一時期プロジェクトとして取り組んでいた「持たない暮らし」*1。きっかけは金子さんの本だった。
今年の初め、地元の図書館のサイトで検索していた時に金子さんの新しい本が出ていることを知った。すぐ予約して、やっと今月回ってきた。
年齢を基準に何かを考える、ということは今までしたことがなかったので、新鮮だった。
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20代、30代は仕事も遊びもバリバリやって、家になんて寝に帰るだけでもOK。でも、40代になったら疲れが取れにくくなる。休みはうちでゆっくりしたい。そういう時に、家が安らげる空間じゃなかったら…。
そんな風に考えたこともなかったが、心身ともに節目を迎えている私にはとてもしみる言葉だった。
「いつまで元気でいられるかわからないんだから、とっておきの食器やお気に入りのものもどんどんふだん使いしましょう」
…た、確かに。そうか、もう人生後半戦だったのね、とハタと気がついた。
具体的にどうシンプルな暮らしにするか、という部分は今までの金子さんの本とあまり変わらない(ので☆は3つ)。ものを捨てたり片付けたりする方法は“1カ所ずつ”派。一気にやるこんまり流とは違うが、そのへんは合う方法を採用すればいいと思う。
生活の見直しは、結婚したり子供が生まれたりというライフスタイルの変化で行うことが多いが、案外年齢での見直しも必要かも、という貴重な視点がもらえた。
30代後半の女性の方は、ぜひ一読をおすすめします。
私のアクション:人生をスローダウンする
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以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。
自分の価値判断なしに手に入れたモノ=「要らないモノ」(P41)
買い方、もらい方に問題があったのです。
モノを減らすことで見えてくること(P46)
モノを減らすことで、自分にとって大切なモノとそうでないものが、はっきり見えてくるという効用があります。そうすると、やるべきこととやらなくてもいいことも、自然と見えてくるのです。
(中略)
モノが減って身軽になると、ある意味、あきらめがつくのかもしれません。それはもしかしたら、「現実と理想の折り合いをつける」ことなのではないでしょうか。
部屋から「キライなモノ」を間引く方が先(P60)
…買い物に走るより先に、部屋からキライなモノを消去してしまうことの方がずっと大切なのです。この時残るのは、好きなモノか、好きとまでいかなくても、少なくとも毎日便利に使っている役に立つモノです。
こうなれば、ぐるっとお部屋を見回しても、棚や引き出しの中をのぞいても、イラッとすることがなくなります。