毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

へこたれない生き方☆☆☆

※ [Kindle版] はこちら

家族が借りてきた本。

1シーズンだけだが、岡島さんは私が応援している日本ハムファイターズにも在籍していたので元から親近感があったことと、家族が
「いい本だから読んでみて」
と繰り返し勧めてきたので読んでみた。
なるほど、私のように気持ちの切り替えが下手なタイプには素晴らしい本だった。


◆本の目次◆
はじめに

第1章 巨人時代に学んだ「周りに流されない」方法
自分のためのアドバイスでも、すべて正解とは限らない。
ビッグネームを恐れない。
苦手な上司や先輩からも、学ぶことがある。
発言力を持つためにも、実績を残そう。
「見返したい」という気持ちが、原動力になる。
ピンチは、チャンスである。
失敗は、振り返らない。
時には、あえて周りのせいにする。
「負けてたまるか」を、プラスに変えよう。
「自分は幸運だ」と思い込もう。
一人の時間を、恐れない。

第2章 北海道日本ハムで学んだ「仕事を楽しむ」方法
突然の変化にも、柔軟な心で対応しよう。
「何事も楽しもう」という気持ちを忘れない。
違う国の文化に、触れてみる。
刺激を受けられる環境にいよう。

第3章 レッドソックスで学んだ「開き直る」方法
考え過ぎずに、飛び込んでみよう。
失敗は、取り返すチャンスがある。
高い目標こそ、目指す意味がある。
楽しむ時には、徹底的に楽しむ。
強敵に、出会おう。
合理性を重視しよう。
負けず嫌いになろう。
時には、新人時代を思い出してみる。
良いところは、良いと認める。

第4章 プロ野球人生で学んだ「諦めない」方法
逆境でも、諦めない。
今、自分にできることをする。
逆境は、いつか自分の宝物になる。
意思を伝えなければ、あとで後悔する。
悔いを残すな。
自分の限界を、自分で決めるな。

最終章 野球から学んだ「挑戦すること」の大切さ
挑戦しないなんて、もったいない。
引き出しを増やそう。
逃げるのは悪いことではなく、幸せになる一つの手段。
人と自分を比べない。
夢を持とう。

※本の雰囲気がわかればと思い、目次は小見出しまで載せています

岡島秀樹さんと言えば、松坂大輔投手と同時期にMLB・ボストンレッドソックスに在籍し、ワールドシリーズ優勝にも貢献した投手だ。現在はMLBを中心に解説者として活躍中。
もちろん野球の話がほとんどですが、日本のプロ野球やメジャーリーグが好き、というファン以外にも役に立つ、いい本でした。

自分を貫く

投げる時にキャッチャーを見ていないのでは?という独特の投球フォームが有名で、日本では「あっち向いてホイ投法」などと呼ばれていた。
この本にも恩人として出てくる、当時2軍で投手コーチをしていた鹿取氏が、投球テストをした、と話していたのを以前たまたまテレビで見たことがあった。
投球直前にキャッチャーにサインのように指を何本か出させる。そして、投げた後にそれが何だったかを岡島投手(当時)に聞くと、全部合っていたという。
それで、ああちゃんと見ているんだ、とわかったのでフォームは変えなかった、という話だったと思う。


最初に入団した巨人では、常にフォーム改造の提案をされていたそうだ。唯一変えなくてもいい、と言ってくれたのが鹿取コーチ(当時)。
本人は、筋力がつけばコントロールも安定するはず、と信じて「フォームを変えろ」というさまざまな圧力を受け流し、結局そのまま貫き通した。
落合博満さんの本『決断=実行』にもあったが、新人時代の落合氏と同じように「結果を出せば誰も何も言わなくなる」と考えていたという。このメンタルの強さが素晴らしい。

ピンチはチャンス

巨人入団後、しばらくは先発要員だったが結果が出ないので、途中から中継ぎに変更になった。
その時に、急に投げてくれと言われることがあったそうだ。先発投手に試合開始直後アクシデントがあり、ほとんど1試合全部ひとりで投げ切った試合で、首脳陣に認められたという。
このほか、登板しているピッチャーが退場になると*1、ブルペンで肩を作るどころか、1休も投げないままマウンドに上がったこともあるとか。

それでも、岡島さんは開き直って投げ、結果を出して来た。
ここで「準備できていないので投げられません」「肩を作ってからじゃないと無理です」と答えていたら、その後の活躍はなかったのだと考えると、ピンチをいかに自分のチャンスにするかは、ふだんからそういう状況に備えておくことと、やはり強いメンタルが必要なことがわかる。

自分を責めずに人のせいにしてみる

一番印象に残ったのは「人のせいにしてもいい」という言葉。
前回の登板で打たれて負けたとしても、誰かのせいにして次の登板の時には「自分は調子がいいから大丈夫」と思っていたそうだ。
そう考えることで、今日結果を出せる方が大事だからだ。たとえばキャッチャーのリードが悪かったから、とキャッチャーのせいにしたとしても、試合に勝てる方がキャッチャーにとってもいいはず*2


何かうまく行かないことがあると、つい自分を責めてしまいがちな私には、とても新鮮な考え方だった。
確かに、誰の責任かを考えることよりも、次を成功させることの方が大事だ。
齋藤茂太さんの本『いい言葉は、いい人生をつくる 』にもあったように、完璧主義で自分を責めるタイプの人はうつになりやすいそうなので、こういう考え方を身につけるのはメンタルヘルス上とてもいいと思う。


もちろん、岡島さんもただ人に責任転嫁をしているわけではなく、しっかり自分の根拠となる考えを持ち、練習もしていたようだ。

「何を言われても大丈夫」だと言えるくらい打たれ強くなるためには、「自分にはこれがある」という自信が必要です。僕はしっかりと練習する以外にも、体のメンテナンスをする時間を十分に取ったり、試合前のルーティンを工夫して、どうすればマウンドの上で自分の最高のパフォーマンスを発揮できるかを考えました。
「こういう努力をしたから大丈夫だ」と自信を持てるくらい、根拠となるだけの取り組みをしていれば、人の評価に気持ちが揺れることは減ると僕は思います(P323)。

この本には、野球選手に限らず、若い人に向けたエールが書いてある。失敗を恐れて何もしない人が増えてきているそうだが、岡島さんの野球人生を知ると、チャンスが来たら思い切って飛びこむのも悪くないかも、と思える。


メジャーに移籍したのも、前々からそんな夢があったのかと思えば、さにあらず。「たまたま最初に声をかけてくれて、熱心だったのがレッドソックスだったから」なのだそうだ。ボストンがどこにあるのかも知らず、英語ができなくても、飛行機が苦手でも、何とかなるだろうと行ってしまったというからすごい。

しかも、メジャーには3回挑戦していて、3回目は招待選手でもなく、キャンプに一般参加。ただただ、悔いを残したくないという一心でマイナーで若い選手に交じって練習したそうだ。その時40歳。
それは過酷なものだったそうだが、それでも、その時の経験がいまのメジャーの解説に生きている、と岡島さんは書いていた。
行動はみんな自分の引き出しになる、という信念があるのだと思う。


サブタイトルにあるとおり、これはまさしく「へこたれない人生」。
読むと前向きに気持ちになれますよ。
私のアクション:失敗したら人のせいにしてみる。「自分は悪くない」と言い聞かせる
■レベル:破 “プロ野球選手の本”を超えた、いい本なので。


次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

*1:ほとんどが頭部死球による危険球退場

*2:もちろん、面と向かって言うわけではありません