「捨てる」大切さを知る(P24)
筆箱がパンパンな子は、筆箱に限らず、部屋、引き出しの中身、カバンの中もゴチャゴチャ。とにかく必要ないものを「捨てる」ことを軽んじる思考が象徴的に筆箱に表れている。
勉強がやりたくなる環境はどこもシンプル(P25)
「いらないものを部屋から追い出すこと」が、勉強がしたくなる環境を作る第一段階。
ワクワクするものが、勉強の後押しをする(P29)
ものの力は絶大だ。侮ってはいけない。素敵なものであれば、「その道具を使いたい」という欲求が自分の勉強の後押しをしてくれる。勉強に関心が薄くなっても、道具を使いたいから勉強しようという思いが出てくる。…勉強という孤独な作業が、道具たちの応援で前に進む。
大人は「旅勉」で成果を上げる(P40)
個人レベルの勉強で合宿といってもピンとこないだろう。大人にとっての合宿は「旅勉」。勉強のための旅行。
1ヵ月=4週間と考える(P104)
勉強は短い期間の単位で考えることが重要。
「1ヵ月でこの分量を終わらせる」という計画を立てると、「まだ時間的な余裕があるから、始めるのは来週からでいいかな」などと油断をしてしまう。
(中略)
一方、「1週間でここまでやろう」と考えると、「来週までに終わらせるには、今日からやらなくちゃ」という焦りが出てくるし、自分に課す分量は1ヵ月の約4分の1なので「この程度の量だったらがんばれそう」とやる気も出てくる。
計画は99%計画通りに行かない。理想の計画を立てたら、それを半分にしよう(P106)
まず、計画を立てる際には夜中のラブレターのように盛り上がってもかまわないので、どんどんと理想を追って作ってみる。
(中略)
そしてできあがった計画を、次の日に検討してみよう。
(中略)
そこで、目一杯盛り込んだ綿密な計画を、50%に削減しよう。
ずいぶんと少ないようだが、これを勉強の「芯」に設定すると考える。
最重要部分である「芯」をしっかりとやることで、時間的にも余裕が出るだけではなく、着実な前進も自覚できて楽しくなる。
勉強が止まってしまうのは想定内。対策を立てる(P124)
未来の自分のダメな部分もわかってあげよう。「勉強を一時的に先延ばしする」時が必ずやって来ることを最初から理解しておく。
そして「勉強をやりたくない」と思ったら、自分を責めたり、現実逃避して考えるのをやめたりせず、「あー、来た来た」というように「“勉強をやりたくない”という思いが、予想通りやってきた」ことを冷静に確認する。
(中略)
勉強を計画した段階で、この「おさぼり」が起こることは予想の範囲内だとよく理解しておこう。そして「おさぼり」して先延ばしするのは、再び動くための回復の時間なのだということを忘れない。
スランプの時は「復習」を(P129)
復習というのは、勉強の中でもっとも「エネルギーがかからない」もの。「やったことを整理する」「一度覚えたことを覚え直す」ので、1回目よりもずいぶん労力が少なくてすむ。