毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

「やりたいことをやる」ために、何をカットする?☆☆☆☆ 

本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 (SB新書)
堀江 貴文
SBクリエイティブ(SB新書)(2015/12/05)
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本音で生きる 一秒も後悔しない強い生き方 (SB新書)
SBクリエイティブ(SB新書) (2015-12-04)
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家族が「読むといいんじゃない?」と借りてきてくれた本。
私が職場で言いたいことも言えず、グジグジすることが増えたのを見ていたらしい。

読んでみたら、とにかく痛快だった。


◆目次◆
序章 なぜ、本音で生きられないのか
1章 言い訳をやめる
2章 バランスをとるな!
3章 本音で生きられない理由は「自意識」と「プライド」である
4章 すべてを最適化せよ
5章 本音で生きるために必要なこと

そして、よく読めばまともな内容だった(ホリエモンごめんなさい)。
結局、世の中には「やる奴」と「やらない奴」しかいないのだ。
やらない言い訳をやめて、やる奴になる方法が書いてある。


  • 本音で生きるポイントは3つ(後述)
  • やりたいことをやるのに必要なのは時間だけ。あとは何とでもなる
  • 「自分の時間」を生きているか?「他人の時間」になっていないか?
堀江さん(以後こう書きます)のことは何となく好きである。同郷なのもあるし、プロ野球再編問題*1の時には熱狂的に支持した。結果的にライブドアは球団を持てなかったけれど、2リーグ制・12球団のしくみが残ったのは彼のおかげも大きい。
テレビなどで見かけると、時々無茶苦茶なことを言っているように見えるが、本を読むと、ちゃんと考えているんだということがわかる。

堀江さんにしたら、「本音で生きるにはどうしたらいいですか?」とたずねられること自体が理解できないらしい*2
「言いたいこと言えばいいじゃん」「やりたいことやればいいじゃん」と思うが、それだけだと話が終わってしまう。


堀江流・本音で生きるためのポイントは3つ。

  1. 言い訳しないこと
  2. バランスをとろうとしないこと
  3. 「自意識」と「プライド」を捨てること(P21)

言い訳をしていたら何も進まない。言い訳をしている人は、結局何も変えたくない人なのだ。じゃあ、言い訳などせず、現状に満足していればい。

堀江さんに言わせれば、「ワークライフバランスは無理」ということになる。何かを成し遂げたければ、何かを犠牲にしなければならないのは確かだろう。たとえば、オリンピックでメダルを取る人が楽しく青春しているか?仲間とワイワイ過ごしているか?と言えばたぶんノーだ。
バランスを取ろうとするということは、そこまで本気ではない、ということだろう。

もちろん、一生バランスを崩したまま、偏ったままでいる必要はないし、そんな人生でいいという人の方が少ない(堀江さんは「家族は別に要らない」と書いているので、少数派だろう)。でも、バランスを忘れてそれに没頭する時もないと、結果は出せない、ということ。


そして、「自意識」と「プライド」は不要。年を取れば取るほど、つまらない「自意識」や「プライド」で鎧のように固めた人が増えるという。でも、実はそれ、人を遠ざけてしまうのだ。「小利口」は考えるだけで実行しない。バカは考える頭がないから実行し、結果を出す。と堀江さんは書いている。
あー、耳が痛い。


「本音で生きる」というテーマで、実は堀江さんが一番重きを置いているのが、時間のことだった。
やりたいことをやるには、お金も地位も不要。必要なのは時間だけ、と書いてあった。

だから、時間をどう有効活用するか、がていねいに書いてある。もちろん堀江さんは自分しかできないことだけを残し、極限までアウトソーシングしているが、そんな人でもさらにスキマ時間を有効活用する、小さなことももっと改善できないか、と目を光らせているそうだ。


さらに、「自分の時間」か「他人の時間」か、という分け方は新鮮だった。
時間を増やすのはもちろんだが、「他人の時間」を生きていないかチェックが必要だ。
人からやらされていること、イヤイヤやっていることは「他人の時間」だ。

 時間は誰にとっても有限だ。
 先のことが不安で尻込みしているくらいなら、その場しのぎの言い訳はやめ、今すぐ一歩でも先に動いたほうがいい。
 きちんと、自分の足で人生を切り拓いていきたいのなら。
 誰かに自分の人生の決定権を渡したくないのなら(P6)。

悩んだり、迷ったりしている時間すらもったいない。人に言われたことでクヨクヨする時間がもったいない。
そんなことはやめて、本当に自分がやりたいことをやればいい、というエール。

「人に何を言われるか」「世間体が悪い」などは気にするだけ無駄。他人のことは放っておけ、と書いてあって胸がスーッとした。


個人的に面白かったのは、堀江さんが本当にボトムアップ型だ、と感じる記述があったこと。
先に読んだ『メモの魔力』に、人には「目標を決めて着々と達成するトップダウン型」と「目の前のワクワクすることに飛びつくボトムアップ型」の2種類あって、堀江さんはボトムアップ型だ、と書いてあった。

この本にも、それを裏付ける内容が。

 僕には、夢だとか、長期ビジョンだとかいったものがよくわからない。
「5年後に○○をして、10年後に△△になる」
なぜ、そんな長期ビジョンを持つ必要があるのだ?
(中略)
長期ビジョンというのも、結局は言い訳だ。やりたいことがあれば、今すぐに取りかかって、「なる早」で実現する。それだけだ(P165)。

 時間は有限だ。のんびり長期ビジョンを立てるなんて、まったく時間の無駄でしかない(P167)。

長期ビジョンが苦手な私にはとても心強かった。目の前にやりたいことがあったら、それをどんどんやっていく方法でも、ちゃんと結果が出せるのだ。
そのためには、ちゃんと完成させないといけませんが。

やりたいことをやればいい、と背中を押してもらえる本。
周りにいろいろ言われて迷いが出ている人、モチベーションが下がっている人はぜひ読んでみてください。
私のアクション:自分を良く見せたくなったら、「小利口がいちばん損!」とつぶやく
■レベル:破 やっぱりちょっと「型破り」なので


次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
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*1:2004年。もうそんな前になるんだ…

*2:この本のテーマは依頼されたもの