東京に行く新幹線の車内で流れる文字ニュースに“自動車大手6社”という言葉が出てきたが、私と家族で思い浮かべた会社が少し違っていた*1。
帰ってきてからインターネットで調べてみたが、ニュースは引っかかるもののちゃんとした情報にたどり着けなかった。こういう時に役に立つのは年鑑や統計資料だ。
土井英司さんが、先日ビジネスブックマラソンで紹介されていたのは『会社四季報 業界地図 2013年版』。去年出た2012年度版がこちら。先に読める方をと思って借りたが、2013年度版ももうすぐ順番が回ってきそうなので、どんな本なのかをざっと通して見てみた。
こんな本があるのか、と驚いた。
株のバイブル、「会社四季報」を手がける東洋経済新報社が出しているだけあって、本来の目的は投資の参考書だと思う。
だが、世の中のトレンドや、各業界の勢力や動向が一目でわかって便利だし、勉強になる。
特に、前の方に注目業界特集があり、何と言っても2012年度版は原子力発電関係に力が入っている。あまり表に出てこない「原子力プラントを作っている大手3社」というのもこのページにはハッキリ書いてあるし、「原子力村相関図」まで。
他にも、意外に1位と2位でも規模がずいぶん違うとか、世間の認知度と実際の売上の順番が逆といったこともわかる。
業界ごとに2ページないし1ページでまとめられ、オールカラーでグラフや図なども多用されているのでひと目で理解できる。中学生時代に使った社会科の便覧*2のようで見て楽しい。
その業界の今後の予想がお天気で表されているのも面白い*3。
これが1050円で手に入るのはすごい。就職活動をする時にまず業界研究から、というのにも役に立ちそうだ。
毎年ではなくても、何年かに一度買って手元に置いておくと、ニュースを見た時などに活躍してくれるはず。
ぜひ手にとってみてください。