毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[読書日記]成功するには ポジティブ思考を捨てなさい☆☆☆☆ 

※ [Kindle版] はありません

ゆうびんやさんの本『日記のすすめ: 日記で人生はもっと楽しくなる!!』に出てきたので読んでみました。
ポジティブシンキングが願望実現にマイナス、と聞いたら心配になるじゃないですか。

本当のところはどうなの?と思って。
DaiGoさんの本にあった内容を裏付けるものでした。


◆目次◆
著者の言葉
はじめに
Chapter 1 ポジティブ思考は毒になる
Chapter 2 ポジティブ思考のメリット
Chapter 3 心は「願い」にだまされる
Chapter 4 夢をリアルに追求する
Chapter 5 無意識を利用する
Chapter 6 WOOPのマジック
Chapter 7 人生をWOOPで回す
Chapter 8 ポジティブ思考を「毒」から「薬」へ
謝 辞


  • ポジティブ思考には2種類ある
  • ポジティブ思考と行動を結びつける
  • WOOPで行動しよう

WOOPが生まれるまで

著者はドイツ出身の心理学者。アメリカに渡り、過度とも思えるポジティブ思考に違和感を感じたのが研究を始めるきっかけだったそうだ。
前半には、この本の後ろの方で紹介されているWOOPという手法を編み出すまでのプロセスが書かれているのですが、これがまあ長い。

「こんなのいいから早くやり方を教えて」という人が続出すると思うので、ここで簡単にまとめておきます。

ここを読んだら、Chapter6と7を読めばWOOPを始められます。
(根拠は必要ない、と思う方はいきなり始めても問題はありません)


■ポジティブシンキングは「毒」になる
アメリカでは「ネガティブなことは考えてはいけない、とにかくポジティブに夢が実現したところをイメージしましょう」という風潮が社会的にあるそうだ。
ポジティブ心理学もアメリカ生まれ。


しかし、著者はポジティブシンキングにも2種類あるのでは、と考えた。

過去の経験にもとづくポジティブな期待と、願いや望みをもとにもっと自由に流れ出る考えやイメージ(P24)。

ポジティブ心理学の生みの親、マーティン・セリグマンの楽観主義はこれまでの現実を分析することで、将来もうまく行くという判断のこと(前者)。
それとは違う、「こうなったらいいな」と理想を思い描くこと(=ポジティブシンキング)が本当に夢の実現につながるのか研究した。


――すると、実は「理想を思い描くことが成功から遠ざけている」という結果に!

その後、著者は理想を思い描くとリラックスし、血圧も下がることを突き止める。
成功したイメージ、夢が叶ったイメージをするんだから当然ですよね。

つまり、「これから行動する体勢」にはなりません。


■ポジティブのあとに障害。順番が大切
ただし、ポジティブなイメージがまったくの害悪、というわけではない。
組み合わせればいいのだそうです。

まずポジティブなイメージ、そのあとに現実の障害を考え、それをもとにどう行動するか計画する。


ポジティブなイメージだけでは安心して行動しない。
現実の障害を考えても思い悩むだけでやはり行動には結びつかない。
どちらが欠けてもダメ。両方必要なのです。


しかも、面白いことに、障害→ポジティブなイメージの順にすると効果がなかったとか。
まずポジティブなイメージ→現実の障害について考えるという順番がポイントです。

著者はこれをメンタル・コントラスティング(対比)と呼んでいます。

その後もさまざまな研究を重ね、まとめたのがWOOPという手法です。

WOOPとは

Wish:願望
Outcome:成果、結果
Obstacle:障害
Plan:計画
の頭文字をとったもの。

■W(願望):願いか心配ごとをひとつ考える。
簡単ではないが、一定期間(1年、1か月、1週間、1日など)で達成できると思うこと。
いくつかある場合は、その中からひとつ選ぶ。

■O(結果):結果について考える。
願いを達成する、または心配ごとを解決することから連想される、最善の結果をイメージする。

■O(障害):一番重大な心の中の障害をイメージする。
望み通りにことが運ばないとしたら、あなたの中の何が引き止めているのか?
※このエクササイズのポイントは、自分の夢の実現を自分ではばむ「内面の障害」を取り除くこと

■P(計画):「If-thenプラン」を考える。
自分にできる考えまたは行動(一番効果的)なものをひとつ挙げる。
ここで大切なのは「If-thenプラン」というものを決めておくこと。

これは「If~then~」=「もし~なら~する」という障害をどう乗り越えるかを計画するもの。

例)「もし障害Xが起こったら、行動Yを起こそう」
と決めておく。

※この本にはありませんでしたが、「If-thenプラン」は複数用意しておいた方が成功率が上がると言われています。
確かに、「どれかひとつができればOK」だと実行のハードルは下がりますよね。


これをやれば何でも叶うのか、と思ったら残念ながらそうではありませんでした。

なんと、実現可能かどうか、無意識がチェックしているのだそう。
実現可能だと感じたら、がぜんモチベーションは上がるが、実現不可能だと判断したら、自動的にそれに対する興味がなくなるのだとか。


一度「実現可能」と感じたら、あとは自動的にやる気に火がつく。
このモチベーションは2週間程度続くとされています。
2年後の追跡調査だと、運動習慣などは継続できなかったそうですが、こまめにWOOPを続ければ、継続も可能。


さらに、あるひとつの事柄に対してWOOPをすれば、その他のことにも波及効果が期待できるそうですよ。
これはうれしいですね。


やはり、日々こまめにWOOPを行うことが成功のポイントです。

WOOPはツール

WOOPそのものは実に簡単。
慣れないうちは20分程度だが、慣れれば5分、または瞬時にできる。

頭の中で考えてもいいし、紙に書いてもいい。
アプリもあります(日本語対応済み)。


著者はWOOPはツールのようなものだと書いています。

WOOPは、さまざまな方法でさまざまな目的に使われるという意味で、ハンマーやピアノや自転車など、どんなツールとも似通っている(P245-246)。

大きなことから小さなことまで。短期間のことから長期間のことまで、目の前のことから遙かな未来のことまで、さまざまなことに使える。


やってみたら行動できました。あっけにとられるほど簡単。
読んだ直後にこれが書けているのは、実はWOOPのおかげです*1。他に違いはない。


簡単です。お金もかからないし、本を読むだけでできる。
だまされたと思ってやってみてください。

※DaiGoさんのサイトにも詳しく紹介されています
daigoblog.jp



【おまけ】WOOPのアプリ版もあります

WOOP app
WOOP app
開発元:Gabriele Oettingen
無料
posted withアプリーチ

私のアクション:WOOPアプリをDLし、試す♪
■レベル:破 
関連記事
book.yasuko659.com
book.yasuko659.com


※この本のメモはありません

*1:下書きは即書けたものの、その後UPまでに時間はかかりました…なぜだ