毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

野球にとって大事なことはみんな盗塁につまっている☆☆☆☆

家族が借りてきた本。赤星氏の本はどれも元野球選手のレベルを超えた内容の濃さだったので、期待して読んだ。
期待以上に面白い、野球の見方が変わりそうな本だった。


◆目次◆
まえがき
序章 盗塁がよくわかる五つの視点
1章 野球が面白くなる魔法の盗塁
2章 相手投手との駆け引きとは
3章 捕手とやりあう究極の心理戦
4章 相手チームを凌駕する秘策
5章 もっとうまくなる技術の磨き方
6章 ワンランク上の盗塁論
終章 ランナー目線で視野がぐっと広がる!
あとがき

タイトルからして衝撃的だ。

「えっ、盗塁は足で走るんじゃないの」と驚かれた方も多くいらっしゃるかもしれない。しかし、それは違うと私は考えている。
しっかり盗塁を決めるには、足で走るのではなく、頭で走ることが必要だ。
盗塁は、高度な頭脳戦、究極の心理戦と言いかえてもいい(P3)

読む前は盗塁のことだけで本が1冊書けるのか、と不思議だったが、こんなに盗塁が奥の深いものとは知らなかった。
この本には、5年連続盗塁王に輝いた赤星氏の“企業秘密”がぎっしりと詰まっている。

必ずしも足が速い必要はない。盗塁にとって大切なことは、準備をするための研究が八割、スライディングなどの技術が二割なのだ(P4)

この8割の準備について、ことこまかに書いてある。
ピッチャーはどんな持ち球があり、キャッチャーはどんな配球をするのか。データから予測し、分析しておく。ほとんど打席の配球の読みと同じだ。

つまり、盗塁ができるようになると、バッティングも向上する。さらに、守備にいる時の打球の強さや方向などの読みもうまくなり、トータルで野球技術が向上するのだという。
赤星氏によれば、「打てるようになったから盗塁が増える」のではなく、「盗塁が増えたから打率も上がった」が正しいそうだ。
盗塁のための研究が、打率UPにもつながるのだとか。確かに、近年急激に盗塁が伸びた選手は、打率も急上昇している場合が多い。
だからこそ、素質があるのに走らない選手はとてももったいなく感じるのだとか*1

ただ、たくさん盗塁するには、次の打者との呼吸や打ち合わせが大切。赤星氏の盗塁は当時の二番打者、関本選手(阪神)の協力が大きいという。
盗塁王はひとりではなかなか取れないもののようだ。

 

他にも、リードの取り方*2、投手との駆け引き、セカンドとショートのどちらがベースカバーに入った方が成功率が高いか、「盗塁にスランプはない」は嘘、など、初めて聞く面白い話が満載だ。
赤星氏には、ぜひ早く守備走塁コーチに就任して走る選手をたくさん育ててもらいたい。そうすれば、もっとスリリングで楽しい試合が増えそうだ。

 

野球選手ってこんなに頭を使っているのか、と驚く1冊。
もちろん、すべての選手がここまで使っているとは思わないが、一流選手とそれ以外の違いを見た気がする。
野球は乱打戦より投手戦、というようなスモールベースボール好きの方は必読。野球観戦が楽しくなること請け合いです。
私のアクション:走る人が1塁に出たら、駆け引きに注目

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※この本のメモはありません

*1:名前が挙がっていたのが糸井選手(オリックス)。確かに、もっと走れるはずですよね。でも打順が3番だとむずかしいのでは…

*2:何と、目の錯覚を利用した裏技まで!