毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

『佐藤オオキのスピード仕事術』メモ

「速さ」より重要なのは「同時処理能力」(P21)

私がいう「スピード」とは純粋な処理速度ではなく、「同時に処理する能力」に近い。「スケッチを描くのが他の人より2倍速い」とか、「アイデアを出すのに、人が1時間かかるところを30分で出せる」といった「速さ」が大切なのではなく、いろいろなことを並行して考えたり進めたりできるような工夫や環境作りこそ重要。

仕事をする時、必ずひとつの案件だけに集中する(P22)

400件のプロジェクトを抱えていても、頭の中にあるのはそのうちのひとつだけで、399件のことは忘れている。そして、ひとつの案件を処理したら、それもスパッと忘れて次の仕事に移る。

仕事の管理にはスマートフォンのToDoアプリを使っている(P24)

フォルダは「Now」「Later」「Maybe」の3つだけ。
「Now」…3日以内程度のスパンでやるべきこと
「Later」…切迫感はないが、放っておくと危機的な事態を招く可能性がある仕事
「Maybe」…やってもやらなくてもいいが、それをやることによって長期的にメリットがありそうなこと、少しでも暇な時間や余力があったり取り組みたいこと

こうしてざっくり仕事を分けておけば、あとは時間的余裕があまりない「Now」の項目についてだけ優先順位を考えればいい。

やりかけた仕事は必ず終わらせる(P25)

仕事を処理している時に重視しているのは「やりかけた仕事は必ず完結させる」ということ。
仕事を途中で止めたまま放置すれば、そのことをいつまでも頭に残しておかなくてはならないので、脳に余計な負荷がかかる。
いつでも脳がキビキビ動けるようにするには、どんな仕事も「保存して終了」することが大切。

その時に一番やりたい仕事をして、頭の回転を速める(P33)

その時々のテンションに応じて仕事を選べるようにするには、常に前倒しで仕事を進めておく必要がある。

急ぎの仕事をこなして、ひと息ついたところで「さて、どの仕事を片づけようかな」と思った時、前倒しで仕事を進めておく習慣さえあれば、数ある選択肢の中からその時点で自分の気分に一番合う仕事を選べる。
常に「自分が今やりたいこと、集中できること」を選んで仕事をしていれば、スピードも仕事の質もおのずと高まる。

行き詰まったら、スパッとやめる(P38)

どんなにおいしいものも、満腹になればしばらくは食べたくなくなるし、飽きるほど食べれば、それほどおいしくなくなってしまう。大事なのは「腹八分目」で食べるのをやめ、その食べものを「嫌いにならないようにする」こと。

生身の人間である以上、波をなくすことはできない(P40)

だから「調子の波が悪い時」にはアウトプットをせず、いい波が来ている時にだけ行えばいいのでは、と考えた。
(中略)
「調子の波」に逆らわないことが、結果的に仕事全体のパフォーマンスを上げることにつながる。

あえて無理のある目標を立てる(P58)

実際の納期より速く締め切りを設定して仕事を進めるようにしている。
たとえば3週間後が納期なら、まず「1週間で仕上げる」と目標を設定する。
このように目標を決めると、自ずと「1週間で仕上げるにはどうすればいいか」と考えるようになる。よりスピードを上げる方法を工夫することで、実際には1週間で仕上げられなかったとしても、2週間あれば余裕を持って仕上げられるようになるといった成果が得られる。

この場合、目標は「かなり無理がある」と思えるような水準で設定するのがポイント。
たとえば「3週間ですら難しい」という状態で「1週間」という目標を決めれば、当然、極端な負荷をかけて仕事に取り組むことになる。そのような状態を何度か経験すると、それまで重いと感じていた負荷も、あまり重く感じなくなる。

たくさんの選択肢がある時に「いかに効率よく、確度の高い候補に絞り込むか」という観点で考える習慣は、仕事のスピードアップに役立つ(P64)

間違えてもいいから、判断は早く(P65)

意識しているのは、悩まずにその場で決断すること。選択肢が多いと選びにくいので、まず2つに絞る。あとはゲーム感覚で、直感を頼りに選ぶ。
(中略)
2つの選択肢からひとつに絞る時に重視しているのは「どちらを選べば後々の可能性が広がるか」ということ。できるだけ選択肢を狭めず、柔軟に対応できるのはどちらか?
(中略)
選択肢を2つに絞る時に重視するのは、「長所が最も大きいもの」で、かつ「方向性がまったく異なるもの」はどれかを考える。この時、短所はあまり気にせず、リスクが大きくても、大きな長所があることを優先して選ぶ。

「時間をかけるほどいいものができる」という考えを捨てる(P122)

「仕事に時間をかけることは尊い」という考えはバッサリと切り捨て、常に「この仕事は時間をかけることによって質が高まるものかどうか」を意識する観点を持つ。