさん読んでいるが、この本に書かれている「野村監督像」はずいぶん温情のある人で、私も意外だった。
当時コーチだった元ヤクルトの池山・橋上両氏によれば、ヤクルト時代はそんなことはなかったそうなので、年を取って丸くなったということだろうか。

山崎選手も若い頃はワガママで破天荒(に見える言動)だったが、ベテランになり、責任感も出てきたところで野村監督に出会ったことがよかったようだ。
相性はもちろんあるが、出会うベストの時期というのもあるのだ。


この本を読んで感じたことは、実は山崎選手はとても素直な人だということだ。40近くなって、上の人の言うことをこれだけ素直に取り入れられる人はなかなかいない。
巻頭に野村さんの特別寄稿もあり、師弟関係のよさがうかがえる。

野村監督と言えば茶髪禁止とか、身だしなみにうるさいイメージがあるが、山崎選手の“翻訳”でその真意がわかった。あれは人間教育なのだそうだ。
野村さんの本を読んだことがある人は、第3者の目から見た「野村監督」がわかるので、楽しく読めておすすめです。

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