毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

狙いがよくわからない…☆

長谷川慶太郎の「完全脳」―いくつになっても進化する (シリーズ 著名人の脳を診る)
加藤 俊徳/長谷川 慶太郎
李白社(2009/02/23)
¥1,470
探書リストを書きはじめた時にメモしていた1冊。整理した時に、ああそうだった、と借りてみた。
そもそも、どこでこの本を知り、読もうと思ったかがすでにわかっていない。「完全脳」という言葉に惹かれて読んでみたくなったのだと思うが、読後感は「うーん…」としか表現しようがなかった。


この本は、医学博士の加藤俊徳氏が自分の開発した「脳番地」という概念を使い、“著名人の脳のMRI画像を見ながら対談する”というもの。シリーズ1作目*1は国際エコノミスト長谷川慶太郎氏だ。

長谷川氏は特訓の末、特殊な能力を身につけたという。口述筆記のためにしゃべりながら、きっちり文字数が認識出るのだそうだ。それでほとんど校正も必要ないのだとか。
加藤氏はMRI画像を見ながら、“それは脳のこの部分が発達していることからうかがえる”という話を進めていく。まあそういう作りの本だ。


私が長谷川慶太郎氏を知らないせいもあると思うが、ああそうですか、で終わってしまう。脳の話が好きな私でこれなので、人に勧めるかと言われたらNOだ。
「脳番地」という概念についての説明も巻末に少しあるだけなので、予備知識がなければわかりにくい。


本の内容としては☆2だが、ひとつ気になることがあった。
わざわざ序章として「アハ!体験の効用は大ウソ」という文章が載っているのだ。
こんなの個人攻撃ではないですか。名指しはしていないが、著書を引用しているので*2、茂木さんがターゲットになっているのは明らかだ。

そういう私も「アハ!体験」が脳を活性化する、と確信を持っているわけではない。
だが、序章の説明を読んでも、なぜ「アハ!体験」に意味がないのか理解できなかったし*3、この本にこれを載せる意味がわからなかった。

何にせよ、ネガティブキャンペーンは好きじゃないのでひとつ減って☆は1。
読まなくていいですよ。普通の図書館にはあまりなさそうですけどね、この本*4
私のアクション:古すぎる探書リストの本は、借りる前に再検討する

*1:と表紙にはありますが、2冊目以降は出ていません

*2:でも著者名は載せていません

*3:認識違いなのでは…と思う部分も

*4:地元にはなく、大阪市で借りました