毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「インテリジェンス」のセンスを磨く方法☆☆☆☆

※ [Kindle版] はこちら

家族が借りてきた本。
本来は「資産を増やすために、どう情報を得るか」という、あくまで「目的は資産形成」だ。
ただ、たとえば池上彰さんの著書のように、「一般の人が入手できる情報から、どう価値のある情報を見抜くか」という読み方もできるな、と感じたので、そういう目で読んでみた。

それでも充分面白かった。


◆目次◆
[はじめに]
1 普通の人の見立て お金持ちの見立て
2 マネー・インテリジェンスの基本
3 情報は願望からつくられる
4 ニュースは時間で変化する
5 情報の本質は出し手の意図にある
6 情報の価値を極限まで高めるコツ
[おわりに]

著者は、ライターとしてキャリアをスタート。その後、投資会社、コンサルティング会社を経て現在は個人投資家として活躍されている。億単位でお金を動かすそうなので、その世界では成功した人だろう。


この本によれば、資産を増やすには、正しい情報を「インテリジェンス」の技術で得るのがいいという。インテリジェンスと言えば、佐藤優さんや手嶋龍一さんが浮かぶ。外交の手段、もっと言えば「諜報活動」「スパイ」ではないですか。

ただ、危険でも怪しくもなく、「きちんと裏をとる」「前後関係を押さえる」などのポイントを押さえればいい、ということだ。
「きちんと読めば、新聞の記事でも充分インテリジェンス活動になる」と佐藤さんの著書で読んだが、まさしくその具体的な方法が書いてある。
※一部、下のメモにまとめてあります


大切なのは、「その記事がどんな意図で書かれたものかを見抜く」「どういうスタンスの記事か、立ち位置を頭に入れてから読む」の2点。

※以下は私がまとめたものです(引用部分を除く)
−−−−
◆マスメディアの記事は商品である
大切なのは商品として無難なこと。マスメディアの記事、特に記者が書いた記事を情報源にする場合は注意が必要。

 マスメディアは主義主張を打ち出す存在ではなく、むしろ、大衆を映す鏡と考えるべきです。
(中略)
 そして、マスメディアの情報を活用する場合には、その情報を欲しているのはどのような社会階層の人たちなのかを意識することが重要です(P177)。

ネットのアルゴリズムも、今は「その人の読みたい記事」を選ぶようになっている。
キュレーションも、自分の考え方に似た人の選んだものを読むことになり、偏りが拡大する可能性がある。

◆誰の発言かも注意(P88-90)
・経済学者、経済学をベースにしたエコノミストなどの専門家は、現在主流になっている解釈をもとに分析を行い、論理の組み立てを実施する。学術ルールでは対象外となる考え方や分析は基本的に行わない。
※学者として説明しているのに、あまりにも明瞭に、物事を言い切るように説明している人は、学術の領域を超えて発言している可能性もあるので注意。

・ジャーナリズムは、人に対する取材で情報を入手する
最初に記者が全体としてこうなっているのではないか、と想像した上で、個別のインタビューでそれを裏付けていくケースや、全体像が見えないまま取材を続け、断片情報を組み合わせて最終的に全体像に行き着くケースがある。
・分析の基礎はストーリー。多くの話が矛盾なくつながり、話がスムーズに流れていくかどうかで、その話が正しいかどうかを検証する。
※変革が現在進行形で起こっている場合は、ジャーナリズムの手法を使って分析した方が、確実に状況を把握できる。
−−−−

ついついフラットに書かれたものとして情報に接してしまうが、誰がどんな目的で書いたもの/発言したものかをよく吟味することで、より正しい受け取り方ができるようになる。


株などの投資をしている人向けですが、「ニュースの本質が知りたい」「世界情勢が気になる」という人にもいい本だと思います。
さらっと読めるので、気になる方はどうぞ。
私のアクション:自分の接した情報が、インフォ・マトリックスのどこに入るのか意識する
■レベル:守 読みやすく、投資目的でなければ専門知識もほぼ不要です 

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