著者は気功治療院をされている小池義孝さんという人だ。気功といっても、むずかしい話もうさんくさい話も一切なし。「体の真実」「正しい知識」を知ることで、体は正しく機能するようになるのだとか。
「ねこ背を治す」とあるが、最初の章で取り上げるのは呼吸の問題。実は、9割の人が呼吸が浅く、酸欠状態なのだそうだ。ところが、この章を読めば自然と無意識に呼吸が深くなるという。
私は、帰宅後寝る前にこの章を読み、「へぇ〜、そうなんだ」とびっくりした(ある事実が自分の認識と違っていたため)。そしてそのまま寝てしまった。
すると翌朝、ずっと困っている体調不良がかなりよくなっていたのだ。この本を読んだ以外に、違っている点はないのに。
…一度…認識してしまえば、その知識は、一生あなたの中で機能し続けます。
(中略)
いちいち意識し続けなくても、毎日トレーニングしなくても、まさに、「知るだけで変わる」のです*1。
究極に楽な方法だと思いませんか?(P32)
この本に書いてあるあれこれは、すべてこのしくみになっている。
ねこ背も意外な話がいっぱいだ。著者によれば、ねこ背は日本人に多いという。ヨーロッパでねこ背の人を見かけることは少ない。じゃあ、アジアには多いのかというと、中国人にも韓国人にもあまりいないのだそうだ。何が彼らと違うのか?
――答は「ねこ背は精神状態に負うところが大きい」から。
私たちが心の中に秘めている「自信のなさ」「うちひしがれた気持ち」「屈服させられている状況」などを身体で表現しているのが、ねこ背なのです(P56)。
このブログで時事問題を取り上げるつもりはないが、最近ニュースを賑わせている近隣諸国との関係を彷彿とさせるではありませんか。
つまり、ねこ背改善の最善策は“自分を大切にすること”。もちろん、体の面からアプローチする方法も出ているが、いくらそれをやっても、マインドがそのままではねこ背のままになってしまうのだそうだ。
このように、「目からウロコ」の情報がいっぱいだ。心のケアのコツ、歩き方を変えて健康になる方法や、肩こり、腰痛の対処方法も。知るだけで現実が大きく変化する、というのは驚きだった。
病院に行くほどではないけど、何となく元気がない、という方はぜひ読んでみてください。
私のアクション:自分がどうしたいか、をまず考える
※この本のメモはありません
*1:私の場合、一度で無意識に変わるというところまでは行かず、時々意識する必要はありました。でも、明らかに「知る前」と「知った後」には違いがあります