結果を残せば、誰にも何にも言われない(P48)
プロは結果がすべての世界。結果が残せず何か言われるのは当たり前で、給料が下がるのも当たり前。「結果を残せば、誰にも何にも言われない」と常に思っていた。
開き直りがもっとも大事(P60)
力みは、コントロールだけではなく、変化球の変化の仕方や、球威にも悪影響を及ぼす。力まないためには「ダメでもいいや!」のような開き直った気持ちでマウンドに上がった方がいいと学んだ。
(中略)
不思議なもので、いざマウンドに上がると、やはり「打たれたくない」「抑えたろ!」という気持ちに変わってしまう。その「開き直り」と「抑えたい」の、心のバランスが大事だということは、中継ぎで数多く登板している間に気づいた。
(中略)
…弱気になるとコースが甘くなるという傾向を知ってからは、どんなに苦手な相手でも、開き直って、見下ろして投げることが大事だと考えるようになった。
ピンチはチャンス(P66)
…突然のアクシデントで登板することや、思わぬ展開で急にマウンドに行くことが多かった中継ぎ投手の経験によって、僕は、ピンチは実はチャンスでもあると悟った。
そういったピンチだと思う場面で「開き直る」ことで、チャンスをつかめると知った。
終わったことは振り返らない(P73)
投手というのは不思議なもので、「コースが甘くなったらいけない」と頭をよぎった時点で負け。悪いことを考えず「同じボールでも今日は抑えられる!」と思って試合に臨んだ方が、結果がいいことを長年、いろいろな局面で登板することによって学んだ。そこで、「終わったことは振り返らない」と心に決めた。
人のせいにする(P76)
…いつも心の中で誰かのせいにして、「僕は大丈夫だ」「自分の調子はとてもいい」と自分に言い聞かせてマウンドに行った。
…もし学校や会社で何かつらいことがあった時には、自分ばかりを責めずに、あえて人のせいにするのもいいかもしれない。心に「避難場所」を作ってあげるのも、苦難を乗り越える力になる。
くよくよと考えても、どのみち結果は変わらない(P84)
だったら次の目標に向かって前に進む方がいい。この性格は、幼少期や高校時代からずっと変わらない。
プロで生き残る選手の共通点(P98)
…自分を律し、自己管理を徹底している選手の方が、長く現役を続けていた気がする。自分の体の声に耳を傾け、自ら考えて練習メニューを決める。ああしたい、こうしたいという希望が決まったら、周りが何を言っても振り回されない。
気持ちのスイッチを切り替える(P163)
(メジャー初登板で)ホームランを打たれたことはショックだったが、それを引きずることなく、一晩で気持ちのスイッチを切り替えて「では、どうしたらいいのか」と考えたのが、よい結果につながった。
高い場所で見た風景は、それを見たことのない人には想像もつかない(P254)
マイナーでプレーしていると、いろいろな選手を目にする。アメリカで夢を叶えるためにやってきた南米やメキシコ系の選手も大勢いる。その中でも、メジャーを一度でも経験している人は、必死に練習をする。だが、メジャーの素晴らしさを知らないと、AAやAAAに上がったところで満足してしまう。
何を始める前に、考えたら負け(P293)
そして振り向いたら負けだと、いつも思っていた。
まずは飛びこんでみて、ダメだったら「見返してやろう」と次のステージで努力する。その繰り返しでいいのではないだろうか。
「見返してやる」と前を向いているうちは、目の前に道は開けている。
自分の考えを書いてみる(P312)
明確な目標を持ち、確信があれば、上司に理不尽なことを言われても断る勇気が生まれる。まずは、なるべく具体的に、自分の目標を言葉にしてみてほしい。そうすれば、受け入れるべきアドバイスを選ぶ目を養うことができる。