毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

『新しい文章力の教室』メモ

いきなり書き始めてはいけない(P4)

書き始める前に、何について書くか決めてから書く。何をどれから、どれくらい書くかを見当付けてから書き始める。

完読される文章がよい文章(P14)

見失いそうになったら、「おいしく完食できるラーメン」を思い出そう。

文章は3つのレイヤーでできている(P18)

一番下が「事実」。
2段目が「ロジック」。
一番上が言葉づかい。
下から順に積み上げる。

必要なものは「主眼」と「骨子」。両方持つ文章を「構造的記述」という(P20)

■主眼=テーマ
その文章で何を言うのか、何を言うための文章なのかという目的のこと。
■骨子=骨組み
文章における骨子は「要素」「順番」「軽重」の3つから構成される。

書き始める前にまず「テーマ」を決める。そののち、「テーマ」のために「何を」「どれから」「どのくらい」話すかを決める。
それから書き始めるのが、ロジカルな文章を書くために間違いのない方法。

作文をプラモデル化して考える(P22)

「どんなことを伝える文章なのか」を定めておく(箱絵)、「何を言うか」をトピック化して並べておく(パーツ)、「どれから」「どこを重点に」組み立てるかを決めておく(取説)。

つまり「箱絵=主眼」「パーツ=要素」「取説=順番・軽重」。

書くためのパーツを用意する作業を「取材」と呼ぶ(P27)

外に出て行かなくても、電話やメールで問い合わせるのも、検索するのも立派な取材。 事実を収集できているかが重要になる。

主観を述べる際の取材とは、「自分にインタビューすること」。何を思い何を感じたのか、自分に取材のマイクを向けてメモ書きする。

常に主眼を王様に、それに奉仕する骨子を考える(P33)

「構造シート」で整理する(P34)

1.紙の上方に線を引き、テーマ(主眼)を書く欄を作る。この時は空欄でよい。
2.箇条書きで、加工とする話題を列挙していく。
3.並んだ話題を眺めながらこれから書く文章の主眼を見定め、テーマ欄に書き込む。
4.どの話題から切り出していくべきか、主眼に準じるよう吟味し、項目の左端に順番を数字で書き込んでいく。
5.紙を変え、テーマ欄に主眼を書き込み、順番通りに並べ直す。もししっくり来なければ、また順番を吟味して書き込み、紙を変えてやり直す。
6.アピールしたい優先度を、項目の右側にABCの3ランクで格付けしていく。

文章は「意味・字面・語呂」の3つの見地で読み返す(P54)

1.意味=ミーニング=脳
誤字脱字や事実誤認はないか、次いで主眼と骨子が噛み合っているかどうか、そして表現や文法が適切かを確認する。
2.字面=ビジュアル=目
文章のビジュアル、見た目のチェック。字面的に違和感を覚えるポイントを見つけていく。
3.語呂=オーディオ=耳
頭の中で音読してみる。リズムのよさは読み味に大きな影響を与える。「読み味」は食べものにおけるのどごしに相当するもの。

基本のスタイルは一文一義の原則(P77)

情報を小分けに運ぶと、混乱も負荷も減らせる。

実用的な作文は、創作や芸術ではなく、サービス業と考える(P88)

接続詞を見かけたら、まずは削れないかと疑ってみる(P93)

読み返す時は読者の目で(P94)

書き終えた文章は、自分ではジャストフィットに見えてしまう。読み手の立場にモードチェンジすることで、ぜい肉が見えてくる。

完読してもらう原稿にするために、情報を適切に取捨選択する(P104)

濁し言葉(など、といった、ほか、など)を削っても嘘にならないなら、削るのも手。さまざまなパターンを検討しながら、誠実さとキャッチーさのほどよいバランスを探る。

誠実さとキャッチーさを天秤にかけて、言い切る勇気を持とう(P106)

裏が取れた事実や取材に基づいた話題は、人づてであろうと断定的に語ってよい。
もし言い切る自信の持てない不確定情報なら、そもそも情報収集からやり直し。

文章のスピード感とは「文字数あたりの情報量」(P135)

同じ情報量なら、文字数が少ない方がスピード感がある。
文章におけるスピード感とは「情報量÷文字数」で割り出せる。

既知を前提としたフレーズを使うとしたら、必ず客観的な根拠を添えることを心がける(P152)

「〜らしさ」「〜ならでは」「〜おなじみ」と言ったフレーズは、暗に読み手に「既知」を要求しているため、どうしても独善的なニュアンスが漂ってしまう。

文頭一語目に続く当選は、頭の悪そうな印象を与える(P156)

×:さらに、その公演ではかつてのナンバーも披露して会場を沸かせた。
○:さらにその公演では、かつてのナンバーも披露して会場を沸かせた。

いきなり読点を打つと、内容を考えながらしゃべっている人の口調に似てしまい、スマートさに欠ける。

インタビューの基本は「同意」と「深掘り」(P188)

理想のインタビューとは、インタビュアーが「すごいですね」と「それってどういうことですか?」の2つしか言わない状態。

インタビューはこちらの意見をぶつける場でも、言って欲しいことを言わせる場でも、相手が隠していることを暴く場でもない。相手の話したいことを、より豊かに聞き出すことが本質。

聞きたいことと相手の話したいことが違っている場合は、こちらが聞きたいことについて相手が話したくなるように話を運べばいい。そのためのツールが「同意」と「深掘り」。

想定問答は準備として必要。想定問答と異なった答が返ってきた時が重要。これは「やった」「おいしい」と思おう。緻密に組み上げたストーリーが想定外の話題で壊された時、言うべきことはひとつ。「それってどういうことですか?」と聞けばいい。