毎日「ゴキゲン♪」の法則

自分を成長させる読書日記。今の関心は習慣化、生産性、手帳・ノート術です。

[読書日記]1週間で8割捨てる技術☆☆☆☆ 

1週間で8割捨てる技術

1週間で8割捨てる技術

  • 作者:筆子
  • 発売日: 2016/03/18
  • メディア: 単行本
1週間で8割捨てる技術

1週間で8割捨てる技術

  • 作者:筆子
  • 発売日: 2016/03/18
  • メディア: Kindle版

1年ほど前に見かけて、ずっと読みたかった本。
やっとKindle Unlimitedのラインナップに入ったので、いそいそと読んでみました。

読んでいる最中に捨てたくなるできごとも発生し、背中を押してくれる1冊になりました。


  • 「8割」捨てる根拠は「パレートの法則」
  • 「決断疲れ」を避けて捨てる
  • 「思い出の品」も捨てられる


◆目次◆
はじめに 8割捨てて2割残す
第1章 今度こそ、捨てる!――捨てたいのに、捨てられない本当の理由とは?――
第2章 「捨て方」にも技術があった!――1週間で8割捨てるためのウォーミングアップ――
第3章 いよいよ開始!「1週間で8割捨てる」プラン――「プライムゾーン」からはじめれば、どんな人でもモノは減らせる――
第4章 一生リバウンドしない方法――モノが増える理由がわかれば、予防策も立てられる!――
第5章 ミニマリストの生きる知恵――どんな時代も「小さな暮らし」で乗り切る!――
おわりに 捨てることは、自分の未来をつくること!

著者・筆子さんはカナダ在住のミニマリスト*1。ブログ『筆子ジャーナル』を元にした本は3冊出版されていますが、これが記念すべき第1作。

「8割」捨てる根拠は「パレートの法則」

「1週間で8割捨てる」。ものすごいインパクトです。
なぜ8割なんだろう、と思っていましたが、その答は「パレートの法則」でした。

 パレートの法則は、「物事の結果の8割は2割の原因から生じる」と考える経験の法則です。たとえば、企業では顧客の 20%が売上の 80%を生み出している、作家の 20%がベストセラーの 80%を書いている、といった事例もあり、物事の重要な8割はたった2割が握っていると捉えることもあるようです(424)。


言い換えれば、この本の帯にあった
「私たちの人生は所持品のたった2割で成り立つ!」
になります。

つまり、2割のものがあれば生きていける=8割は捨ててしまっても大丈夫、なのだそうです。


ちなみに「1週間」というのは、期間限定で捨てることを習慣づけることが目的です。

1週間の片づけを呼び水にして、いずれは家全体をきれいにしてしまうのです(744)。

1週間で家中片づけ切る!というものではありませんのでご安心ください。

「決断疲れ」を避けて捨てる

いろいろと読んできた断捨離本は、捨て方もさまざまです。
大きく分けると「短期決戦タイプ」と「細く長くタイプ」のふたつ。


この本は「短期決戦タイプ」ですが、ほかの本と大きな違いがありました。
それは「決断疲れ」を考慮していること。

 人がものごとを決める精神力(メンタルパワー)は無限ではありません。
 「何かを決める」という行為をすればするほど、脳は疲れて、判断力が鈍り、うまく物事を決められなくなります。これが「決断疲れ」です(402)。


決断するには、実は大きなエネルギーを使います。片づけも例外ではありません。

一気に片づけようとすると脳が疲れてしまい、「捨てる、捨てない」の判断基準が鈍ってきます。「これは別に捨てなくてもいいか」と 自分に甘くなり、時間をかけた割にはあまり片づかなかった のです。この現象は先に述べましたが、「決断疲れ」によるものです(785)。


筆子さんが勧めているのは
「タイマーをかけて1回15分で区切る。1日1時間半~2時間、5~8セッションにとどめる」
こと。

捨てる筋力を強化しながらコツコツと捨てていく方が、リバウンドを起こしにくいそうです。

「思い出の品」も捨てられる

この本で一番衝撃を受けたのが、「思い出の品も捨てられる」という話。
思い出の品はどの本でも、こんまりさんでも最難関に位置づけています。


ところが、筆子さんは、やすやすとそれをクリア。

今の私は、思い出の品を捨てることに、さほど抵抗はありません。…捨てても、思い出は消えないことを知っているからです。
(中略)
モノは単なるモノであり、思い出は心の中にあるものですよね。…必要な思い出なら、脳はいつまでも覚えていますから(332)。

私にはとてもしっくりくる文章でした。

思い出とは記憶であり、モノはそれを呼び起こすきっかけ(=トリガー)に過ぎません。
それなら、写真に撮っておいたり、文章に書いて残しておくだけでも充分なはず。

思い出の品が今の暮らしをより明るくしてくれるなら、何年も箱に入れて、ほこりだらけのまま放置するのは、寂しいですよね(345)。

箱に入れて取っているだけでは、「思い出を大事にしている」とは言えません。
まして、箱を開けるまで忘れているような思い出なら、「本当に必要なの?」と言われてもしょうがない気がします。


この文章を読んだおかげで、私は母の手編みセーターを手放せました*2


英語圏で生活されているからかもしれませんが、合理的でハッキリした書き方がとてもクール。人によっては冷たく感じるかもしれません。
ハマる方にはハマるので、ビシバシ言われたい方に特におすすめです。

私のアクション:野望ガラクタを捨てる*3
■レベル:離 捨てる本としても、かなり「ぶっ飛んで」ます


次の記事は私の個人的メモです。興味のある方はどうぞ。※メモに関してこちらをご覧ください。
book.yasuko659.com


【関連記事】
私が「捨てよう」と思ったきっかけは、こちらに書いています。
www.yasuko659.com

メインブログ『「バラ色の女」のつくり方~時間が増える魔法のブログ~』で、ただいま「1週間で8割捨てる」に挑戦中です!
www.yasuko659.com

*1:ご自身では「節約系ミニマリスト」と書かれています

*2:もう着ないのはわかっていたけど、1枚だけ残していたもの

*3:「野望ガラクタ」とは「これを買うと、なりたい自分になれると思って買ったモノ」のこと。うちには語学や資格試験の本がいろいろあります