毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

自分も大事に扱う、それがうまくいく第一歩☆☆☆

うまくいっている人の考え方 完全版
ジェリー・ミンチントン
ディスカヴァー・トゥエンティワン(ディスカヴァー携書)(2013/04/27)
¥ 1,050
※『うまくいっている人の考え方』 (1999/3/31刊)と『うまくいっている人の考え方 (発展編)』(2004/3/14刊)を合わせて1冊に再編したもの
ネットでたまたま見かけて読みたいと思った本。まだ店頭に平積みされているような人気本だが、上手く図書館で借りられた。なるほどね、と思うところの多い本だった。


◆目次◆
はじめに

第1部 自分を好きになる
自分に寛大になる
1 自分を許す
2 自分の長所にだけ意識を向ける
3 したくないことははっきりと断る
4 いやなことを言う人は相手にしない
5 地位や財産で人を判断しない
6 たくさん失敗して、たくさん学ぶ
7 自分のまちがいは堂々と認める
8 自分の気分に責任を持つ
9 自分をけなさない

自分を大切にする
10 仕事を楽しむ
11 相手にどう思われているかを心配しない
12 自分は幸せになれると信じる
13 あるがままの自分を受け入れる
14 自分のしたいことをする
15 毎日三十分、自分のための時間を持つ
16 他人の思いどおりにはならない
17 夢を実現するために行動する
18 他人からどう評価されようと気にしない
19 不平・不満を言わない

自分を受け入れる
20 他人に期待しない
21 完璧を求めない
22 自分を他人と比較しない
23 自分の価値を疑わない
24 自分で自分を苦しめない
25 無理をして人から好かれようとしない
26 まちがったことをしても自分を責めない
27 自分の決断に自信を持つ
28 まず、自分をほめる
29 自分の健康には自分で責任を持つ

自分の価値を信じる
30 批判は余裕を持って受け入れる
31 自分で考え、自分で決める
32 ほめ言葉は素直に受け入れる
33 他人を変えようとしない
34 自分の考えを大切にする
35 自分でできることは自分でする
36 よけいな競争はしない
37 自分を最優先する
38 他人をむやみに持ち上げない
39 自分の存在そのものに価値があると信じる
40 自分のミスはすべて許す

自分の人生を生きる
41 どんな出来事も、いいほうに解釈する
42 他人に対する悪い感情はさらりと忘れる
43 問題の原因は自分にあることを認める
44 自分の思いどおりに生きる
45 自分に頼る
46 自分の考えをすべて受け入れる
47 他人を批判しない
48 自分の人生に起こることすべてに責任をとる
49 他人の反応を気にしない
50 自分の望む人生を歩む

第2部 よりよい考え方を選ぶ
視点を変えてみる
51 自分が重要な存在だと思う
52 感謝の言葉やほめ言葉はすぐに口にする
53 今、幸せだと気づいている
54 非現実的な期待を持たない
55 自己中心的な人から遠ざかる
56 いい人をやめる
57 断るべきときは断る
58 情報を鵜呑みにしない
59「いい」「悪い」という判断をしない
60 前向きに考える

自分と出会う 人と出会う
61 自分の長所に目を向ける
62 現在に意識を向ける
63 人との出会いを楽しむ
64 自分の個性を受け入れる
65 嫌な人とうまくつき合う
66 ものおじせずに質問する
67 いい人間関係を楽しむ
68 友人を慎重に選ぶ

ポジティブに考える
69 心の持ち方を変える
70 さらにポジティブになる
71 自尊心を高める
72 バカにされても相手にしない
73 異文化に興味を持つ
74 心の中に静かな場所を見つける
75 長期的な目標を立てる
76 仕事に打ち込む
77 自分に優しくする
78 耳の痛いことでも快く受け入れる
79 自分の判断を信頼する
80 間違った信念は捨てる

ありのままの自分を見る
81 自分を悪い人間だと思わない
82 相手を大切にする
83 自分の怒りを理解する
84 被害者意識を持たない
85 現実を受け入れる
86 自分の間違いに責任を持つ
87 幸せ指数を高める
88 人生は不公平だと考えない
89 一部の人に嫌われても気にしない

自分の手で人生を創り出す
90 自分らしく生きる
91 お互いの違いを尊重する
92 自分の外見より内面を重視する
93 些細な問題にとらわれない
94 自分を飾らない
95 自分に正直になる
96 不幸な人間関係を避ける
97 人がいつも理解してくれると期待しない
98 自分の価値観を大切にする
99 所有物で自分の価値を高めようとしない
100 賢明な選択をする
訳者あとがき

本書の中心にあるテーマは、「自尊心をどう高めるか」ということである。
自尊心とは何か。簡単に言うと、それは自分を好きになり、他人と同じように自分も素晴らしい人生を創造するに値する人間だと信じる気持ちのことである(P4)

自尊心を高めるために、毎日少しずつ時間を作り、継続して取り組む。そうすることでセルフイメージが新しくなり、人間的に成長し、幸せに自分に変身できるという。

そのためにどんなことをすればいいか、どんな考え方がいいのかを教えてくれるのがこの本。
目次にあるように、100の項目が挙げられている。ひとつの項目が見開き2ページなので、気軽に読める。順番に取り組んでも、自分に欠けていると感じるところからやってもいいそうだ。


ページの最後にはそれぞれ「こんなことに取り組みましょう」ということが書かれているが、すべてを実行しなくても、たとえば読むだけで自分の考え方の偏りや問題点に気づくところも多い。私は読むだけでもずいぶん気がラクになった。
もちろん、必要なところは実際にやって身につけるのが一番。


ただ、こういう入門書的な本では仕方ないのだが、あまり深いことは書かれていない。
考え方や行動を変えるには、またビリーフ(信念)を変えるにはそれなりの方法と時間が必要だ。
この本で気軽に始めてみて、思うように結果が出なかったり、もう少しくわしく知りたいと感じたら各種専門書を読んでみた方がいいかもしれない。


とはいえ、読むだけでもこういう考え方をしたらうまく行きやすいのか、という傾向のようなものがつかめるはず。
新書タイプの本なので、ピンと来た方はぜひ手に取ってみてください。
私のアクション:自分でできることを増やす=「自分に頼れる」ようになる


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

自分を許す(P20)

自分にやさしくすると、もっといいことがある。それは、あまりよくなかった決定に悩まないことによって、自分はなぜ間違った決定をしたのかを学習する余裕ができるから。そうすれば、今後、同じようなミスを繰り返さないための対策を立てることができる。

自分の責任ではないことを引き受ける義務はない(P25)

相手を気分よくさせるために、自分が不愉快な思いをする必要はない(P27)

正しくても間違っていても、自分は常に価値のある人間だ(P33)

自分が犯した間違いを進んで認められるということは、人間的に円熟している証であり、健全な自尊心の尺度である。

毎日5分間、幸せを意識的に感じる練習をする(P34)

何らかの理由で幸せだというのではなく、とにかく幸せな気分になってみる。
自分の人生で一番幸せだった日のことを思い出してみる。その時の気分をもう一度体験してみる。
この練習を日常的に行えば、あなたは幸せになりたい時になれて、毎日をより幸せな気分で過ごせる。

あるがままの自分を受け入れる(P46)

私たちは「もし〜すれば、〜なんだけどなあ」というゲームを心の中ですることがよくある。
例)「もしこれをやめれば、自分はいい人間なんだけどなあ」
このような願望は、今の自分でいいのだという考え方を否定し、自分を受け入れることを無期限に延期する性質のものだ。

他人の思いどおりにはならない(P52)

礼儀正しさや、爽やかな態度だけを心がけていればいいのであって、自分のしたいことを犠牲にしてまで他人を喜ばせる必要はない。

不平・不満を言わない練習をする(P58)

週に1日、どんなことがあっても不平・不満を口にせず、非難めいたことを一切口にしない。自分が不幸を招く考え方をしていると気づいたときは、すぐに頭を切り換えて楽しいことを考える。

よくグチをこぼすタイプなら、まず短時間から練習すればよい。

完璧を求めない(P65)

あなたの目標は何もかも完璧にこなすことではなく、むしろそんなに完璧を求める必要がないことを理解すること。

自分で自分を高く評価するのが一番(P79)

…単に自分が気分よくなりたいからというだけなら、他人から高く評価される必要はない。自分を高く評価するのは自分だけで充分だ。このことを理解できれば、他人に評価されようとして気をつかう必要はなくなる。

自分でできることを増やす(P94)

その目的は…必要なことを自分でする精神を養うこと。いったん新しい技能を身につければ、いざという時他人を頼らなくても自分でできるから、「誰も助けてくれない」という被害者意識を持たずにすむ。

わざと犯したわけではないのだから、自分のミスはすべて許す。それが賢明な生き方(P105)

他人な対する悪い感情はさらりと忘れる(P110)

悪い感情は、他の誰よりも自分に一番多くの害を与える。自分に不利益をこうむらせた相手を許さないという態度から生まれるすさまじいマイナスのエネルギーは、心と体に悪い影響を及ぼす。
さらに悪いことに、過去の不幸な出来事に固執することで、さらに多くの不快な経験を引き寄せてしまう。

問題の原因は自分にあることを認める(P112)

問題に直面した時は、必ずこう自問してみる。
「過去のどの時点で別の選択をしていれば、この問題を回避できたか?」
この練習は、これから起こり得る多くの問題を防ぐ力が自分にあるということに気づくために行う。

自分に頼る(P116)

自分でできることを他人にしてもらっていると、いつまで経っても他人に依存したままになるだけでなく、自分が望んでいるよりも低いレベルで妥協しなければならなくなる。
自分に頼る度合いを大きくすれば、よりよい人間関係が築ける。自分のために他人が何をしてくれるだろうと期待するのではなく、他人をあるがままに自由に受け入れるようになるから。

自分が心に抱いているすべての考えは、自分の重要な一部分として受け入れる(P119)

誰でも心の中に醜い考えを持っている。多くの人はその考えを捨て去ろうと努力する。しかし自分の一部を否定することは賢明なことではない。
一番賢明な対応策は、自分の考えは自分の考えであることを認め、静かにそれを受け入れ、自分を洗い清めることだ。

期待を現実的なものにする(P137)

期待には2種類ある。
非現実的な期待:アイデア + 希望的観測 = 失望
現実的な期待:アイデア + 適切な行動 = 望んでいた結果
単に期待するだけでなく、適切な行動が必要になる。

自分の長所に目を向ける訓練(P152)

ノートと鉛筆を用意し、「自分のポジティブな資質と行動」というリストを作る。
左のページに今日したいいことを10個書いて、右のページにそれに対する評価を書く。ちょっとした行動でいい。たとえば、友人や同僚に親切にしたら自分を「親切」と評価する。挨拶をきちんとしたら「礼儀正しい」と書く。
このリストを枕元において、毎晩、それに新しいことを記入する。翌朝、目が覚めたら、前日に書いたことを読み返してみよう。
自分のポジティブな資質と行動を評価することによって、あなたは自分を見直すことができる。

相手を自分と同じように大切にすれば、自分に対していい感情を持てる(P198)

・相手を軽んじない。
・相手を意図的に傷つけない。
・自分より弱い立場の相手をいじめない。
・相手を自分と同じように大切にする。
・相手も自分と同じように痛みを敏感に感じる人間だと考える。