毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

努力は夢中に勝てない。だから夢中になったもの勝ち

死ぬこと以外かすり傷
箕輪 厚介
マガジンハウス(2018/08/28)
¥ 1,540

※ [Kindle版] はこちら

死ぬこと以外かすり傷
マガジンハウス (2018-08-28)
売り上げランキング: 1,521

話題の敏腕編集者の著書。私は著者のことを「何となくよく見かけるなあ」程度にしか思っていなかったが、『知ってるつもり 無知の科学』をブクログに登録しようとしたら、この人が顔写真入りで帯に出ていたので驚いた*1。「帯に出てくる=影響力があると世間に認められた人」だからだ。

名前は見かけるけど、どんな人なんだろうと思っていたらちょうど家族が借りて来たので喜んで読んだ。
すごく熱い人で、そりゃあ堀江貴文さんとウマが合うだろうな、と思った。


◆本の目次◆
はじめに こっちの世界に来て革命を起こそう。

第1章【考え方】予定調和を破壊せよ
トラブルに身を投げろ!
バカなことにフルスイングせよ
安全安心を破壊せよ
言ってはいけないことを言ってしまえ
3歳児レースに勝ち残れ
退屈な世界に火を放て

第2章【商売のやり方】自分の手で稼げ
自分に何万円の値札を貼るか
意識くらい高く持て
誰も行かない未開を行け
カネと感情のダークサイドスキル
社員を奴隷にする会社は捨てろ
ブランドを稼げ、未来を稼げ
帰る場所がある人間にひとは熱狂しない

第3章【個人の立たせ方】名前を売れ
ヒーローインタビューを想像せよ!
恥をかけ、血を流せ
風呂敷を広げろ
教祖になれ

第4章【仕事のやり方】手を動かせ
今やれよ!
スピードスピードスピード!
量量量!
熱狂に出会うための自然消滅のススメ
何か一つでトップになれ
変わり続けることをやめない

第5章【人間関係のつくり方】癒着せよ
丸裸になれ
憑依レベルでブンセキせよ
目的だけをにらみつけろ

第6章【生き方】熱狂せよ
ただ熱狂せよ
数字から逃げるな
自分の身体で実践する
識者や業界人の評価などいらない
この世に受け入れられない才能を愛する
努力は夢中に勝てない

おわりに バカになって飛べ!

naminoueshoten.com

著者の肩書きのひとつは「NewsPicksBookというシリーズの編集長」。
NewsPicksBookは私も何冊か読んだ。『お金2.0』(佐藤航陽・著)も、『メモの魔力』(前田裕二・著)も面白かった。
前田さんが「まさか3日で書けといわれるとは思わなかった」とあとがきで書いていたのを不思議に思っていたら、その編集担当が箕輪さんだったのだ。


何しろ「毎月1冊ずつ出版する」というのがウリ*2、べらぼうなスピードじゃないと間に合わない。


そうやって今“熱い”人たちに本を猛スピードで書いてもらうのと同じやり方で作られたのがこの本。

熱量&スピードがカギ。

ものすごく忙しい人の仕事術のヒントはここに集約されている。

「スピードは熱を生み、量は質を生む」尊敬する週刊文春編集長・新谷学の言葉だ。
(中略)
本当に忙しくすれば、無駄な事はどんどん切り捨てざるをえなくなる。本質的な仕事だけが残っていく。次第に生産性が上がっていく。
(中略)
極限までに時間がない状況は人の集中力を飛躍的に上げる(P105-107)。

「とにかく走り始めてしまう。なんか違うと思ったらそこでやめていい」とか「いろんな人とやりましょうと言っていても、立ち消えになるものもある。消えてしまうものはそういうもの」とか、今までの仕事の価値観とはまったく違って衝撃を受けた。
でも、忙しかったら何かを捨てなければならないし、時間をかけたからといっていいものができるとも限らない。「本のタイトルなどは移動中のタクシーの中で決めた」というから(そしてその本は売れている)、集中力を上げるにはスピードを意識するとよさそう。

ヒーローインタビューを想像せよ!

AKB48を見てみろ!歌にダンスに精を出すのなんて当たり前。あの大人数の中でいかに個として突出するか、みんな戦略を持って戦っている。自分にキャッチコピーを付ける努力をしている。
(中略)
逆説的だが、ヒーローインタビューまで想定して仕事をすれば、生半可なことはできなくなり、一つ一つの行動が変わる。そして、それが実際の伝説を呼び起こすのだ。
伝説を伝えるまでが仕事である(P83,85)。

自分をいかに「ブランド化」するか、いろんな本を読んできたが、このことばはとてもイメージしやすく、しっくりきた。

これからのトレンドが随所にあり、それだけでも読む価値あり

今の20代は何を考えているのか。世の中がどんな流れになっているのか。

『モチベーション革命』(尾原和啓)で紹介されているが、達成・快楽・没頭・良好な人間関係・意味合いという5つの欲望のうち、高度経済成長期の人はまえの2つ、今の30代以下はうしろを重視している。分かりやすく言うと昔は金を稼いで高いワインで美女と乾杯するのが幸福だったのが、今は自分が意味を感じることを、好きな人たちと、ただ没頭することに幸福を感じるのだ(P97)。

このことばも衝撃的だった。こんなに価値観が違うんなら、そこをわかっていなければものもサービスも売れないはずだ。


ものすごい勢いで本を出していたら作りに粗さが出そうなものなのに、この本も含めて私が読んだ「著者の手がけた本」にはそれがなかった。
その理由は、これだ。

本を編集していると文章の中に一文字でも腑に落ちないところがあると気持ちが悪くて、出版したくなくなる。一文字一文字を身体に染み込ませるようによく考える。真剣に言葉と向き合っていくから、言葉の裏にある著者自身でさえも言語化できていない真理が見抜ける(P150)。

本当にすみずみにまで、神経と血が通っている感じ。それがきっとこの人の愛なのだと思う。


記事のタイトル「努力は夢中に勝てない」は、著者が手がけた本『己を、奮い立たせる言葉。 』(岸勇希・著)にある著者の好きなことば。
まさしくそれを体現するのが著者で、そういう人がいきいきと活躍するのがこれからの世の中になる。そう思える1冊。


この人はたぶん幕末にいたら明治維新につながる大きな働きをしただろうと思う。
すごいアジテーター。読むだけでアドレナリンが出る。
私が今20代なら、箕輪編集室(著者が主宰するオンラインサロン)に即登録していたのではないか。そのくらい、人を惹きつけるものがある。

※著者のインタビューが面白かった。この本のエッセンスも味わえます。
type.jp


私のアクション:「人はすぐ死ぬから、今やる!」を口グセにする
■レベル:守/破/離 

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次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。

*1:図書館の本は、帯がとってあることが多いです

*2:NewsPicksアカデミアというオンラインコミュニティで、会員に毎月1冊オリジナル本を送るサービスがあるため