毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

ブレない軸を作るには☆☆☆

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Be Ready〜準備は自分を裏切らない〜 (扶桑社BOOKS新書)
扶桑社 (2016/10/21)
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家族が借りてきた本。出たのは今年の10月で、引退を発表した直後だった。引退について書いてあるのかと思ったが、脱稿したのは夏で、著者名の前にわざわざ「読売巨人軍」をつける徹底ぶり。
その頃はまだまだ現役を続けるつもりだったようで、読んで改めて電撃引退を残念に感じた*1

前の著書をさらに深めた内容だった。


◆目次◆
はじめに
第1章 7時間後の「一走」に備える
第2章 「準備」を制する者が「本番」を制す
第3章 勝利を導く「思考」と「技術」
第4章 「集中力」を最大限に高める方法
第5章 「弱さ」が「自分の能力」を清める
第6章 「唯一無二」の存在を目指す

準備のために7時間前から球場に入る徹底ぶり。球場で行うトレーニングメニューは毎日40種類以上になるそうだ。
それも、さまざまなものを試しては、自分に合うものだけを厳選した結果だというからすごい。

その徹底ぶりから、まるで修業僧のようなイメージがあるが、ご本人は自分はストイックではない、と書いている。
もっと野球がうまくなりたい、という気持ちがここまでモチベーションになったそうだ。


準備として、その日のグラウンドの土の状態もチェックするし、自分のコンディションも確かめる。
球場の形など、すべて頭に入った状態でプレイするという。そうすることで、考え過ぎずに動けるのだそうだ。
それを、著者は「心のエコ」と呼んでいる。
これも準備のひとつ。無駄に頭を使わないでいいよう、すべて事前にできることはしておくのだ。

……自分が決めた「準備」をしているという確かな自覚と自信があれば、何ごとにもとらわれない自分でいられる。たとえ一瞬、失敗に意識がとらわれたとしても、「準備」があれば、すぐに自分という「軸」に戻れる(P4)。


この本でくり返し語られるのが「自分の軸を持つ」ということば。
「準備」することで自分の「軸」ができる。「軸」は体の使い方といった面でも重要なのはもちろん、精神的支柱にもなる。
ブレなくなるし、もし不調になっても戻りやすくなるのだそうだ。


また、新鮮だったのは遠征時に美術館や神社に行く、というエピソード。
視野を広げたり、感覚を研ぎ澄ませるのに役に立つのだそうだ。
ここまで目的をハッキリ持ち、そのために努力するプロ野球選手もめずらしいと思う*2


結局は「偉大なるルーティンの力」なのだ。くり返しが自分の軸を作る。ブレない強さが生まれ、それが自信につながる。
「自分が相手を意識したら負け。自分の世界に相手を引きずり込む」という考え方は、盗塁が使命の代走ならではの考え方だが、「相手に合わせると自分がなくなる」という意識は私たちにも必要かもしれない。
しっかりと自分の軸を持ち、その上で相手と対峙する、自分以外のものと関わっていく、という意識があれば、周りに振り回されず常に自分のペースを維持できそうだ。


もちろんほとんど野球の話だし、著者のプレーを見たことがある人が一番楽しく読める本だと思うが、「自分の軸がない」と感じている人には、さまざまなヒントがもらえるはず。
この「準備力」はイチロー選手と双璧だと感じた。ぜひ読んでみてください。

※タイミングよくインタビュー記事がUPされました。この本の内容と同じことも話されていて興味深いです。
これが代走屋の魂だ。鈴木尚広が明かす「ラストプレーの真実」――web Sportiva

私のアクション:ルーティンを作り、日々繰り返すことに慣れる
■レベル:破 ※前の著書よりも深い内容なので
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読書日記:『失敗することは考えない』


以下は私のメモなので、興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

*1:前の本の読書日記にも書いているとおり、私は巨人ファンではないものの、鈴木選手は素晴らしいスペシャリストだと思っていたので

*2:肉体を鍛えるのは当たり前、メンタルトレーニングをする選手も増えているようですが